【日本総研】SMBCグループの金融サービスを担う。高品質なサービスを維持し続けられるエンジニアの特徴とは【採用担当者の本音】

2023年12月15日

株式会社 日本総合研究所 銀行基幹業務システム本部 本部長補佐

北村 栄治

1997年、新卒で住友銀行(現:三井住友銀行)に入行。同行の外国為替システム開発に従事、その後、銀行システム開発部門の日本総合研究所移管に伴い、株式会社日本総合研究所へ入社(転籍)。人材育成部、外国為替システム部門の担当部長を経て2022年4月より、銀行基幹業務システム本部の本部長補佐として、三井住友銀行およびSMBC信託銀行の勘定系を中心とした基幹業務システムの開発を所管。

株式会社日本総合研究所 グループ社内システム本部 本部長補佐

八十嶋 真樹

1998年、新卒で株式会社日本総合研究所に入社。決済システム開発部、国内情報システム開発部、およびグローバルマネジメント部等を経て2023年4月よりグループ社内システム本部の本部長補佐として、SMBCグループ各社の社内システムの企画・開発・保守・運用を所管。

日本総合研究所はSMBCグループのIT中核会社として、銀行・クレジットカードなどあらゆる金融サービスのシステムを開発しています。しかし、業界外のエンジニアにとって、金融システムはその専門性の高さゆえにハードルが高く感じられる世界。金融システムという側面から社会を支える日本総研で、エンジニアとして活躍するにはどんな能力が求められるのでしょうか。

外からは見えづらい金融業界におけるエンジニアの仕事を採用担当者の2人に聞きました

社会を支える巨大金融システム開発を担う

Q1.日本総研のエンジニア組織について教えてください。

北村:私が所属している銀行基幹業務システム本部では、三井住友銀行およびSMBC信託銀行の勘定系と呼ばれる基幹業務システムの開発をしています。

システム数は20ほどですが、1つ1つが他社では類を見ないほど巨大なシステムで、その要件定義から基本設計・製造・リリース・保守とすべての工程を一貫して手がけています。既存システムの改修だけでなく、新規システムの開発も行っています。

単にシステムを構築するという目線ではなく、よりよい金融サービスの提供に向け、積極的に三井住友銀行やSMBC信託銀行に提案しています。最近では、お客さまの利便性を高めるために三井住友銀行のキャッシュカードと三井住友カードのクレジットカードを1枚にまとめた新規商品開発にも携わり、グループや当社の他組織との調整役を担うこともあります。

当本部には社員150人、パートナー300~400名が所属しています。在宅勤務の環境も整っており、私自身は4割程度出社しています。

八十嶋:私が所属するグループ社内システム本部では、SMBCグループ各社の社内システムを対象に企画・開発・保守・運用を担当しています。具体的には情報系データウェアハウス、決裁稟議システムや電子掲示板等の社内コンテンツ群、グループ会社およびグローバルで使用するOAシステムなどがあります。さらに、それらのインフラ基盤も含め、300以上のシステムを管理しています。SMBCグループから寄せられるニーズに応えるだけでなく、ビジネス判断に欠かせないシステムも担当しているため、業務とシステムの両方の知識が求められます

当本部には約120名の社員が所属し、約500名のパートナーと共にシステムを開発しています。8つのグループに分けられ、各グループは10~20名の社員で構成されています。さらに、グループ内では、複数のチームにわけている場合もあります。

システムの規模はさまざまで、数人で1つのシステムを担当することもあれば、1人で複数のシステムを担当することもあります。在宅勤務も浸透しており、チームにもよりますが、出社率は30~40%程度です。

Q2.日本総研に所属するエンジニアには、どんな人が多いですか?

八十嶋:グループ社内システム本部は、担当するシステムが多く、技術もオンプレミスからクラウドまでカバーしているため、多様な専門性を持つメンバーが集まっています。最近は、開発力の強化にも取り組んでおり、自ら手を動かしてモノづくりをする社員が増えています。また、生成系AIを活用した業務効率化の企画・提案により創造性を発揮している社員もいます。

北村:キャリア入社の方は、ご自身でコアとなる技術をお持ちの方が多い印象です。当社のエンジニア全体に共通するのは、金融システムという社会インフラを担っている自負があるため、粘り強さや秘めた熱意、QCDへのこだわりが非常に強いです。

Q3.金融業界には「お堅い」印象を持っている人も少なくありませんが、実際はどうなのでしょうか?

北村:もちろん、仕事内容は「お堅い」ですよ。とくに勘定系と呼ばれるシステムは、預金業務や貸金業務、最近ではアンチマネーロンダリングなど、まさに銀行の基幹業務を担っているため非常に高い品質が求められます。

仕事内容が堅いとはいえ、働いている社員は堅いわけではなくむしろ柔軟。金融系のエンジニアというとユーザーに言われたものをその通りに開発するイメージがあるかもしれませんが、当社では、まず何をやりたいかをユーザーにヒアリングして、どう実現できるかを一緒に考えるのがエンジニアの仕事です。

われわれはシステムをつくっていますが、その目的はシステムによって何かを実現することです。金融業界はステークホルダーが多く、実現したいことを明確にすること、それをシステムとしてどう実現するのかをすり合わせるのも簡単なことではありません。そのため、さまざまな立場の人と合意形成が図れる高いコミュニケーション能力を持つ人が多いですね。

Q4. 今、日本総研にはどんなエンジニアが必要とお考えですか。

北村:金融システムに携わった経験は問わず、若手を中心に実装スキルを磨きたいという思いを持ったエンジニアを必要としています

大規模な開発案件を遂行する際は、多くの社員がプロジェクトマネジメントを担うことになるため「実装経験があり、的確にプロジェクトマネジメントができる人」が必要です。

リーダーやプロジェクトマネジャーになる上で、現場で実装を担った経験があるかどうかは非常に重要です。今いる若手メンバーにも、これから入社する方にも、実装経験を十分に積んでいただいた上でその先のキャリアを目指せるような環境を整えています。そのためには、実装を担うために必要な基礎レベルの技術力を持った上で、将来的にはリーダーやそれ以上のレイヤーを目指したいという意欲を持った若手エンジニアを求めています。

キャリア入社の方々と、既存の若手メンバーが一緒に実装経験を積んでいくことで、現場での実装経験をもとに開発チームをリードし、ゆくゆくはプロジェクトをけん引できるリーダーやプロジェクトマネジャーに育っていただくことを期待しています。

八十嶋: 当本部も、似たような状況です。ただ、補足すると、当本部では多種多様なシステムを担当していますので、様々な技術のスキルを持っていたり、多様な技術に興味のあるエンジニアを必要としています。社内システムの基盤となっている Microsoft Azureに精通したエンジニアや、生成系AIを活用した業務効率化に興味のあるエンジニアなどは大歓迎です。また、システムのモダナイゼーションも進めていく必要があり、その経験がある方も活躍いただけると思います。

希望するキャリアを実現できるか丁寧にすり合わせる

Q5. 採用のプロセスを教えてください。

八十嶋: 選考は書類選考から複数回の面接とオーソドックスなもので、応募者が希望すれば、同世代の社員とのカジュアルな面談を設ける場合もあります。面接は開発部署の管理職や人事責任者などさまざまな立場の社員がお会いさせていただいています。

北村:入社後はできるだけ長く活躍していただきたいので、キャリア志向は面接の場で丁寧にお伺いしています。応募者の希望をヒアリングした上で、配属先でその希望は実現できそうか、それが難しければ他の部署でなら実現できそうかなど、描きたいキャリアを積んでいけるのかをすり合わせています。

Q6.高く評価するエンジニアの特徴は何ですか?

北村:コミュニケーション力は重視します。自分の考えや意見を伝え、さまざまな相手との交渉や合意形成がスムーズにできるコミュニケーション能力を持っている方は高く評価しますし、入社後もご活躍いただけると思います。

八十嶋:私も同感で、コミュニケーション力は重要と考えています。例えば、ユーザーのニーズを引き出し、的確に把握、言語化することなど、システム開発の中で関係する方々と円滑にコミュニケーションしながら協働していくことが、良いシステムを作るためには大切なことだと思います。

北村:システム開発経験をお持ちであることは大前提ですが、金融システム開発の経験やCOBOL、汎用機を扱った経験は必須ではありません。ただ、経験がなくとも新しいことを学ぶのが好きで、金融システムやシステム開発について学びたい気持ちを強く持っている方なら、入社後も活躍してもらえると思います。

八十嶋:グループ社内システム本部でも、特に必須スキルはありません。ただし、クラウドインフラの構築やサービスの導入、大規模データベースの構築、およびプロジェクトの管理などの経験やスキルを生かしたい方、それから、当本部では海外のシステムも扱っているので語学力を生かしたい方にとっては、思う存分に力を発揮できる環境が提供できると思います。

Q7. 「良いエンジニア」をどうやって面接で見極めていますか?面接で必ずする質問はありますか?

八十嶋:面接では、仕事でどういうところにおもしろさや達成感を感じるのか、逆に苦労したことや、修羅場においてどのように問題を解決したのかなどを質問しています。当本部でも同様のやりがいを感じていただくことができるのか、また、トラブル時にユーザーやパートナーなどの関係者と協力して対応できるのか、そのような経験を通してお互いに切磋琢磨して成長していける方なのかをイメージをしながら話をするように心掛けています。

北村:必ずする質問は特にありません。ただ面接では、「失敗を恐れすぎず挑戦を続けられる気概があるか」「失敗しても気持ちを切り替え、諦めずにリカバリーに取り組めるか」を慎重に見極めています。

金融システムは、その影響範囲の広さ故に失敗が許されない業界ではあります。しかし、失敗を恐れすぎて何もできなくなってしまっては、良いサービスを提供できません。より良いサービスをつくり続けるために大切なのは、失敗したときの悔しさや罪悪感を引きずらず、リカバリーが完了するまで諦めないこと、そしてそれ以降もチャレンジを続ける気概を持っていることだと考えています。

これらの要素を持っている方は、より良いサービス、システムの提供を貪欲に追求し続けてくださると思いますし、社会インフラであるシステムを開発する上で「良いエンジニア」と呼ばれるのではないかと考えています。

社会的影響力があるからこそ、多くのユーザーに新しい価値を届けられる

Q8. エンジニアに「日本総研に来るべき」と訴求したいポイントは何ですか。

北村:大きな社会的影響力を持ちながらも、プロダクトの価値向上や、新サービスの開発にどんどん取り組めることが、私が今の仕事を楽しめている理由です。

われわれはSMBCグループにおけるシステム開発の大半を任されているので、品質の高いサービスを安定して提供することはもちろん、既存のサービス向上や、新しいサービスを生み出すことにも取り組んでいます。例えば、2023年3月から提供を開始した「Olive」は、クレジットカードとキャッシュカード、それぞれの機能を1つのカードにまとめ、アプリで一元的に管理できるようにしたサービスです。今までにない先進的なサービスに、SMBCグループとして取り組むことで、新しい「便利」を多くのお客さまに届けられることが、大きなやりがいにつながっています。

一方、銀行業務の基幹システムは、重要な社会インフラですのでシステム障害が発生したときの影響は甚大です。しかし、影響力や責任の大きさの分、良い仕事ができれば、それだけ多くのユーザーやお客さまに良い影響を与えられる。それがこの会社ならではの働きがいですね。

八十嶋:高い品質のシステムを提供すること、プロジェクトを計画通りに完遂すること、そして障害時には迅速に復旧することが求められる環境で、重い責任は感じるものの、それらは同時に大きなやりがいとなっています。また、新しいアーキテクチャを活用して大規模なシステムの企画から導入まで手がけられるのは、なかなか経験できないことですし、私は面白いと思っています。この環境に身を置いてみたいと思う方と、ぜひ一緒に仕事をしたいと思います。

取材・構成・執筆:古屋 江美子
撮影:赤松 洋太

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