2022年8月1日

人材紹介の成功報酬とは?人材派遣との違いも解説

人材の採用手法には、いくつかの方法があります。今回は「人材紹介会社」の利用について解説。人材紹介の特徴を紹介しつつ、混同されることもある「人材派遣会社」についても触れています。

また記事後半では、人材紹介会社を利用するメリットや紹介手数料の相場、支払いのタイミングなども紹介しています。採用にお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

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人材紹介と人材派遣の違い

直接雇用では、「人材紹介会社」を利用することで、コスト削減をはじめとしたさまざまなメリットを受けられます。まずは人材紹介会社の概要とともに、人材紹介会社と混同されることがある「人材派遣会社」についてご紹介します。各種サービスの違いを押さえましょう。

人材紹介

人材紹介は、正式な事業名称を「民営職業紹介事業」といい、「無料職業紹介事業」と「有料職業紹介事業」に大別されます。クライアント企業と人材(転職希望者)を繋ぎ、双方の雇用契約成立を支援することを目的としたサービスです。「人材派遣」と違い、人材紹介では雇用契約に直接関与しません。本記事では、「有料職業紹介事業」について紹介していきます。

人材紹介サービスの大枠は、「クライアント企業のニーズに合わせて人材を選び、人材にはクライアント企業の魅力を伝えること」です。入社が決定した際は、クライアント企業から報酬を受け取ります。報酬の支払い方法としては、人材が入社してはじめて報酬が発生する「成功報酬型」を採用している人材紹介サービスが多いようです。

人材派遣

人材派遣は、正式な事業名称を「労働者派遣事業」といいます。人材派遣会社は、クライアント企業に派遣社員を派遣。派遣社員は、クライアント企業の指揮命令を受けて業務を行います。

人材派遣の特徴は、人材派遣会社と派遣社員が雇用契約を結ぶ点です。人材派遣会社はクライアント企業に派遣社員を派遣する契約を締結し、派遣社員を派遣することで、クライアント企業から「派遣料」を受け取ります。

関連記事:エンジニア採用に苦戦している人事向け|エージェントが教える成功のコツ

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「成功報酬型」とは?人材紹介の紹介手数料

人材紹介会社の利用を検討するときには、「紹介手数料」の知識が欠かせません。この見出しでは、紹介手数料の種類や相場、支払いのタイミングなどを解説します。

紹介手数料とは?

紹介手数料とは、クライアント企業が人材紹介会社へ支払う報酬のことです。支払い方法には「成功報酬型」と「前金支払い」がありますが、近年は多くの人材紹介会社で「成功報酬型」が採用されているようです。

成功報酬型

成功報酬型は、クライアント企業と人材のあいだに雇用契約が結ばれてはじめて、人材紹介会社に紹介手数料を支払う形態です。正式に採用が決まるまでコストがかからないため、採用コストを削減できる可能性があります。

前金支払い

前金支払いは、採用プロセスごとに報酬の一部(1/3程度)を支払う形態です。段階的に報酬を支払うため、補償金のような役割を担っています。希少なスキルを持つ人材の登用や幹部候補など、紹介難易度が高い人材のサーチを依頼するときは、前金支払いが採用されることもあるようです。

手数料の相場は「理論年収の30〜35%」

紹介手数料は、「理論年収の30~35%(+消費税)」が相場です。料率は人材紹介会社によって異なります。また同じ人材紹介会社の求人でも、契約内容や人材の希少性によって料率が変わることもあります。

理論年収とは

理論年収は、紹介手数料算出のベースとなる年収です。人材の月次給与と前年賞与の合計額で算出するため、実際の年収とは異なる場合があります。

以下は理論年収の計算式の一例です。 「月次給与(基本給+諸手当および残業代)×12ヶ月+前年賞与」

手数料はいつ発生する?

成功報酬型の場合、請求日は「採用決定者の入社日」であることが多いようです。採用決定者が入社したかどうかを紹介会社が確認すると、請求書が届きます。支払う前に契約内容に相違ないか確認しましょう。

「返金規定」とは?

返金規定とは、採用決定者が自己都合による早期退職をした場合に、人材紹介会社に対して紹介手数料の一部返金などを請求できるという規定です。返金可能な金額や補償期間は、人材紹介会社によって異なります。多くの人材紹介会社では、退職までの日数に応じて、段階的に返金額が設定されています。

また紹介手数料の返金ではなく、要件に合う代わりの人材を紹介してもらえる「フリーリプレイスメント」という補償方法もあります。迅速に新しい人材を紹介してもらえれば、採用担当者の工数削減につながる可能性も。規模の大きな人材紹介会社では、補償方法の1つとしてフリーリプレイスメントを用意していることも多いようです。

関連記事: 転職サイトにおける成功報酬とは

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人材紹介会社を利用するメリット・デメリット

人材紹介会社の利用には、下記のようなメリット・デメリットが考えられます。自社ニーズに合う採用手法か検討しましょう。

メリット

人材紹介会社を利用するメリットとしては、「人材とのマッチング度が高い」「採用コストを削減できる」「非公開求人を出せる」などが挙げられます。

自社にマッチしそうな人材を紹介してもらえる

人材紹介では、採用ニーズに応じて人材を精査したうえで、マッチング度の高い人材を紹介してもらえます。面接の段階で候補者が絞り込まれているので、採用担当者の工数を抑えられます。また入社後のミスマッチを減らせるので、人材の定着率アップも期待できます。

採用コストを削減できる可能性がある

成功報酬型の場合、クライアント企業と人材の間に雇用契約が成立してはじめて支払いが発生します。そのため不要なコストがかからない点が大きなメリットです。また万が一入社後に早期退職者が出たときも、返金規定の期日内であれば補償を受けられるため、甚大な損失につながらないと考えられます。

重要ポジションや幹部候補などの非公開求人を出せる

幹部候補求人や重要ポジションといった社外秘にしたい求人は、「非公開求人」として人材紹介会社に出すことで、採用を内密に進められます。人材紹介会社のコンサルタントなどが、採用ニーズに合う候補者を広くサーチしてくれるため、求人広告サイトなどではマッチングしづらい人材にめぐり合える可能性があります。

デメリット

人材紹介を利用するデメリットとしては、「場合によっては紹介手数料が高額なことがある」「幅広い人材に求人を見てほしい場合には不向き」などが挙げられます。

紹介手数料が高額なことがある

紹介手数料の相場は「理論年収の35%」なので、会社の規模や経営状態によっては、高額と感じる可能性もあります。そこまでのコストをかけられない場合は、料率の低い人材紹介会社を検討しましょう。

幅広い人材にはアプローチできない

人材紹介会社を利用する人材は、主に転職希望者(中途入社者)です。幅広い人材の採用を希望する場合は、人材紹介よりも求人広告サイト等を利用したほうがいいでしょう。

また地方の小規模都市などでは、人材紹介会社に登録している人材の数も少ないことがあります。人材の絶対数が少なければ「マッチング精度が高い」という人材紹介会社のメリットを活かせないこともあるので、利用を検討する必要がありそうです。

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