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「AI採用と聞くけど、どんな風に導入すれば良いの?」と思う採用担当者の方に向けて、具体的な導入の手順を紹介します。
AIの導入で得られる効果や代表的なツールについても解説していきます。AI採用を行う際に知っておくべきAIの弱点や、使用上の注意点も説明するので、AIの導入を検討している方はぜひご覧ください。
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目次
AI採用とは、AIを活用して採用活動の効率化をはかることです。採用フローにAIを導入することで、採用活動の負担軽減やマッチング精度の向上が実現できるため、多くの企業がAI採用に注目しています。
レバテックの「IT白書2025」を見ると、採用現場で生成AI(※)が普及しつつあることが分かるでしょう。
引用元:IT白書2025|レバテック
採用活動に生成AIを導入している企業の割合は20.6%、今後導入を検討している企業は36.3%です。両者をあわせると、56.9%の企業がAI採用に対して前向きであることが分かり、採用プロセスにおけるAI活用の広がりが見てとれます。
※テキストや画像、音声などのコンテンツを作り出すことのできるAI
別のレバテックの調査では、採用後のギャップを防ぐためにAIが使われていることも分かります。
引用元:IT人材の早期離職が「増加した」と約4割の採用担当者が回答、 AI活用によるミスマッチ防止も|レバテック
ミスマッチ防止のためにAIマッチングを活用する企業は29.2%で、採用精度向上にAIが活用されていることがうかがえます。
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IT人材白書2025は他社の採用人数や予算の動き、エンジニア未経験者の採用、生成AIの活用状況などIT人材採用に関わる方が知りたい情報を一つにまとめた資料です。
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採用フローにおけるAIの活用シーンは、候補者の選定や適性検査結果の分析、さらには面接などさまざまです。ここでは、具体的な活用シーンを紹介するので、AIを採用に取り入れたい場合の参考にしてください。
AIは、自社に最適な候補者を探し出し母集団を形成する際に役立ちます。たとえば、AIを使ってX(旧Twitter)やLinkedInなどのプラットフォームを分析し、求める条件に合う候補者を自動的に見つけ出すことが可能です。
さらに、AIで一人ひとりに合わせた内容のスカウトメールを作成・送信し、効率的に候補者と接触することもできるでしょう。
AIチャットボットを活用すれば、応募者からの問い合わせ対応や面接の日程調整などを自動化できます。よくある質問への回答や面接後のお礼メールの送信など、定型的なコミュニケーションをAIが代行することで、採用担当者の負担を軽減できるでしょう。
AIであれば、24時間365日の対応が可能なため、夜間や週末の問い合わせに即座に返答でき、候補者の満足度向上にもつながります。
膨大な応募書類を処理する際は、AIによる自動評価システムが役立ちます。事前に設定した評価基準に基づいて、AIが学歴や職歴、資格、自己PRなどを分析して点数化することで、有望な候補者を素早く見つけることが可能です。
AIであれば応募数が多くても書類を短時間で処理できるため、採用担当者は候補者との面接準備といった優先度の高い業務に多くの時間を割けるようになります。
AIを活用したWeb適性検査ツールを用いて、候補者と自社との相性を評価できます。自社で活躍している社員のデータをAIに学習させることで、従来の適性検査より高い精度で自社にマッチする人材を探し出せるようになります。
AIはプログラミングテストの採点を得意とするため、プログラマーやエンジニアの技術的なスキルチェックにも役立つでしょう。
AIの採用面接ツールを使えば、面接の実施・評価の自動化が可能です。AIの採用面接ツールは主に一次面接において、対面での面接前に候補者をランク付けする目的で使用するケースが想定されます。
AIによる採用面接では、AIが決められた質問を行い、候補者の回答内容を分析します。最新のAI面接システムでは、回答内容だけでなく、声のトーンや表情などの非言語情報の分析も可能です。
AIで採用面接を行う際は、まず既存社員のデータをAIに学習させるのが一般的です。AIは候補者との会話内容を既存社員のデータと照らし合わせ、入社後に活躍できるかを予測します。
AIを使って応募書類や面接から得られた全データを統合し、候補者についての包括的な評価レポートを作成できます。できあがったレポートは最終面接後に合否を判断する際の資料として活用できます。
客観的な視点で作成されたデータを参照することで、面接官の主観的な判断による評価のばらつきをなくし、候補者を公平に評価できるようになるでしょう。
注意点として、AIがすべての要素を間違いなく評価できるわけではないことを覚えておきましょう。AIが提示するデータはあくまで意思決定の参考資料として扱い、最終的な判断は人間が行うことが大切です。
採用フローにAIを導入すると、採用業務の負担を軽減できたり、客観的な評価を行えたりするメリットがあります。AI採用の具体的なメリットを確認していきましょう。
AI採用のメリットの一つは、人事担当者の業務負担を大幅に軽減できることです。書類選考や面接日程の調整など、時間がかかりがちな作業をAIによって自動化することで、採用業務にかかる工数を減らせます。
また、採用業務の一部を自動化し採用担当者がコア業務に集中できるようになれば、採用の質向上にもつながることが期待できるでしょう。
採用の質を上げるには、AIを活用するほかに、プロに依頼して人材を選定してもらう方法も有効です。レバテックではITエンジニア・クリエイターに特化した採用支援を行っているので、気になる方は以下の資料をダウンロードしてください。
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AI採用の導入により、採用プロセスの効率化を図ることができれば、一人あたりの採用コスト削減につながります。AIの活用で能力の高い候補者を見極めることができれば、入社後の教育コストを抑えられる可能性もあるでしょう。
もちろん、AIツールの導入にあたって初期投資や運用費は必要になります。ただ、AIの活用でミスマッチが防止できること、採用にかける工数を減らせることを考えると、長期的にはコスト削減につながる可能性が高いといえます。
中途採用にかかる平均的なコストについて知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
中途採用にかかるコストの平均相場は?一人当たりの計算方法や削減のコツ
AIを活用することで、面接官の経験や勘に頼らない、データに基づいた客観的な評価が可能になります。
AIは人間のようにその時々の感情に左右されることなく、あらかじめ設定した基準にもとづき評価を行います。そのため、応募者側はAIによって公平感のある採用になっていると納得しやすく、企業への信頼度が高まる効果も期待できるでしょう。
AIは採用を効率化し、人材選定の精度を高める有効なツールですが、採用フローのすべてを任せられるわけではありません。AIを活用する際は、その限界を把握し、人間が対応した方が良い領域について知っておきましょう。
以下では、AI採用を成功に導くポイントを解説していきます。
AIを採用フローに取り入れる際は、AIに限界があることを知っておく必要があります。
AIはあくまでも学習データに基づいて判断を行うため、判断の精度は使用するデータの質と量に依存します。データが少ない場合や偏りがある場合は、公正な判断ができない可能性があることも理解しておきましょう。
また、AIには得意分野と不得意分野があります。数値化できるデータの処理は得意ですが、人柄や情熱など数値化が難しい要素の判断は苦手です。
採否に関する判断はAIに任せきりにせず、必ず人間が行うようにしましょう。前述したように、AIには限界があり、すべてを正しく判断できるわけではありません。
AIは設定された評価基準に基づき判断するため、人間のような柔軟な判断が難しい面があります。AIだけに採用判断を任せると、評価基準から少しでも外れた人材が選考過程で省かれ、人材の傾向が偏る可能性が出てきます。その結果、組織の多様性が失われるおそれがあるでしょう。
特に、人柄や意欲、ポテンシャルなどAIが判断しづらい側面については、人間が評価することが重要です。AIはあくまで補助的なツールとして活用しましょう。
AI採用を導入する際は、人間が個人情報保護といった法規制を認識し、正しい対応を行うことが重要です。
たとえば、企業は採用過程において必要な範囲で応募者の情報を集めることが認められていますが、「要配慮個人情報(※)」については本人の同意を得ない限り取得が認められていません。しかし、AI面接ではこうした情報についてAIが質問する可能性があるため、事前に同意を得る措置を行っているかを確認するようにしましょう。
※人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪の経歴など
AIを選考過程に取り入れる際は、候補者にあらかじめ説明を行う必要があります。
AIによる面接や評価に対して抵抗感を持つ候補者もいるため、明確な説明を行い信頼を得ることが大切です。選考に入る前に、AIを採用プロセスに取り入れる理由や収集したデータの使用方法、最終的な判断は人間が行うことなどを説明し、候補者の理解を得られるようにしましょう。
中途採用を成功させるには、AIの活用のほかに、自社に合う採用手法を取り入れることも大切です。以下の記事では、中途採用の主な手法やトレンドについて解説しています。
【13選】中途採用の方法を紹介!トレンドや各手法のメリット・デメリットを解説
AI採用ツールを導入する際は、どの範囲で導入するのか、どのツールを使うのかといった点を検討する必要があります。ここでは、ツールを導入してAI採用を成功させるステップを紹介していきます。
AI採用ツールを導入する前に、「何のために導入するのか」という目的を明確にしましょう。
目的が曖昧なままAIを活用しようとしても、自社に合ったツールを選べず思ったような成果を得られない可能性があります。また、目的を明確にすることで、AI導入の背景を社内に分かりやすく説明でき、関係者の協力を得やすくなるでしょう。
導入目的を考える際は、「書類選考に時間がかかる」「面接件数が多くて大変」など、解決したい課題をリストアップすることが大切です。解決したい課題を明らかにすることで、AIを活用する目的が見えてくるでしょう。
AI活用の目的が明確になったら、AIを活用する範囲を決めてツールを選定しましょう。たとえば、書類選考にかかる工数削減が目的なら、応募書類を読み取り評価する機能があるAIツールを選びます。
ツール選びに迷ったら、使いやすさや既存の社内システムとの連携のしやすさ、サポート体制などを比較するのがおすすめです。
AI採用ツールの導入前には、以下の準備が必要です。
現場の採用担当者は「AIに仕事をとられるのでは?」と感じる可能性があります。現場の抵抗感をなくすには、AIのメリットや限界、具体的な運用方法などをまとめた資料を作成し、関係者全員がAI採用について理解できるようにしましょう。
また、AIに精度の高い判断を行わせるには、学習に使う過去の合格者や不合格者のデータを収集しておく必要があります。
AI面接ツールを導入する場合は、候補者が不安にならないよう使い方の説明を記載したマニュアルやFAQも用意しておくと良いでしょう。
実際の導入に際しては、まず試験運用から始めることをおすすめします。
具体的には、一部の募集職種だけでAIによる評価を実施し、AIと人間の評価の差を比較するやり方が挙げられます。人間の判断とAIの判断に大きな差がある場合は、評価基準や採用条件に関する指示の見直しが必要です。
このように、試験運用中にツールの使いやすさや精度を評価し、必要なカスタマイズを行ったうえで本格運用に移行しましょう。
AI採用ツールを導入した後は、定期的に効果を検証し改善することが大切です。AIの精度や採用担当者の満足度、応募者からのフィードバックなど、さまざまな観点から改善点を分析しましょう。
たとえば、AIの精度に問題があると感じたら、AIツールを提供しているベンダーにフィードバックを行い、調整してもらうといった対処法があります。また、AI面接での離脱率が高い場合は、応募者が回答しやすいように質問の仕方を変えてみるといった対策が考えられます。
なお、エンジニア採用が進まないときは、IT人材の採用市場状況や、エンジニアが希望する働き方を把握することも大切です。エンジニア採用を成功させるコツを知りたい方は、以下のページをご覧ください。
エンジニア採用、なぜうまくいかない?激化する市場で”求める人材を確保するコツ”を紹介。
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採用フローへのAIの導入を検討している企業に向けて、AI採用に関するよくある質問に答えていきます。
AI採用とは、AIを活用して採用活動を効率化する取り組みのことです。応募者とのやり取りや書類選考、一次面接などのプロセスにAIを導入することで、採用担当者の負担を軽減できます。AIに候補者と自社との相性を判定させ、採用後のミスマッチ防止につなげることも可能です。
AI採用を行う企業は増えていると考えられます。レバテックの「IT人材白書2025」によると、採用活動に生成AIを導入している企業の割合は20.6%でした。さらに、今後導入を検討しているとした企業は36.3%で、これからAIを活用する企業は増えていくと予想できます。
各企業が採用フローにAIを導入する目的については、以下のページから資料をダウンロードして確認できます。
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AI採用のメリットは、採用担当者の業務負担を軽減できることです。また、AIは設定した基準にもとづく評価を行うので、人間による評価のばらつきを防ぎ公正な選考が可能になります。AIチャットボットの活用により応募者の問い合わせに24時間対応できる体制を整えれば、応募者の満足度を高めることもできるでしょう。
AI採用を行う際は、AIの限界を理解する必要があります。AIによる評価の精度は学習したデータの量や質に左右されます。さらに、AIは数値的な処理は得意な一方、候補者の人柄やポテンシャルを評価するのは苦手な傾向があるため、最終的な採否を決める際は必ず人間が判断をしましょう。
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