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最終更新日:2025年2月17日

PMとPLの違いは?プロジェクト成功に導く管理体制を解説

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「PMとPLの違いがよく分からない」という方がいらっしゃるのではないでしょうか。
プロジェクトを成功に導くためには、両者がそれぞれの役割を果たすことが重要です。この記事では、PLとPMの違いや、両者と似た名称のPMOとは何かを解説します。プロジェクトに必要なポジションや管理体制を把握していきましょう。

また、採用競争が激しい状況の中でも、即戦力となるPLやPMを確保する方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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PMとPLの違い

PM(プロジェクトマネージャー)とPL(プロジェクトリーダー)は混同されがちですが、それぞれ異なる役割を持っています。両者の役割や必要なスキルを確認しましょう。

PMとは

PMは、プロジェクト全体を俯瞰し管理する役割を持っています。

役割

PMは主に以下のような仕事を担当します。

  • 納期の管理を含むスケジュールの確認/変更
  • 予算の管理
  • メンバー間の業務負担の調整
  • 顧客の要望をメンバーに伝える
  • 成果物の確認

PMは、常にプロジェクトの進行を確認し、問題が発生した場合は人員の調整を行います。

責任

プロジェクトにおける責任は、「プロジェクトの目的を達成する責任」と「目的達成に向けて計画を実行する責任」に二分されます。PMはこのうち、プロジェクトの目的を達成することへの責任を負います。

関わる範囲

PMは以下の関係者と連携を取りながらプロジェクトを進行します。

  • プロジェクトメンバー
  • 経営層
  • 顧客
  • 社外の関係者

PMが管理する対象は、プロジェクトメンバーにとどまらず、自社の経営層や顧客、社外の関係者などステークホルダー全員におよぶのが特徴です。PMはこれらの関係者同士が協力関係を築けるように調整を行います。

求められるスキル

PMには、次のようなスキルが求められます。

  • マネジメントスキル
  • コミュニケーションスキル
  • テクニカルスキル

PMはプロジェクト全体を管理するため、マネジメントスキルは欠かせません。また、プロジェクトメンバーをまとめ、顧客と折衝するうえではコミュニケーションスキルも必要です。

技術的な指導を行う場面はそれほど多くはないものの、使用する技術の選定や顧客への説明ができる程度の知見は求められます。

近年、PMは外部に依頼する企業も増えてきましたが、内製で行いたい企業も多いでしょう。以下の記事では、PMの育成方法を解説していますので、あわせてご覧ください。
関連記事:PMの育成方法は?必要なスキルや社内で行う準備について

PLとは

PLは、PMが策定した計画通りにプロジェクトが進むように導く役割を持っています。

役割

PLは主に以下のような仕事を担当します。

  • プロジェクトメンバーの指導
  • プロジェクトメンバーの管理

PMが立てた計画が履行されるようメンバーの進捗状況を確認し、必要があれば指導やサポートを行います。メンバーが最大限力を発揮できる環境を整える役目があり、メンバーの体調面に気を配るといった細やかな配慮も求められます。

責任

PLはプロジェクトの目的達成に向けて、PMが策定した計画を実行する責任を負います。各メンバーが役割を果たし、計画通りにプロジェクトが進むように管理するのがPLの責任です。ただ、その結果プロジェクトが成功するか否かはPMの責任となります。

関わる範囲

PLが管理する対象は、プロジェクトに参画するメンバーに限られます。

求められるスキル

PLには、次のようなスキルが求められます。

  • リーダシップ
  • テクニカルスキル

プロジェクトメンバーのモチベーションを管理したり、それぞれの能力に合わせて適切な指示を出したりするリーダーシップが求められます。メンバー全体はもちろん、個々の状態を見て一人ひとりに合った対応を行うスキルが必要です。

また、PLは担当領域における技術的な責任も負うため、テクニカルスキルが重要です。現場の状況を見極めるために、幅広い技術面の知見が求められるでしょう。

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プロジェクトの管理体制について

プロジェクトを遂行するうえでは、適切な人材配置が鍵となります。PMやPLを配置するほかにも、必要に応じてPMOやSLといったポジションを用意しましょう。

基本的なプロジェクト管理はPMとPLのもとで行う

基本的に、プロジェクト管理はPMとPLの主導のもとで行います。プロジェクトの体制構築にあたっては、まず最初にPMとPLを任命しましょう。

大規模プロジェクトではSLを配置することもある

SL(サブリーダー)は、PLをサポートするポジションです。大規模なプロジェクトで配置されることが多く、PLからの指示をメンバーに伝える役割を果たします。PLよりさらに現場寄りのポジションといえるでしょう。

PMOを配置し客観的な評価を受ける

PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)とは、企業の中で進行するプロジェクトを部署の垣根を越えて支援する組織です。大規模なプロジェクトはPMだけで全体を管理するのが難しく、PMOの支援が必要となります。

PMOはPMがマネジメントに集中できるよう、意思決定に必要な資料を揃えたり関係部署とのすり合わせを行ったりします。PMOを置くことで、PMだけでは手が回らない業務に目が届くようになり、プロジェクトの品質向上が期待できるでしょう。

PMOを導入する際は、社内に専門の部署を置いて横断的に各プロジェクトをサポートする体制をつくるか、外部の専門会社に依頼する方法もあります。

PMとPMOとの違いは以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
関連記事:PMとPMOの違いとは?PMOの役割と導入のメリット・デメリット

プロジェクトを成功させるためのポイント

プロジェクトを成功させるには、その規模に合わせてPMやPLを配置したり、メンバーの役割を可視化したりする必要があります。プロジェクトを進める際に知っておきたいポイントをまとめたので、確認していきましょう。

必要に応じてPM・PLを設置する

PM・PLは必ずしもすべてのプロジェクトで両方が必要というわけではありません。プロジェクトの規模に合わせて、片方のみか、両方を配置するのか決めましょう。一人の人材にPL・PMを兼任してもらうこともできます。

ただ、プロジェクトの規模が大きくなると、兼任者の負担が大きくなる恐れがあります。PMとPLは本来異なる役割を持つポジションなので、状況に合った配置を検討しましょう。

PM・PL両方を配置する場合は、上下関係をつけないことがポイントです。上下関係を設定すると互いに遠慮が生まれ、業務が効率的に進みません。PM・PLが連携しながらそれぞれの役割をこなせるよう、風通しの良い関係を構築しましょう。

体制図を作成する

プロジェクトが始動したら体制図を作成すると良いでしょう。体制図とは、プロジェクトに参加するメンバーの役割を記入した図のことです。一般的には、PMやプロジェクトオーナー(発注者)を最上部に記載し、その下に階層構造で各メンバーの役割を記入していきます。

体制図 イメージ

体制図によりメンバーの所属や指揮系統を可視化することで、全員の役割分担が明確になり、自分が何をすべきかを確認しやすくなります。

全員のスキルを可視化する

適切な人材配置を行うために、プロジェクトを始動する前に全員のスキルを可視化しましょう。誰がどの分野に関してどの程度のスキルを持っているのか、ポートフォリオを用いて整理します。

スキルに応じた人員配置を行うことで、品質低下や納期遅延、コスト超過といった問題を回避しやすくなるでしょう。

リスクを減らすチーム編成を行う

チーム編成を行う際は、能力のあるメンバーに依存しないように注意しましょう。少数のメンバーに業務を集中させると、そのメンバーが欠勤した際に計画全体の停滞に繋がります。

余裕を持って補欠の人材を確保したり、新人メンバーにメンターをつけてサポートしたりし、プロジェクト進行上のリスクを低減しましょう。

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PMやPLを確保するにはフリーランスが有効

PM・PLはプロジェクトの成功に重要な役割を果たしますが、社内に人材がいない際に一から育成するのは手間とコストがかかります。新しい人材を採用しようとしても、採用市場は競争が激しく優秀な人材を確保するハードルは高いでしょう。

レバテックの調査では、PMの職種別求人倍率は 31.2倍となっており、採用競争難易度が高いことが分かります。

レバテックフリーランスにはPM・PMO人材が登録

優秀なIT人材を早期に確保したい場合は、フリーランスの活用がおすすめです。企業向けにITフリーランスの紹介を行うレバテックには、多数のPM・PMO人材が登録しています。

全体の登録者は業界最大級の45万人以上であり、そのうち10.9%がPM・PMOです(2023年7月時点)。技術理解の深いコンサルタントが企業の課題に合わせた人材提案を行っているので、ぜひご相談ください。

老舗機械メーカーのフリーランス活用事例

ミシンを中心とする老舗機械メーカー・JUKI株式会社は、社内にIT人材がいない状態からレバテックフリーランスを通してプロジェクトマネージャーを起用し、開発プロジェクトを成功に導きました。同社の開発メンバーは、起用したフリーランス人材に関して次のように述べています。

大手メーカーご出身で、案件を同時並行で掛け持ちされている敏腕プロジェクトマネージャーでした。3カ月間という短い期間でしたが、予算管理やスケジュール管理、品質管理のポイントに加え、仕様をまとめるための現場ヒアリングのコツや各種デジタルツールの使い方など、かなり踏み込んだノウハウを共有いただきました。

同社がフリーランスの活用に至った経緯や、フリーランス人材がもたらした効果についてさらに知りたい方は、「老舗機械メーカーはなぜ、副業フリーランスを新規事業開発の推進役に選んだのか」の記事をご覧ください。

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PMとPLに関するよくある質問

プロジェクト推進に欠かせないPMとPLですが、両者は混同しやすく、どうやって使い分けるのか分からない方もいるのではないでしょうか。ここでは、それぞれの役割や違い、上下関係について解説していきます。

Q.PMとは?

A.PMは正式名称を「プロジェクトマネージャー」といい、プロジェクト全体を俯瞰して管理する役割を持っています。納期や予算、人員の管理を行うとともに、社内の経営層や顧客など、あらゆるステークホルダーと連携してプロジェクトを進行します。

Q.PLとは?

A.PLは正式名称を「プロジェクトリーダー」といい、PMの計画通りにプロジェクトが進むようチームメンバーを管理する役割を持っています。メンバーのモチベーションや体調など細かな点まで目を配り、各メンバーが能力を発揮できるように支援します。PMよりも現場に近いポジションです。

Q.PMとPLの違いは?

A.PMはプロジェクト全体を管理し、「プロジェクトの目的が達成されるか」という点に責任を持ちます。PLはプロジェクトメンバーの管理を行い、「PMが策定した計画の実行」に対して責任を持ちます。PMはプロジェクトの成功に責任を持ちますが、PLは計画実行のみ責任を負う立場と理解すると良いでしょう。

Q.PMとPLはどちらが上?

A.PMとPLはそれぞれ役割が異なり、上下関係はありません。指揮系統からPMが上に見えがちですが、実際の現場では両者は対等な立場で動くことが多いです。PMとPLに上下関係をつけると、意思疎通に支障が出てプロジェクトに良い影響を与えないため気をつけましょう。

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