最終更新日:2025年8月8日

新卒の採用活動に役立つノウハウを解説!代表的な手法とトレンドも紹介

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新卒採用において「思うように応募が集まらない」「せっかく内定を出しても辞退されてしまう」といった悩みを抱える採用担当者は少なくありません。

この記事では、新卒採用を成功に導く7つのノウハウを解説します。また、新卒採用で使われるケースが多い採用手法やトレンドの採用方法などもまとめました。

これから新卒採用に取り組む企業の方は、ぜひ参考にしてください。

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新卒採用を成功させるための7つのノウハウ

新卒採用を成功させるには、ノウハウに基づいた計画的な準備と実行が不可欠です。 そこで、新卒採用を成功に導く7つのポイントを紹介します。

1. 新卒向けの採用スケジュールを把握する

新卒採用を成功させるためには、まずスケジュール感を把握することが重要です。新卒向けの採用スケジュールを理解せずに活動を始めると、他社に後れを取り、求める人材の確保が困難になる可能性があります。

厚生労働省は、2026年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程を以下のように定めています。

  • 広報活動開始:卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降
  • 選考活動:卒業・修了年度の6月1日以降
  • 正式内定日:卒業・修了年度の10月1日以降

2024年度、2025年度も同様のスケジュールでしたが、次年度以降変更される可能性もあるため、上記は目安とし、毎年の正式発表を確認しましょう。

参考:大学等卒業・修了予定者の就職・採用活動時期について|厚生労働省

新卒向け採用スケジュールの実態

実際には、多くの企業が広報活動開始時期を待たず、6月頃から大学3年生向けのインターンシップを実質的な採用広報として展開しています。学生も3年生の6月以降からインターンシップへの参加を始め、夏季休暇期間や秋冬期(10月~2月)にかけて参加者数が増加する傾向にあります。

なお、レバテックの調査によると、2026年3月卒業予定者の採用において、前年度比で採用開始時期が「早くなった」と回答した企業は34.9%に上りました。
早期化の具体的な期間としては、「1ヶ月以上~2ヶ月未満」が39.3%と最多を占め、次いで「2ヶ月以上~4ヶ月未満」が34.5%となっています。

採用開始時期の早期化の理由として、64.3%の企業が「優秀な人材の確保」を挙げました。

新卒採用時期の変化

引用:新卒エンジニア採用、約3割が開始時期を「前倒し」、 長期化による現場社員の負担も|レバテック株式会社

また、エンジニア職を志望する学生の動向も見逃せません。別のレバテックの調査によると、約80%の学生が就活解禁日を待たずに就職活動を開始しており、そのうち31.2%が就活解禁日前に内定を得ています。
この結果は、採用スケジュールの早期化の実態を浮き彫りにしているといえるでしょう。

参考:
新卒エンジニア採用、約3割が開始時期を「前倒し」、 長期化による現場社員の負担も|レバテック株式会社
26年卒、エンジニア職を志望する学生の理想の初任給は「28~30万円未満」が最多|レバテック株式会社

2. 採用したい人物像を定義する

新卒採用を成功させるには、採用したい人物像(ペルソナ)の明確化も重要です。ペルソナが不明確では、効果的なアプローチができず、求める人材からの応募が見込めません。

技術スキルだけでなく、チームワーク力や学習意欲など、企業文化に合致した人材像を具体的に設定しましょう。

ペルソナの設定にあたっては、現時点で活躍している社員の特徴を分析したり、将来の事業展開に必要な人材要件を明確にしたりするのが有効です。

詳しいペルソナの設計方法を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
採用におけるペルソナの設計方法を解説!作成時に役立つフォーマットも紹介

3. 採用課題を明確にする

新卒採用を成功させるには、自社の採用課題を正確に把握することが不可欠です。なぜなら、課題によって策定する採用計画の内容が変わるからです。

たとえば、「応募者数が少ない」という課題がある場合、母集団形成に有効な採用チャネルの選定や、企業ブランディングを考慮した採用スケジュールの策定が求められます。

新卒採用における代表的な課題については、以下の記事で取り扱っているため、参考にしてください。
新卒採用の課題とは?課題別の対応策や成功のポイントを徹底解説

4. 課題を踏まえた採用計画とスケジュールを策定する

課題を特定したら、それを解決するための具体的な採用計画とスケジュールを策定します。これにより、欲しい人材を獲得するために必要な行動と時期が明確になり、採用活動を効率的に進められます。

採用計画では、採用予定人数や採用活動の予算、使用するツール、募集で使うチャネル、担当者の配置、さらに会社説明会・筆記試験・面接の実施回数などを検討しましょう。企業ブランディングの必要性や取り組む場合の具体的な内容、スケジュールについても考慮します。

予期せぬ事態が発生した際に柔軟な対応ができるよう、スケジュールには十分な余裕を持たせることが大切です。

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5. 評価基準を明確にする

新卒採用を成功させるには、一貫した評価基準の設定が必要です。新卒採用では選考に多くの担当者が関わるため、評価基準がない場合、担当者ごとの主観的な判断による評価のブレが生じやすく、公平性を欠く選考になる可能性があります。

そこで、技術スキル、コミュニケーション能力、問題解決力など、評価すべき項目と具体的な基準を明確に定める必要があります。

このとき、役立つのが評価シートです。評価シートとは、各評価項目のレベルを具体的に定義し、評価者が客観的に判断できるツールです。
たとえば、「コミュニケーション能力」という評価項目であれば、「レベル1:基本的な報告・連絡ができる」「レベル2:関係者と円滑に情報共有できる」「レベル3:チーム全体の対話を促進できる」といった具合に、具体的な行動レベルを定義します。
こうした項目を5段階や10段階など数値化することで、評価の均質化を図ることができ、より一貫性のある評価が実現します。

6. 説明会や面接の練習を行う

新卒採用を成功させるには、採用担当者が企業説明会での企業説明や面接などの練習を行うことも欠かせません。なぜなら、企業説明会や面接の質を向上させることは、学生に好印象を与え、応募意欲を高めるために不可欠だからです。

たとえば、説明会では、自社の魅力や将来性、具体的な仕事内容などを分かりやすく伝えることが重要です。しかし、一方的な情報提供だけでは、学生の心に響く説明会にはなりません。そのため、伝えたいメッセージを明確にした上で、学生が興味を持ちやすい内容を意識して構成し、紹介できるようにしましょう。

面接においては、質問内容を準備するだけでなく、模擬面接を実施し、フィードバックを行うのがおすすめです。模擬面接を通して、話し方や表情、逆質問への回答などを客観的に見直すことができます。

7. 内定辞退を防ぐためのフォローを行う

新卒採用を成功させるには、内定辞退を防ぐためのフォローも大切です。なぜなら、内定辞退者は少なからず発生し、採用予定人数を満たせなくなるリスクがあるからです。

レバテックの調査によれば、2026年3月卒業予定者の採用において、前年度比で内定辞退率が「増加した/増加する見込み」と回答した採用担当者は31.1%にのぼります。従業員1,000人以上の大企業では36.8%が同様の回答をしています。

内定辞退率の変化

引用:新卒エンジニア採用、約3割が開始時期を「前倒し」、 長期化による現場社員の負担も|レバテック株式会社

内定辞退を防ぐための取り組みを実施する企業は多いです。
具体的な施策としては、「内定者懇親会の実施」が47.7%と最も多く、次いで「面接官の質の向上」が43.6%、「内定後面談の実施」が35.7%という結果です。

企業は選考プロセスの段階から候補者の入社意欲を高める工夫を行うとともに、内定後のフォローにも力を入れている実態が明らかになりました。

エンジニアの新卒採用のノウハウについてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
エンジニアの新卒採用を成功させるには?学生の最新動向や選考のコツ

なお、レバテックでは新卒採用の支援も行っています。例年、新卒採用が難航している、新卒採用の進め方に悩んでいるという場合、ぜひご活用ください。

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新卒採用でよく利用されている採用手法6選

採用活動では、さまざまな採用手法を組み合わせることで人材を獲得しやすくなります。ここでは、新卒採用でよく利用される6つの採用手法を紹介します。それぞれの特徴を理解し、自社に最適な方法を選びましょう。

1. 求人サイト

求人サイトは、プラットフォームに求人情報を掲載し、学生からの応募を待つ採用手法です。職種、スキル、地域、待遇など詳細な条件を明記することで、自社が求める学生からの応募を集めます。

一度の掲載で多くの学生にアプローチできるというメリットがある一方で、競合他社の求人も多数掲載されているため、学生の目に留まるよう募集要項を工夫する必要があります。

2. エージェント

エージェントは、アドバイザーが学生と企業の仲介役を担い、双方のマッチングを行う採用手法です。企業側のニーズと、学生の志向・適性・希望を把握したうえで紹介を行うため、ミスマッチが起こりにくいことが特徴です。
さらに、アドバイザーが事前に学生の選定を行うことで、企業の採用担当者は書類選考や適性検査といった採用活動の初期段階における業務負担を軽減できます。

一方で、他の採用手法と比較すると、採用成立時の費用が比較的高額になる傾向があります。

3. ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングは、企業が自ら学生にアプローチする採用手法です。専用のプラットフォームを活用して、自社が求める人物像に合致する学生を検索し、スカウトメッセージを送り個別にコンタクトを取ります。

この手法のメリットは、企業規模や知名度に関わらず、求める人材へ直接自社の魅力を伝えられるため、採用要件に合致した学生からの応募につながりやすいことです。

しかし、個別のスカウトメッセージの作成や返信対応に時間を要するため、人事担当者の負担が増えやすい傾向があります。

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4. リファラル

リファラル採用は、社員からの紹介を通じて人材を獲得する採用手法です。紹介された候補者は、社員から社風や業務内容について事前に説明を受けているため、入社後のミスマッチが起こりにくいというメリットがあります。
さらに、採用にかかる費用は、紹介者へのインセンティブのみに抑えられるため、低コストで採用活動を行える点も魅力です。

ただし、社員の紹介に依存するため、採用人数には限りがあり、大量採用には不向きです。また、紹介制度の設計や社内への周知活動が不可欠であり、制度が浸透するまでは十分な効果を得られない可能性もあります。

5. SNS

SNS採用は、X(旧Twitter)やInstagram、LINEといったプラットフォームを活用し、企業の活動や魅力、採用関連情報などを発信する手法です。社内の雰囲気や社員インタビューなど、企業のリアルな情報を学生に届けやすい点が特徴です。
自社でSNSアカウントを運用する場合、運用代行サービスを利用するよりもコストを抑えられます。

しかし、採用につながる運用をするには、定期的な情報更新や魅力的なコンテンツの作成が不可欠です。また、炎上対策といったリスク管理の徹底も課題となります。

6. 合同企業説明会

合同企業説明会は、複数の企業が一度に集まり、短時間で多くの学生と接点を持てる採用手法です。学生の反応を見ながら企業説明ができ、その場で質疑応答も可能なため、相互理解を深めやすいのが特徴です。

しかし、合同説明会への参加には費用が発生するほか、説明会に向けた準備や当日の人員確保など、企業側の業務負担は大きくなります。また、競合他社も同じ会場にブースを構えるため、学生の興味を引き、自社ブースへ誘導するための工夫やプレゼンテーション能力が求められます。

採用チャネルの詳細について知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
採用チャネルを徹底解説!種類やメリット・デメリット、選び方を紹介

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通年採用やインターンシップなどを行う企業が増加傾向

近年、新卒採用を成功させるために、通年採用やインターンシップなどを導入する企業が増えています。

通年採用とは、中途採用と同様、年間を通して随時採用活動を行う採用方式です。
通年採用では、留学生や就活スケジュールにとらわれない活動を希望する人など、従来の採用スケジュールでは出会いにくい優秀な人材を採用できる機会が広がります。また、採用活動が特定の時期に集中しないため、採用担当者の負担を軽減できます。

レバテックの調査では、2025年卒業予定の学生向けに採用目的でインターンシップを実施した企業は全体の53.3%に上りました。学生側のインターンシップの参加の理由としては、「参加企業での内定獲得」が55.1%と過半数を占めています。

25卒向けインターン実施率

引用:新卒エンジニア採用を実施する企業の約4割が、 25卒の採用目標に届かず|レバテック株式会社

インターンシップは、企業側は学生の実務能力や適性を見極められると同時に、学生は職場の雰囲気や実際の業務内容を体験できるため、お互いにとって有益な機会です。
インターンシップは企業と学生双方にとって新卒採用のプロセスの一環として認識されており、効果的な採用手段として定着しつつあることが分かります。

参考:新卒エンジニア採用を実施する企業の約4割が、 25卒の採用目標に届かず|レバテック株式会社

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IT業界では第二新卒の未経験者採用を行う企業も増加

IT業界では、新卒だけでなく、第二新卒のエンジニア未経験者を積極的に採用する企業が増えています。

レバテックが2025年4月に実施した調査によると、採用担当者の38.5%が前年度と比べて第二新卒の採用人数が「増加した」と回答しました。また、第二新卒採用において、エンジニア未経験者を受け入れている企業は72.3%に達しています。その主な理由として「ポテンシャルへの期待」が53.2%を占めています。

新卒採用と同様に、第二新卒採用もポテンシャルを重視した採用となることが明確になりました。ポテンシャル重視で採用活動をするのなら、第二新卒の採用を視野に入れるのも良いでしょう。

参考:第二新卒のIT人材採用が拡大、採用後の早期離職を防ぐための取り組みも

採用に関するよくある質問

ここでは、採用に関するよくある質問に回答します。

新卒の採用を成功させるノウハウを教えてください。

新卒採用を成功させるには、まず新卒向けの採用スケジュールを把握し、採用したい人物像と採用課題を明確に定義することが重要です。 その上で、課題に基づいた採用計画とスケジュール、評価基準を設定しましょう。採用担当者は、説明会や面接の練習を入念に行い、学生の応募意欲を高められるようにすることも大切です。

トレンドの採用手法を教えてください。

トレンドの採用手法として、企業が直接候補者にアプローチするダイレクトリクルーティングや、人材紹介会社の活用などが挙げられます。また、社員からの紹介によるリファラル採用や、新卒向けでも年間を通して募集を行う通年採用、実務経験を通して企業理解を深めるインターンシップなども人気です。

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