ITフリーランスエージェントの選び方｜4つの注目ポイントと費用相場

ITフリーランスエージェントの利用を検討する企業の担当者に向けて、エージェント選びの4つのポイントを解説します。エージェントサービスを選ぶ際は、専門分野や実績に注目することが大切です。

実際にフリーランスを活用した企業の成功事例も紹介するので、これからフリーランスを探す担当者の方はぜひ参考にしてください。

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ITフリーランスエージェントとは

ITフリーランスエージェントとは、IT人材を必要とする企業とフリーランスを結ぶサービスのことです。エージェントサイトにはエンジニアやプログラマーといったIT人材が登録されており、企業側は希望条件を満たすフリーランスを紹介してもらえます。

フリーランスとは組織に属さず個人で案件を請け負う働き方をする人材です。正社員やパート・アルバイトなどは企業と個人で雇用契約を結びますが、フリーランスとは業務委託契約を交わして案件を任せるのが一般的です。

都度契約となるため、プロジェクトごとに必要なタイミングにだけ必要なスキルを備えた人材を確保できます。

大きく分けると「総合型」と「専門型」がある

「フリーランスエージェント」は、職種を問わず扱う「総合型」と特定の職種だけを扱う「専門型」に分けられます。ITフリーランスエージェントは後者の専門型に該当します。

さらに専門型では、「IT業界専門」と幅広くIT関連職を扱っているものや、「エンジニア専門」「クリエイター専門」などより細分化して職業分類しているサービスがあります。

総合型のフリーランスエージェントでもIT職種とのマッチングは可能ですが、IT関連の案件を探すハイスキル人材はITフリーランスエージェントに登録していることが多いです。IT分野に強みを持つ人材を探すのであれば、専門型であるITフリーランスエージェントを活用したほうが良いでしょう。

それぞれの型のメリットとデメリットをまとめると以下のようになります。

クラウドサービスやマッチングサービスとの違い

エージェントは専門の担当者が要望にマッチする人材を見つけて紹介をするのに対し、クラウドサービスやマッチングサービスは候補者からの応募を待つスタイルであるのが違いです。

クラウドサービスやマッチングサービスは、どちらも案件を依頼したい企業と業務を請け負いたい人がつながる場所を提供するサービスです。企業が案件を専用サイトに掲載し、募集内容を見て興味を持った人が直接企業に連絡を取り、双方が合意をすれば契約に至ります。

企業が募集を掲載するタイミングと候補者が案件を探すタイミング次第で、人材確保がすぐにできる場合と長期化する場合があります。また、スキルを本当に満たしている人材からの応募か、信頼に足る人柄かも不安が残るところです。

エージェント経由であれば、専門知識を持つ担当者がスキルや人柄を確認したうえで紹介するので、このような懸念は払拭できます。フリーランスとの契約に慣れていない場合は、エージェントを利用したほうが良い可能性は高いでしょう。

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ITフリーランスエージェントを選ぶ4つのポイント

ITフリーランスのマッチングを行うエージェントにはさまざまな種類があります。ITフリーランスエージェントを利用することにしても、エージェントが自社の方針と合っていなければ人材確保ができなかったり、コストが増してしまったりします。どの会社を利用するかに迷ったら、次の4点を参考にエージェント会社を選びましょう。

1.自社が求める人材が登録しているか

自社が求める人材が登録しているかを確認することがポイントです。登録者数が多くても、自社が求める人材の登録が少ないと思うようにマッチングできません。求める層の登録が少ない場合、人材を競合と取り合うことになり、採用がより難航する場合もあります。

これを避けるためには、まずは自社が求めるスキルや経験、人材像を明確にしましょう。明確化したターゲット人材がどれだけ登録されているかが、エージェント選びのポイントになります。

2.専門分野に特化しているか

専門分野に特化しているかにも注目しましょう。大手の総合型エージェントは登録者数自体は豊富ですが、専門分野に特化しているほうが自社が求めている人材を見つけやすい場合もあります。

特定分野に特化しているからこそ、その分野の豊富な知見やノウハウをエージェントから共有してもらえることもあるでしょう。たとえば、Web系の人材を確保したいと考えている場合は、IT分野のなかでもWebに特化したフリーランスエージェントがおすすめです。

3.相場の報酬単価・マージン・サービス内容か比較する

一社に即決する前に、複数のITフリーランスエージェントを比較したうえで決めるのがおすすめです。

ITフリーランスは個人で生活を維持できるレベルの高いスキルを持っており、レベルに見合った報酬単価を求めていることが多いです。これに加え、契約に至ればITフリーランスエージェントへのマージンも発生します。

ITフリーランスエージェントは人材紹介や契約締結の代行などのサービスを行なっています。こうしたサービスの料金も含んでいることを踏まえ、マージンが適切かを確認しましょう。

4.これまでの実績はどうか

信頼できるエージェントかどうか見極めるには、これまでの取引実績を確認します。利用者数や取引社数、支援実績のほか、ユーザーの口コミを確認しましょう。レバテックフリーランスのように、利用した企業側の実際の声や導入事例が掲載されているエージェントは特に参考になるといえるでしょう。また、レバテックフリーランスには、フリーランスとして登録している利用者のインタビューもあります。こうした人材側の声も、どういった人材が登録しているのかの目安になるでしょう。

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ITフリーランスエージェントの費用相場

エージェントを活用してITフリーランスを確保した場合の費用相場について解説します。当社調べでは、1ヶ月あたりの料金は概ね以下の表の通りです。ただし、費用は人材の持つ経験やスキルによって変動する場合があります。

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関連記事：【企業向け】フリーランスエンジニアの費用相場｜活用のメリット・デメリットも

ITフリーランスエージェントを活用する6つのメリット

ITフリーランスエージェントは希望に合う人材を紹介してくれるサービスで、人材確保にかかる手間を省けるというだけでメリットが大きいです。しかし、人材紹介以外にも利用するメリットは多数あります。ここではエージェントを活用するメリットについて解説します。

1.案件にマッチした人材を提案してもらえる

自社が求めるスキルや人物像を担当エージェントと事前にすり合わせておけば、マッチする人材をエージェントから提案してもらえます。エージェントによっては、経歴のマッチ度合いだけでなく、人柄や考え方など定性的な側面も踏まえたマッチングも期待できるでしょう。エージェントを利用することで、母集団形成を行う手間を省きながら自社に合った人材を探すことが可能です。

2.ターゲット設定や募集の方向性を相談できる

フリーランスの活用がはじめての場合や、ターゲットが明確になっていない段階でもエージェントに相談できます。エージェントサービスは成果報酬型の料金形態が多く、利用するだけで費用が発生することはほとんどありません。

そのため、どのようにフリーランスの募集を進めていくべきか分からない場合は、フリーランスに関するさまざまなノウハウや知見を持つエージェントに相談すると良いでしょう。特に、ITフリーランスの確保には専門的な知識やIT人材の市場動向なども必要になります。

また、エージェントに相談しながら募集活動を続けていくことで、自社にもノウハウや知見を蓄積できます。

3.自社と人材の間に入って調整・交渉をしてもらえる

エージェントを利用することで、企業と候補者の間に担当者が入り、さまざまなサポートをしてもらえます。たとえば、フリーランスとの商談日時の調整や、商談後の候補者の所感の改修・懸念払拭のためのコミュニケーションなどです。

単価面や契約内容でフリーランスに直接言いにくいことがあれば、エージェントがすり合わせ・交渉をしてくれます。間にエージェントが入ることで、よりスムーズなやりとりやコミュニケーションが可能です。

4.成功報酬型のため初期費用がかからない

エージェントサービスは成功報酬型のものが多く、その場合サービスの利用自体には初期費用がかかりません。一方で、フリーランスの案件募集サイトに掲載した場合は掲載費用がかかる場合があります。

1人のフリーランスを確保するためにかかるエージェントサービスの費用は相対的に高い傾向がありますが、初期費用は抑えつつ、コストやリスクをおさえた人材確保の活動が可能です。

5.場合によっては人材確保にかかるコストを抑えられる

「ITフリーランスエージェント＝費用が高い」というイメージを持っている方は多いですが、状況によってはコスト削減に繋がります。まず、フリーランス人材を探し、スキル要件や人柄を確認し、契約をするまでにはそれなりの時間を要します。

直接的に何らかのサービスの利用料が発生していなくても、採用活動を行なっている人材の人件費はかかりますので、早期に人材を見つけられると、この費用が抑えられます。

また、フリーランスとは雇用契約ではなく業務委託契約を結ぶため、福利厚生や社会保険料を企業が負担する必要はありません。これらの理由から、フリーランスエージェントを活用すると、長期的には人材確保にかかる費用が自社採用と比べて抑えられる可能性があります。

実際にエージェントの利用が安く済むかは、サービスの利用回数やフリーランスに求めるスキルレベル、契約期間、契約内容などを総合的に考えると良いでしょう。

関連記事：【企業向け】レバテックの紹介料はどれくらい？サービス内容も解説

6.採用活動にかかる工数を削減できる

ITフリーランスエージェントを利用すれば、案件に参画してもらいたい人材の要件と自社の特徴を伝えるだけで、人材の紹介から契約まで採用活動のほとんどを任せられます。大きく括れば、企業が行なうのは欲しい人材のペルソナ設定と候補者との面談、契約内容の確認・承認などだけで済むでしょう。

ペルソナに関しても、方法が分からなければエージェントに相談して一緒に決めていくことができます。人事担当者はフリーランスの採用活動にかける時間をほかの業務にあてられます。

ITフリーランスエージェントを活用する際の注意点

フリーランスエージェントには多くのメリットがある反面、注意すべき点もあります。ITフリーランスエージェントを利用して人材を獲得できても、「想定以上の費用がかかった」「思う成果を残してもらえなかった」と費用対効果が見合わない可能性があります。サービスを利用するにあたって、次の点を理解しておきましょう。

1人あたりにかかる費用は高くなる場合がある

エージェントサービスを利用してフリーランスを確保した場合は、手数料がかかります。エージェントには、企業と人材の間に入って母集団形成や日程調整、候補者への動機づけなど、さまざまな対応を依頼可能です。

このような背景もあり、ほかの募集方法と比較してフリーランスエージェントは費用が高い傾向があります。

フリーランスに任せたいことを明確にしておく

「とりあえずスキルの高いフリーランスに任せよう」という意識ではなく、フリーランスに任せたい業務を明確にしてからフリーランスを活用しましょう。

任せたいことや達成したいことが明確になる前にフリーランスの活用を開始しても、望む結果を得られずに契約期間が満了してしまうこともあります。

ただし、エージェントに相談をしながら方向性を固めていくということも可能です。フリーランスを活用したい気持ちはあるものの、どのように業務内容を決めたら良いのかわからない場合は一度エージェントに相談してみましょう。

依頼内容によっては人材が見つかりにくいこともある

近年、フリーランス人材やフリーランスエージェントは増えてきていますが、これまでは馴染みのない働き方でした。IT関連の職種も、ここ数年で急速に需要が高まりを見せた代表例で、そもそも人材が足りていないとされています。

まだ発展途上にある働き方やサービス、市場であるとはいえ、登録者数は正社員向けの求人サービスと比べれば少ないといえるでしょう。特にハイスキル人材は需要が高く、すぐに次の案件が決まってしまいます。ハイスキル人材の数が少ないこともあり、なかなかマッチングできないことがあるでしょう。

また、IT業界の業務は専門スキルが問われることから、どちらかというとスペシャリストや管理職を目指すフリーランスが多いです。ジェネラリストとしての活躍を希望する人材は少なく、「さまざまな業務を任せたい」といった案件でも人材が見つかりにくいことがあります。

依頼したい業務を受けてくれる人材の集め方がわからない方や、効率良く人材と出会いたい方は、エージェントに相談し、募集要件を固めていくと良いでしょう。

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関連記事：【事例付き】優秀なフリーランスエンジニアと出会うための基礎知識を解説

ITフリーランスエージェントを利用する流れ

エージェントを利用する具体的な流れが分からない方に向けて、一般的な利用の手順を紹介します。

• （1）問い合わせ
• （2）打ち合わせ、希望の聞き取り（オンラインの場合もあり）
• （3）希望に合ったフリーランスの提案
• （4）フリーランスが案件へ参画
• （5）参画後のフォロー

レバテックの場合、最短で依頼をいただいた翌月にはフリーランスの参画を実現できます。参画後は、フリーランスの稼働状況や健康状態を把握したうえで必要な支援を行い、フリーランスが業務に集中できる環境を整えます。

レバテックからは優秀なITフリーランスを提案可能

レバテックは、ITエンジニアやクリエイターに特化したエージェントです。豊富な業界経験や業界最大級のデータベースを活かし、「レバテックフリーランス」および「レバテッククリエイター」を運営しています。

レバテックフリーランスからはハイスキルなエンジニアやプロジェクトマネージャーなどを、レバテッククリエイターからは優秀なクリエイターやマーケターなどを提案可能です。料金体系は成果報酬型のため、サービス契約時点での費用は一切かかりません。

優秀なIT人材の確保にお困りの企業さまはぜひ一度ご相談ください。

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関連記事：【公式】企業向けにレバテックフリーランスの強みや活用事例を紹介

レバテックを活用してITフリーランスを確保した事例

ここでは、実際にレバテックを活用してITフリーランスの確保に成功した2社の事例を紹介します。

富士ソフト株式会社

富士ソフト株式会社は、独立系ITソリューションベンダーです。業界に特化した業務系ソリューションの開発や、制御技術を駆使するIoT製品、ロボットの開発支援など、幅広い技術領域で事業を展開しています。

近年、複雑かつ高度になりつつある顧客の要望に応えられる技術力を持つ人材を集めることが同社の課題でした。これまでは、不足したリソースは派遣会社や受託開発会社の力を借りていたものの、急激なインフラ関連需要の増加により、既存のチャネルだけでは開発力の維持、向上が難しいと感じるように。このような背景から、同社ではレバテックフリーランスの活用が検討の土台にあがりました。

フリーランスエンジニアの活用に対する心理的ハードルを乗り越え、約10名のハイスキルなフリーランスエンジニアを活用することで、事業を推進している事例です。

>>富士ソフト株式会社のフリーランス活用事例詳細はこちら

スピーディーな人材確保を実現する「フリーランス活用」とは？
フリーランス活用を進めるための具体的なステップを紹介！
⇒ベンダー・SIerの変革とフリーランス活用事例

株式会社ドゥ・ハウス

株式会社ドゥ・ハウスは、商品の魅力を口コミで伝えるサービス「モラタメ」や、買い物客に対する店頭プロモーション支援サービス「テンタメ」など、消費者プロモーションや店頭プロモーション事業を展開しています。

同社はもともと、システム開発や保守を外注会社に委託していましたが、サービスの成長にともない、スピード感を維持した開発が難しい状況に。しかし開発体制の内製化を進めようにも、優秀なエンジニアの採用に難航していました。

そこで、今後のサービス改善・立ち上げスピードは速まっていくことを想定し、ハイスキル人材が多数登録しているレバテックフリーランスを選択しました。その結果、技術スキルに加えて会社のカルチャーに合うフリーランスの参画が叶い、フリーランスにチームの要職を任せるまでになっています。

>>株式会社ドゥ・ハウスのフリーランス活用事例詳細はこちら

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ITフリーランスエージェントに関するよくある質問

これからITフリーランスエージェントを利用する企業に向けて、サービスの費用や選び方について役立つ情報をお伝えします。

Q.ITフリーランスエージェントの選び方は？

A.登録者数や登録職種、取引実績などを比較して選びます。注意したいのは、登録者数が多くても、求める人材が登録していないと精度が高いマッチングにつながらないことです。あらかじめ自社が求める条件を明らかにし、ターゲット層が多いエージェントを選びましょう。

Q.ITフリーランスエージェントを使わず採用する方法はある？

A.ダイレクトリクルーティングやリファラル採用を活用できます。ダイレクトリクルーティングは、企業側から候補者にスカウトメールを送る採用手法です。リファラル採用では、社員に知り合いを紹介してもらいます。また、.クラウドソーシングサイトに案件を掲載し、フリーランスに発注する方法もあります。

Q.ITフリーランスのエージェントとクラウドサービスの違いは？

A.クラウドサービス（クラウドサイト）とは、正しくはクラウドソーシングとも呼ばれる、案件を依頼したい事業者と請け負いたい人をつなげる場を提供するサービスです。エージェントは担当者が人材の紹介や契約代行などをしますが、クラウドサービスには担当者はおらず、事業者と応募者間でやり取りします。