採用ノウハウ - レバテック|エンジニア&クリエイターの採用情報サイト
人材をお探しの企業様はこちら
お役立ちコンテンツ
IT人材の採用に関わるすべての方へ
エンジニア採用における「採用ミスマッチ」でお悩みではありませんか?
2021年以降、離職率は上昇傾向にあり、企業への損失は甚大です。ミスマッチは早期離職だけでなく、企業イメージの低下にも繋がります。
本記事では、採用ミスマッチの具体的な原因と対策を解説。カジュアル面談やインターンシップ制度など、8つの対策で、自社に最適な人材を採用する方法を伝授します。採用担当の方はぜひご一読ください。
エンジニア・クリエイターの採用にお困りではありませんか?
レバテックなら業界最大級!登録者45万人のデータベースでエンジニア・クリエイターの採用成功を実現
⇒レバテックについて詳細を知りたい
目次
採用ミスマッチとは、採用した人材が企業の期待する能力や役割を果たせない、あるいは入社後の環境や仕事内容が求職者の期待と異なることを指します。ミスマッチが起きると、早期離職や採用コストの無駄遣い、生産性の低下など、企業にとって大きな損失となる可能性があります。
特にIT業界では技術の専門性が高く、ミスマッチが起きた際の影響が大きいため、採用段階での慎重な見極めが重要となるでしょう。
採用ミスマッチの問題を理解するために、まずは、国内の離職率の現状を把握しましょう。
厚生労働省が公表した「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)」によると、大卒で新卒入社した社員が3年以内に離職する割合は34.9%でした。さらにこの離職率は2018年から2021年にかけて上昇傾向にあり、新入社員の早期離職が課題となっています。
引用:新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します(厚生労働省)
また、厚生労働省が公表している「令和5年 雇用動向調査結果の概要 入職率・離職率の推移」では、2023年の離職率は15.4%でした。高い数値ではありませんが、こちらの数値も2021年以降は上昇傾向にあります。これは企業側として見逃せない状況であり、離職を防ぐための対策が必要だと言えるでしょう。
最新のIT人材の採用市場動向を知りたい方へ
IT人材白書2025は他社の採用人数や予算の動き、エンジニア未経験者の採用、生成AIの活用状況などIT人材採用に関わる方が知りたい情報を一つにまとめた資料です。
⇒「IT人材白書2025」を無料でダウンロードする
次に、ミスマッチが起きた場合の主なデメリットを見ていきましょう。
採用ミスマッチは、早期離職の大きな要因となります。入社前に期待していた業務内容や企業文化と、実際の状況との間にギャップがあると、社員のモチベーションは低下し、早期退職につながりやすくなります。
また、将来的なキャリアプランと、企業が提供できるキャリアパスに相違がある場合も、社員は成長の機会はあるものの、目指したいキャリアの経験が積めないため、転職を検討し始めるかもしれません。
早期離職されてしまうと、採用や教育投資にかかったコストが無駄になるだけでなく、既存メンバーのモチベーション低下にもつながります。
ミスマッチが起きると、入社したエンジニアは自分のスキルや志向性と異なる環境で働くことになり、十分に能力を発揮できない可能性があります。たとえば、上流設計を望んでいたのに開発業務が中心だったり、新しい技術に挑戦したくて入社したのに旧来のシステム保守が主な仕事だったりするケースが考えられます。
このような状況では、エンジニア本人のモチベーションが下がるだけでなく、企業側も採用した人材の能力を最大限に活用できないという機会損失が生じます。結果として組織全体のパフォーマンスにも影響を及ぼすでしょう。
また、企業文化や働き方の面でのミスマッチがある場合も、チームへの溶け込みが難しく、コミュニケーション不全を起こすことも少なくありません。
採用ミスマッチは、採用コストの増加にも直結します。採用活動には求人広告掲載費、人材紹介手数料、面接官の人件費など、多額のコストがかかりますが、ミスマッチで早期離職されてしまうと、これらの費用が無駄になってしまいます。
また、後任採用のための新たなコストが発生するため、離職が発生するたびに、新たな採用活動を実施する必要が生じます。これは、求人広告の再掲載、面接の実施、採用手続きなど、一連のプロセスを繰り返すことを意味し、多大な時間とコストを要します。
さらに、入社後、一定期間の教育や研修を実施したにもかかわらず、早期に退職されてしまうと、それらの投資も無駄になります。さらに、欠員期間中は、業務が滞ってしまう可能性もあるでしょう。
採用コストの相場を詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
1人当たりの採用コストの相場は?計算方法や費用削減のポイントを解説
採用ミスマッチには、起こりやすい条件があります。ここでは、主な条件を3つ紹介します。
入社後の働き方や待遇が、候補者の期待と大きく異なることで発生するミスマッチです。残業時間の想定や裁量労働制の運用方法、給与体系、評価制度などが候補者の理解と違っていたケースが該当します。
特にエンジニアは、リモートワークやフレックスタイム制度など、柔軟な働き方への関心が高い傾向にあります。制度はあっても実際には利用しづらい環境だと、不満が高まる可能性があるでしょう。
企業文化や仕事に対する考え方の違いから生じるミスマッチです。エンジニアは技術力向上や自己成長を重視する傾向が強く、企業が成長の機会を十分に提供できないと不満が高まります。
また、新しい技術へのチャレンジや開発手法の選択など、技術的な意思決定の自由度も重要な要素です。組織の意思決定スピードや変革への姿勢が、エンジニアの期待と合わないケースも少なくありません。
職場での人間関係やコミュニケーションスタイルの違いによるミスマッチです。特にエンジニアチームでは、技術的な議論の進め方や問題解決のアプローチが重要になります。
上司や同僚とのコミュニケーションの取り方、チーム開発における役割分担の方法、技術的な相談のしやすさなども、働きやすさを左右する要因となるでしょう。また、エンジニアとビジネス部門との関係性も、ミスマッチを引き起こす可能性があります。
エンジニア・クリエイターの採用にお困りではありませんか?
業界最大級のIT人材特化型データベースなら求めていた人材がきっと見つかる!
⇒「3分でわかるレバテック」のダウンロードはこちらから
エンジニアの採用ミスマッチを防ぐためには、その発生原因を理解することが重要です。採用ミスマッチが起こる主な原因を3つの観点から解説していきます。
採用時に企業側が十分な情報を開示していないことが、ミスマッチの大きな原因となっています。業務内容や社風、価値観などが曖昧なまま採用を進めると、入社後の期待にズレが生じてしまいます。
たとえば、使用する技術スタックや開発環境、プロジェクトの具体的な内容などの情報が不足していると、エンジニアは自身のスキルや希望との適合性を正確に判断できません。また、残業時間や評価制度といった労働条件についても、明確な説明がないと入社後のギャップが大きくなりやすいでしょう。
技術力や経験値、コミュニケーション能力など、候補者の適性を十分に見極められていないことも、ミスマッチの原因となります。技術力の評価基準が曖昧だったり、面接担当者にエンジニアリングの知識が不足していると、適切な評価ができません。
また、候補者の価値観やキャリアプランについても、表面的な確認で終わってしまうと、入社後に期待と現実のギャップが生じやすくなります。
採用後のフォロー体制が整っていないことも、ミスマッチを引き起こす要因です。新入社員への教育プログラムが不十分だったり、配属後のサポート体制が整っていなかったりすると、エンジニアが孤立してしまう可能性があります。
特に、技術的なサポートや業務上の相談ができる環境が整っていない場合は、エンジニアの不安や不満が蓄積されやすくなります。問題が表面化する前に離職してしまうケースも少なくありません。
エンジニアの採用ミスマッチを防ぐには、採用前の段階から入社後のフォローまで、一貫した取り組みが必要です。ここでは、効果的な8つの対策方法を紹介します。
求人情報には、社風や価値観、業務内容などを具体的に明記しましょう。また、必要スキル、開発環境、評価制度などの説明も大切です。企業の実態を正確に伝えることで、候補者は自身との適性を判断しやすくなります。
情報開示の手段としては、求人票だけでなく、社内の様子を紹介する動画コンテンツや、技術ブログなども効果的です。開発現場の雰囲気や技術スタックをリアルに伝えることで、入社後のギャップを防ぐことができます。
正式な面接の前に、気軽な形式で双方の情報交換を行う機会として、カジュアル面談を設けることも効果的です。企業側は候補者の志向性や価値観を把握でき、候補者は職場の雰囲気や実際の業務内容について質問できるため、双方の相互理解が深まります。
また、カジュアル面談は自社のアピールができる場でもあります。ただし、魅力や強みをアピールする際は、誇張せずに正確な内容を伝えることが大切です。
さらに、オンラインでの面談も可能なため、地理的な制約なく幅広い候補者とコミュニケーションが取れることもメリットです。状況に応じて使い分けましょう。
カジュアル面談の具体的な実施方法については、こちらの記事で解説しています!ぜひご一読ください。
カジュアル面談とは?面接との違いや実施目的、事前準備、当日の流れも解説
新卒採用の場合、インターンシップ制度の導入もミスマッチを防ぐのに効果的です。事前に実際の職場を体験できるため、双方にとって相性を確認する絶好の機会となります。また、入社後のギャップも軽減できます。
インターンシップの期間は、1日~1週間程度の短期インターンシップから、数ヶ月の長期プログラムまで、企業の状況に応じて柔軟に設計することが可能です。
技術スキルやコミュニケーション能力など、採用基準を具体的に設定することも大切です。評価項目とその基準を明確にすることで、面接での判断基準が統一され、適切な人材の見極めが可能になります。
たとえば、コーディングテストの実施基準や、面接での質問項目を文書化して共有することで、評価の一貫性を保つことができます。採用基準は現場のエンジニアと人事部門が協力して作成し、定期的に見直すことが望ましいでしょう。
技術力だけでなく、職場との相性や価値観の一致度を確認するため、適性検査を活用することも有効です。性格診断やストレス耐性、論理的思考力などを客観的に評価することで、より正確な人物把握が可能になります。
ただし、これらの結果は参考程度にとどめ、面接での印象や実績と総合的に判断することが大切です。
面接官のスキルアップの向上も大切です。面接官向けの研修やガイドラインの整備を通じて、適切な評価・判断ができる体制を整えましょう。特にエンジニア採用では、技術的な知識と人物評価の両面が必要となるため、面接官の育成は重要です。
また、面接後には振り返りや面接官同士の情報共有を行い、問題点があれば改善することも大切です。
面接で何を聞けばいいか悩んでいませんか?下記記事では面接で聞くべき質問を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
エンジニアの採用面接で聞くべき質問26選!優秀な人材の見極め方とは
入社後のサポート体制として、先輩社員がメンターとして新入社員をサポートする制度を設けましょう。業務上の相談だけでなく、職場での人間関係や困りごとについても気軽に相談できる環境を作ることで、早期離職を防ぐことができます。
また、メンター自身の成長機会にもなるため、組織全体の活性化にもつながります。
入社後は、上司との1on1面談を定期的に実施しましょう。問題の早期発見と解決につながり、エンジニアの定着率向上に効果的です。
特に入社後3ヶ月程度は、きめ細かなフォローが重要です。面談では、業務の進捗確認だけでなく、
キャリアの方向性や職場環境への不安なども話し合える場として活用することをおすすめします。
エンジニア・クリエイターの採用にお困りではありませんか?
業界最大級のIT人材特化型データベースなら求めていた人材がきっと見つかる!
⇒「3分でわかるレバテック」のダウンロードはこちらから
早期離職の主な原因は、企業と求職者の認識のズレにあります。たとえば、必要なスキルレベルの認識違いや評価基準の曖昧さによるミスマッチが起こることが挙げられます。また、社風への不適合や企業理念への共感不足といった企業文化の不一致、さらにキャリアプランや成長機会の認識違いなども要因となるでしょう。
新卒採用は、ポテンシャルを重視した採用となるため、企業側の見極めが難しいことからミスマッチを起こしてしまうことがあります。また、新卒者は社会人経験がないため、自己分析や企業理解が不十分なこともミスマッチの要因となるでしょう。
一方、中途採用では、企業側が即戦力としての期待を高くしすぎてしまうせいで、ミスマッチが発生する場合があります。また、転職者に前職の経験があることで、転職先の企業文化に適応できないケースもよく見られます。
最短当日にオンライン打ち合わせ
初めてのフリーランス活用のご相談もお気軽にお問い合わせください。
お急ぎの方はお電話にてお問い合わせください (受付時間: 平日9:00 ~ 18:00)
050-5526-9835