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最終更新日:2025年4月23日

未経験エンジニア採用のメリット・デメリット!増加の背景も解説

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「エンジニア経験者の採用が難航している」「未経験エンジニアを採用するメリットはある?」と悩んでいませんか?

未経験エンジニアの採用は、応募者の母数の増加や採用コストの削減、組織の活性化など、多くのメリットがあります。

この記事では、未経験エンジニア採用が増えている背景や、メリット・デメリット、未経験採用の向き不向きなどについて解説しています。ぜひ最後までご覧ください。

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未経験エンジニアの採用が増えている背景

IT業界では、未経験エンジニアの採用が活発化しています。レバテックが独自に行った調査「レバテックIT人材白書2025」では、エンジニア未経験者の採用状況について「採用している」と回答した企業と「検討中」と回答した企業を合わせると、7割を超える結果となりました。

エンジニア未経験者の採用状況

レバテックIT人材白書2025より引用

同調査によると、未経験者採用を開始した理由として「経験者採用が難しくなっているから」と回答した企業が50.8%を占めています

エンジニア未経験者採用を開始した理由についての調査結果レバテックIT人材白書2025より引用

経験豊富なエンジニアを採用するには、高い年収や好待遇といった条件提示が必要となります。しかし、企業にとって大幅な条件変更は容易ではありません。そこで、優秀な人材を確保しつつ、コストを抑えるために、未経験エンジニアの採用が増加しているようです。

未経験者を含むエンジニアの採用動向について、下記白書でより詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

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エンジニア採用が難しい理由についてさらに詳しく知りたい方は下記記事を合わせてご覧ください。
【求人倍率12.9倍】エンジニア採用が難しい理由とエンジニア確保のコツを解説

未経験エンジニアの3つの分類

「未経験エンジニア」といっても、その経験の度合いによって大きく3つのタイプに分類できます。概要としては以下のとおりです。

未経験エンジニアの分類

どの未経験者層を取り入れるべきかは、企業の状況や求める人物像によって異なります。それぞれのメリット・デメリットを考慮し、自社にとって最適な人材像を明確にすることが重要です。

完全未経験

完全未経験者は、文字通りエンジニアとしての業務経験が全くない人を指します。たとえば、一般事務や営業職など、異業種からの転職者が該当します。

システム開発のスキルを独学で身につけているとしても、業務工程や取り組み方など業界特有の知識を学ぶ必要があるため、育成には時間と費用がかかりがちです。ただし、完全未経験層にリーチすることで、候補者の幅が広がり、ポテンシャルの高い人材を発掘できる可能性が上がります。

職種未経験

職種未経験者は、IT業界での経験はあるものの、希望するエンジニア職種は未経験という人のことです。たとえば、インフラエンジニアから組み込みエンジニアへの転職、フロントエンドエンジニアからサーバサイドエンジニアへの転職など、IT業界内でのキャリアチェンジを目指す人が該当します。

IT業界の基礎知識や実務経験があるため、比較的スムーズに新しい職種に適応できる可能性があります。

業界未経験

業界未経験者は、エンジニアとしての経験はあるものの、業界は未経験という人のことです。たとえば、金融系企業に所属していたシステムエンジニアが医療機器メーカーなどに転職する場合などが該当します。エンジニアとしてのスキルや経験がありますが、業界の知識や文化について学習する必要があります

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未経験エンジニアを採用するメリット

未経験エンジニアを採用することには、企業にとってさまざまなメリットがあります。主なメリットを5つ紹介します。

  • 対象者が増え、早期採用につながる
  • 経験者より採用コストが低い
  • 向上心や学習意欲が高い候補者が多い
  • 一から育成できる
  • 業務に新しい視点を取り入れられる

以下で詳しく解説するので、参考にしてみてください。

対象者が増え、早期採用につながる

未経験者を採用対象に含めることで、応募者の母数が大幅に増加します。応募者の母数が増えると、経験者採用だけではリーチできなかったポテンシャルが高い人材に出会える可能性が広がるため、企業にとって大きなメリットです。

たとえば、経験不足で応募を諦めていた人や、異業種で培った多様なスキルを持つ人材など、幅広い層からの応募が見込めます。応募数が増加すれば、採用活動の長期化を防ぎ、早期に優秀な人材を確保できる可能性が上がるでしょう。

経験者より採用コストが低い

未経験者エンジニアを採用するメリットは、経験者と比較して採用コストが低い点が挙げられます。

DX推進に伴い、IT業界だけでなく、あらゆる業界でエンジニアの需要が高いです。そのため、エンジニア経験者を採用するには、年収や待遇など条件面を充実させる必要があります。未経験者採用は、限られた予算内で優秀な人材を確保するための有効な手段となります。

向上心や学習意欲が高い候補者が多い

向上心や学習意欲が高い候補者が多いことも、未経験エンジニア採用のメリットです。未経験からエンジニアへの転職を目指す人は、向上心や学習意欲が高い傾向にあります

「未経験でも挑戦したい」という強い意志を持つ人材は、企業にとって貴重な存在です。積極的な姿勢は、周囲の社員にも良い影響を与え、職場全体の活性化を期待できます。

一から育成できる

未経験エンジニアは、企業文化や仕事の進め方を一から教え、自社の業務に最適な人材へと育成できます。これまでの経験にとらわれず、素直に新しい知識やスキルを吸収してくれる傾向が強いです。また、「前の会社ではこうだった」といった固定観念が少ないため、認識の齟齬や誤解が生じにくく、スムーズなコミュニケーションが期待できます。

業務に新しい視点を取り入れられる

未経験エンジニアは、既存の枠にとらわれない斬新なアイデアで、業務改善や新規事業開発に貢献する可能性を秘めています。

たとえば、金融系企業から社内SEに転職したエンジニアが、顧客対応の経験を活かして、よりユーザーフレンドリーなシステムを開発するなどが挙げられます。

異業種での経験は、IT業界の常識とは異なる発想を生み出します。そのため、未経験者採用においては、技術だけでなく、前職で培った経験やスキルにも注目することで、大きなメリットを得られるでしょう。

未経験エンジニアを採用するデメリット

未経験エンジニアの採用は、メリットだけでなくデメリットも存在します。採用前にデメリットをしっかりと理解しておくことで、リスクを最小限におさえられます。

主なデメリットは以下の3点です。

  • 教育コストがかかる
  • 早期離職の可能性がある
  • 一時的に周囲の負担が増える

以下で詳しく解説します。

エンジニア採用の課題と解決策について、下記記事で詳しく紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
エンジニアの採用課題とは?解決策と具体的な採用手法を紹介

教育コストがかかる

未経験エンジニア採用では、経験者採用に比べ、教育コストがかかることがデメリットといえます。未経験者を戦力となるエンジニアに育成するには、教育に時間と人材リソースが必要です。

教育にかかるコストは、未経験の度合いによって大きく異なります。たとえば完全未経験者であれば、ITの基礎知識から教える必要があるため、相応の教育期間と費用が必要です。未経験者採用を行う場合は、事前に教育にかかる期間や必要なリソースを試算し、予算を確保しておくことが重要です。

早期離職の可能性がある

未経験者採用では、早期離職の懸念があります。未経験者にとって、入社前の段階で業務内容を具体的にイメージすることは難しいです。そのため、入社後に「イメージと違う」と感じ、早期に退職してしまう可能性があります。

このようなミスマッチを防ぐためには、採用選考の段階から業務内容や働き方などについて丁寧に説明し、疑問や不安を解消するよう努めることが大切です。また、入社後も定期的な面談やフォローを通じて、定着率を上げる対策を講じる必要があります。

一時的に周囲の負担が増える

既存社員の負担が増えることもデメリットの1つです。未経験者の育成は、周囲の社員の協力なくしては成り立ちません。指導やフォロー、進捗管理、面談などの業務が増えるため、既存メンバーの負担が増加する可能性があります。

特に、管理職や教育担当者への負担は大きくなります。メンバーの負担が増えすぎると、不満につながる可能性もあるため、フォローや配慮、業務分担の見直しなどが必要です。

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未経験エンジニア採用の向き・不向き

未経験エンジニアの採用は、すべての企業に向いているわけではありません。自社の状況に合わせて、メリットとデメリットを比較検討する必要があります。向いているケースと向いていないケースについて以下の表にまとめました。

未経験エンジニア採用の向き・不向き

教育体制や人員に余裕があり、長期的な育成を見込める企業には、未経験者採用が向いています。一方で、即戦力が必要な場合や、教育リソースが不足している場合は、経験者採用を検討するほうが良いでしょう。

エンジニア採用を行う際に、人事担当者が知っておきたいことについて、下記の記事でまとめています。興味のある方はあわせてご覧ください。
エンジニア採用で人事が知っておきたいことは?人材獲得に役立つ知識を紹介

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未経験エンジニア採用に関するよくある質問

ここでは未経験エンジニアの採用に関するよくある質問とその回答をまとめました。類似の疑問を持つ方は参考にしてみてください。

Q1. 未経験エンジニアを採用するメリットは何ですか?

未経験エンジニアを採用するメリットは複数あります。主なメリットは以下のとおりです。

  • 対象者が増え、早期採用につながる可能性がある
  • 経験者より採用コストが低い傾向がある
  • 向上心や学習意欲が高い候補者が多い
  • 企業文化や業務内容に合わせて一から育成できる
  • 業務に新しい視点を取り入れられる可能性がある

Q2. 未経験エンジニアの採用率はどれくらいですか?

「レバテックIT人材白書2025」内のエンジニア未経験者の採用状況に関する調査によると、「採用している」と回答した企業は39.4%、「検討中」と回答した企業は31.2%でした。約7割の企業が未経験エンジニアの採用に前向きであることが分かります。

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