2021年11月11日
ソフトバンク株式会社 コーポレート統括 人事本部 採用・人材開発統括部 人材採用部
田口 亜矢子
営業職を経て人事本部に着任。経営企画室事業別要員計画業務を経て、採用、研修、制度、規程管理とHRの経験を積む。育児休業後、復職。2019年よりITエンジニアリングを中心にキャリア採用企画業務を担当。
法人事業統括 クラウドエンジニアリング本部 PaaSサービス統括部 クラウド事業推進部
坂本 麻衣子
複数のWeb系ベンチャー企業にてフルスタックエンジニアとしてシステム開発・運用・保守に携わった後、大手エンタメ企業にて社内SEとして勤務。社内システム構築・管理やクラウドリフトに携わる。その後、製造業界の企業で新規IoTサービスの立ち上げ、運用に携わり、2021年3月にソフトバンクへ入社。MSP(Managed Service Provider)サービス企画を担当する。
携帯電話やポータルサイト、キャッシュレス決済など、私たちの暮らしに深く浸透しているソフトバンクとそのグループ企業のサービス。コンシューマ向けのサービスが目立ちますが、それはあくまでも一面にすぎません。実は法人を対象としたビジネス領域においても、あらゆる産業分野に深く根を下ろし、さまざまなサービスを提供しています。このビジネス領域を担うのがソフトバンクの法人事業。強固なデータ処理基盤を活かした法人向けソリューションサービスに携わる魅力について、人事本部の田口亜矢子氏と、クラウドサービス企画に携わるエンジニア経験者の坂本麻衣子氏に聞いてみました。
田口:ソフトバンクには、モバイルなど個人向けの通信サービスを手掛けるコンシューマ部門、事業を支える先端テクノロジーの研究開発など技術領域を担うテクノロジーユニットなどに加えて、法人部門があります。法人部門では、企業や自治体向けに、通信やネットワーク、データセンターなどの基盤サービスから、グループウェア、セキュリティサービス、さらにAI、IoT、ロボットまで、さまざまなサービスを取り扱っています。顧客の要望や課題にあわせてそれらを組み合わせて提供し、「企業のDXのすべて」をサポートしています。
田口:DXを進める中でも急激にニーズが高まっているのがクラウドサービスです。クラウドエンジニアリング本部は、ソフトバンクが掲げる「マルチクラウド戦略」のもと、Microsoft Azure、Google Cloud、Amazon Web Services(AWS)、Alibaba Cloud、IBM Cloudなどの主要なパブリッククラウドを取り扱っています。これまでに培ったノウハウを生かしながら、多様な商材をベストミックスしてトータルソリューションとして顧客へ提供できるのは、ソフトバンクならではの強みです。
坂本:ひと言でクラウドエンジニアリング本部といっても、チーム内には開発から企画までさまざまなスキルとロールを持ったエンジニアがいます。ソリューションエンジニアとして顧客先に足を運び、提案から設計構築まで一貫して請け負い、PM(プロジェクトマネージャー)として動くエンジニアもいますし、顧客のニーズに合わせたサービスをゼロからプロデュースする企画職もいます。
私自身はエンジニアをやってきましたが、今は企画職として、顧客のクラウド環境をフルサポートする、MSP(Managed Service Provider)サービスの企画立案に携わっています。これまでエンジニアとして培った経験を生かし、準備段階の規約整理から、社内提案用の資料作成、顧客の要望と弊社が提供可能なソリューションをすり合わせるところまで、一貫して携わっています。
坂本:マルチクラウド戦略に基づいて、各種パブリッククラウドに対応したMSPサービスを企画し、ビジネスとして成立させる仕事に携わっています。先日もMicrosoft Azureに続き、Google Cloudに対応した「MSPサービス for Google Cloud」をリリースしました。これも私たちのチームが企画を手掛けたサービスの1つです。私自身は、エンジニアリングとビジネスの両面から顧客に使っていただけるようなクラウドサービスを企画し、関係者を巻き込み仕様を取りまとめる仕事をしています。プロダクトマネージャーと呼ばれることも多いですね。
坂本:私のチームには、アプリケーションエンジニアやシステムエンジニアだった方、カスタマーサポートやPMの経験者など、さまざまなバックグラウンドを持つ方々がいます。また、他のチームでは、金融系、Web系、機械学習などの得意分野を持つ方々がいて、本当に多様性に富んだ環境です。外国籍のメンバーもいますし、新卒入社2年目からベテランまで、キャリアや年齢にも幅があります。常に複数視点からの意見が飛び交うので企画会議は楽しいですね。
坂本:ソフトバンクの法人部門に惹かれたのは、携われる事業領域の選択肢が多い点と柔軟な働き方が可能だったからです。それまで主にWeb系サービスの開発から運用まで幅広く仕事をしてきたので、次も事業領域が広い会社で働くほうが、自分のこれまでの経歴がより生かせると思って。
それにソフトバンクは、コアタイムなしのスーパーフレックス制度でリモート勤務も可能です。共働きで子育て中の身としてはかなり魅力的な環境が整っています。これなら生活と仕事の両立ができると考え、2021年3月に転職しました。
坂本:入社してからリモート勤務が中心ですが、オンラインでのコミュニケーションが活発で、上司をはじめ、自分が今扱っている技術分野のプロフェッショナルの方にもチャットで気軽に相談しています。周りのみなさんがリモート勤務に慣れているので、ジョインしたばかりにもかかわらず、すぐにチームに馴染むことができました。
仕事のやりがいというと、なにより会社の中で一つのプロジェクトを立ち上げ、ゼロから育てていく経験ができることですね。顧客のニーズや市場動向などを踏まえて、ソフトバンクとしてどのような付加価値を生み出せるかを検討し、複数のパブリッククラウドから最適な組み合わせを企画しています。ツールの導入から実際の運用、さらにクラウド環境を活用して事業を拡大させる戦略立案まで携わらせてもらうこともあります。顧客のニーズに充分に応えるために、主要なパブリッククラウドに関する最新の技術情報を常にキャッチアップする必要があり、最初のころはかなり大変でした。ただ大変な分だけ、自分がこれまで関わってこられなかった事業立案の分野に携わることができて収穫があるように思います。
田口:選考のプロセスは、書類選考から、1次面接、2次面接(最終面接)へと進みます。候補者それぞれのご要望に応じて、選考前にカジュアル面談を行ったり、最終面接前の1.5次面談がセットされることもあります。
限られた面接の時間を双方にとって充実したものにするためにも「ソフトバンクで成し遂げたいこと」「挑戦してみたいこと」をご自身の中でイメージしてお話しいただけるとうれしいです。ソフトバンクは、通信事業を基盤にテクノロジーを活用した新規事業の創出に取り組んでいます。法人事業では、DXによる社会課題解決を目指しており、パートナ企業との共創の取り組みも進めています。
また、グループ会社との連携により、会社や分野を横断したプロダクト、サービスがたくさんあります。同じ職種、同じ技術領域で入社しても、ソフトバンクのコアを支える通信事業に携わることもできますし、グループ内の社内起業制度などを活用して、ゼロイチフェーズでプロジェクトを立ち上げることもできます。ご自身が描くソフトバンクでのキャリアプランを伺いながら、選考ポジションとのマッチ度を見て、他のポジションも提案しながら選考を進めています。
田口:転職せずとも自分の意思で多様なキャリアパスが選べるので、過去の経験にとらわれずに自分のスキル外の世界にも積極的に足を伸ばしていきたい方、またライフイベントに応じて働き方を自律的に選択したい方には、非常に働きやすい環境だと思います。候補者によくお伝えするのは、キャリア形成できるフィールドの広さです。もしご入社後、興味や関心がほかに移ったとしても、振れ幅次第ではあるものの、おそらくその希望を叶える何らかの受け皿があるでしょう。逆にいうと、これまで扱ってきた技術に強いこだわりがありすぎる場合は、あまり向いていないかも知れません。まだ触ったことのない技術にも積極的にチャレンジしようという柔軟性や挑戦意欲の高い方は、弊社で大いに活躍していただけると思います。
坂本:エンジニアリングのバックグラウンドがあれば、開発志向の方はもちろん、企画志向の方もやりたい仕事が見つかるはずです。どちらも最新技術を活用したビジネスに携わるので、好奇心旺盛な方、また変化の速い環境を好むタイプの方にも向いていると思います。
田口:坂本さんがお話ししたとおり、ソフトバンクはもちろん、弊社のサービスをご利用いただく顧客自身も、常に変化とスピードを求めています。長い目で見て、弊社で活躍しているエンジニアは、慣れ親しんだプロセスや手法、要素技術などに固執するタイプより、顧客のDXを成功させるというゴールを見据えて、臨機応変に動けるタイプです。挑戦を後押しする研修や資格取得支援制度の他、ジョブポスティング(社内公募)制度もあります。ご自身やその周囲で起こる変化を楽しめる方とお会いできたらうれしいです。
取材・執筆:武田 敏則(グレタケ)
撮影:rikichu chou
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