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エンジニアの給与設定で悩んでいませんか?「年収の相場がわからない」「適切な給与設定かどうか不安」といった悩みを抱える採用担当者も多いのではないでしょうか。
本記事では、国の統計やレバテックの案件データをもとに、エンジニアの年収相場を企業規模や職種別などに分けて詳しく解説します。さらに、求人票の給与の記載方法や、年収交渉時のポイントも紹介。エンジニアの採用強化をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
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エンジニアの年収相場は、企業規模や年齢、スキルレベルによってさまざまです。採用担当者は適切な給与設定のために、まずは市場の相場観を把握しましょう。
厚生労働省が2024年に調査した「賃金構造基本統計調査」によると、ソフトウェア作成者の平均年収は、約574万円となっています。ただし、年収は企業規模や年齢、職種別などによって変動するため、以下で詳しく解説します。
平均年収 | 5,741,200円 |
きまって支給する現金給与額 | 386,200円 |
年間賞与その他特別給与額 | 1,106,800円 |
※平均年収の算出方法:きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額
※年齢:38歳、勤続年数:10.7年、男女計、企業規模計(10人以上)
引用:【厚生労働省】令和6年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
次に、企業規模別のエンジニア平均年収を見ていきましょう。厚生労働省の調査によると、企業規模別のソフトウェア作成者の平均年収は、以下のとおりです。
平均年収 | 6,555,500円 |
きまって支給する現金給与額 | 426,800円 |
年間賞与その他特別給与額 | 1,433,900円 |
※平均年収の算出方法:きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額
※年齢:39.5歳、勤続年数:12年、男女計
平均年収 | 5,488,800円 |
きまって支給する現金給与額 | 369,900円 |
年間賞与その他特別給与額 | 1,050,000円 |
※平均年収の算出方法:きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額
※年齢:37.2歳、勤続年数:10.6年、男女計
平均年収 | 5,166,200円 |
きまって支給する現金給与額 | 363,900円 |
年間賞与その他特別給与額 | 799,400円 |
※平均年収の算出方法:きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額
※年齢:37.7歳、勤続年数:9.3年、男女計
企業規模別ごとに平均年収とその内訳を見てみると、「きまって支給する現金給与額」にはそれほど差はありません。しかし、「年間賞与その他特別給与額」は大きな差が開いていることがわかります。このため、大手企業ほど平均年収は高くなる傾向にあるといえるでしょう。
引用:【厚生労働省】令和6年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
次に、性別ごとのエンジニア平均年収を見ていきましょう。厚生労働省の調査によると、男女別のソフトウェア作成者の平均年収は以下のとおりです。
平均年収 | 5,977,200円 |
きまって支給する現金給与額 | 400,600円 |
年間賞与その他特別給与額 | 1,170,000円 |
※平均年収の算出方法:きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額
※年齢:39歳、勤続年数:11.3年、企業規模計(10人以上)
平均年収 | 4,728,700円 |
きまって支給する現金給与額 | 324,300円 |
年間賞与その他特別給与額 | 837,100円 |
※平均年収の算出方法:きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額
※年齢:34.1歳、勤続年数:8.0年、企業規模計(10人以上)
引用:【厚生労働省】令和6年賃金構造基本統計調査 職種(特掲)、性、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
年齢別のエンジニア平均年収についても紹介します。厚生労働省の調査によると、年齢ごとのソフトウェア作成者の平均年収は以下のとおりです。
年齢 | 平均年収 | きまって支給する現金給与額 | 年間賞与その他特別給与額 |
~19歳 | 2,370,000円 | 188,600円 | 106,800円 |
20~24歳 | 3,508,300円 | 259,300円 | 396,700円 |
25~29歳 | 4,828,400円 | 329,000円 | 880,400円 |
30~34歳 | 5,572,700円 | 377,400円 | 1,043,900円 |
35~39歳 | 6,529,900円 | 431,600円 | 1,350,700円 |
40~44歳 | 6,746,000円 | 439,900円 | 1,467,200円 |
45~49歳 | 7,545,600円 | 494,600円 | 1,610,400円 |
50~54歳 | 7,080,100円 | 460,400円 | 1,555,300円 |
55~59歳 | 7,388,300円 | 480,500円 | 1,622,300円 |
60~64歳 | 5,648,100円 | 407,400円 | 759,300円 |
65~69歳 | 6,088,400円 | 497,100円 | 123,200円 |
70歳~ | 3,544,000円 | 278,000円 | 208,000円 |
※平均年収の算出方法:きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額
※【抽出条件】企業規模計(10人以上)
引用:【厚生労働省】令和6年賃金構造基本統計調査 職種(特掲)、性、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
次に、職種別のエンジニア平均年収の一例を紹介します。レバテックキャリアが保有する案件データによると、各職種別の平均年収は以下のとおりです。
職種 | 平均年収 |
フロントエンドエンジニア | 400~500万円 |
サーバーサイドエンジニア(開発) | 400~500万円 |
サーバエンジニア | 300~400万円 |
セキュリティエンジニア | 400~500万円 |
データベースエンジニア | 300~400万円 |
PM | 400~500万円 |
PMO | 500~600万円 |
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ここまでさまざまな観点からエンジニアの平均年収を紹介しましたが、優秀なエンジニアを採用するためには、適切な給与設定が重要です。エンジニアの経験や技術力に見合った給与を設定するため、以下のポイントに注目して給与を設定しましょう。
給与を設定するためには、まず業界の相場を正確に把握することが大切です。市場相場を把握せずに給与設定をすると、求職者からの応募が集まらない原因となってしまいます。
情報収集の手段としては、求人サイトの掲載情報、転職エージェントへのヒアリング、給与調査会社のデータなどがあります。
また、エンジニアの年収は経験やスキル、職種などによっても異なります。相場を調べる際は、以下の要素も考慮しながら確認しましょう。
なお、エンジニアの給与相場は技術トレンドの変化に応じて上下することがあるため、定期的な市場調査が欠かせません。現在の相場を把握し、必要に応じて給与水準の見直しを行いましょう。
給与以外の待遇も検討しましょう。エンジニアの多くは年収だけでなく、成長機会や働きやすい環境も重視する傾向にあります。
レバテックが行った「エンジニアの将来のキャリア形成と技術に関する意識調査」によると、エンジニアの7割以上が「エンジニアとしてのキャリア継続」を希望しており、その理由として、「新しい技術やトレンドを学び続けたいから(31.4%)」、「リモートワークがしやすいから(13.4%)」という回答が上位でした。
引用:約6割のITエンジニアが「急速な技術変化に脅威を感じる」と回答、将来のキャリアに対する不安も明らかに
このように、エンジニアは自己成長への意欲が高いため、技術力を向上できる環境を整備することが重要となります。たとえば、社内勉強会や外部カンファレンスへの参加支援などといった研修制度や資格取得支援が効果的です。
また、リモートワークは、ワークライフバランスを重視するエンジニアから特に支持されています。特に近年はリモートワークだけでなくフレックスタイムなど、柔軟な働き方ができる環境が人材を引きつける要素となっています。
主な待遇の例としては、以下のようなものが挙げられます。給与以外の待遇も総合的に検討することで、採用力をより高めることができるでしょう。
競合他社の求人情報や転職サイトの情報などをもとに、競合他社の給与と比較しましょう。同じ業界で人材の獲得を競う企業の給与と大きな差があると、優秀なエンジニアの採用が難しくなってしまいます。
比較の際には、以下の点に注目するとよいでしょう。
ただし、競合他社の給与水準に合わせるだけでは不十分な場合もあります。自社の特徴や強みを活かした給与体系を設計することも検討しましょう。
下記記事では、即戦力を採用するための対策について解説しています。即戦力の採用を検討している場合は、こちらもぜひ参考にしてください。
即戦力が取れないのはなぜ?即戦力人材獲得のための対策や見極め方法を解説
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求人票においても、給与欄の書き方が重要になります。以下、2つの重要なポイントを解説します。
給与幅は、上限から下限まで明確に記載しましょう。レバテックが行った「ITエンジニアの企業・案件選び」に関する調査によると、エンジニアは転職時に年収アップを期待する傾向が強いことがわかりました。このため、年収の上限額をはっきりと示すことで、年収の増加を期待する応募者の期待に応えることができます。
引用:エンジニアの企業・案件選びにおいて「働く場所」がより重要に
記載方法としては、「年収400万円~600万円」のように具体的な金額幅を明記します。「応相談」や「当社規定による」といった曖昧な表現は避けましょう。
なお、給与幅を記載する際は実際に支給可能な金額を提示するようにしましょう。実現不可能な金額を掲載すると、のちに応募者との認識の違いが判明し、採用活動に支障をきたす恐れがあります。
年収レンジは、職種やスキル、経験年数に応じて適切に提示しましょう。求職者が自身の市場価値と照らし合わせやすくなり、応募の判断材料として役立つためです。
たとえば、Web系エンジニアの場合、「経験年数5年以上:年収550万円~650万円」というように、具体的に記載しましょう。また、特殊なスキルが必要な職種の場合は、より高い給与レンジを提示することも大切です。
さらに、スキルや経験に応じた昇給制度がある場合は、その旨も併せて記載することもおすすめです。エンジニアのキャリアアップへの意欲に応える企業姿勢をアピールできるでしょう。
求人票の給与以外の記載方法については、下記記事でも解説しています!ぜひ参考にしてください。
【記入例あり】求人票の書き方のコツとは?必須項目と禁止事項を紹介
エンジニアの年収交渉を行う場合のポイントについて解説します。以下、3つのポイントに沿って解説します。
年収交渉を円滑に進めるため、まずは候補者の希望年収を確認しましょう。面接時に直接聞くのが難しい場合には、人材紹介会社を通じて確認することもおすすめです。
なお、希望年収の額だけでなく、背景にある理由まで把握することが大切です。たとえば、現職での給与や、家族構成、転職の動機などを確認しましょう。これらの情報をもとに、適切な条件を提示できます。
年収交渉では、相手の意見も聞きながら、柔軟な対応を心がけましょう。基本給だけでなく、賞与や各種手当、福利厚生なども含めた交渉が効果的です。万が一、年収額が候補者の希望に沿わない場合でも、基本給以外の待遇など、総合的に検討する姿勢を示すことが大切です。
また、評価制度や昇給の機会なども明確に説明しましょう。入社後のキャリアパスを示すことで、応募者は長期的な視点で入社後のイメージがしやすくなり、入社の判断材料の1つとなるためです。
内定承諾後は、入社までの期間もコミュニケーションを継続することが大切です。内定後もフォローアップを行うことで、応募者の入社までの不安を払拭でき、内定辞退を防ぐことができます。
また、給与に関する具体的な条件は、書面でしっかりと確認しましょう。その際に、入社後の評価基準や昇給条件なども改めて丁寧に説明することをおすすめします。入社前に再度丁寧な説明を行うことで、入社後のミスマッチ防止にもつながります。
下記記事では、内定辞退を防ぐ方法を詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
内定辞退を防止する5つの施策!採用市場における現状や理由も紹介
エンジニアの平均年収は、職種やスキルレベル、経験年数などによって異なるため、300~800万円と幅広く分布しています。また、企業規模や地域によっても変わります。
エンジニアの年収はスキルレベルはもちろん、職種や経験によっても異なります。たとえば、AI開発やセキュリティなどの専門性の高い分野や、マネジメント経験がある場合は、より高い年収となるでしょう。スキルの市場価値や将来性を考慮しながら、適切な年収設定を行うことが重要です。
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