最終更新日:2025年10月31日

優秀なエンジニアはどこにいる?確保が難しい理由と有効な探し方を解説

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「優秀なエンジニアが見つからない」「採用活動を続けているのに、理想の人材に出会えない」「能力が高い候補者の見極め方が分からない」—このような悩みを抱える企業は多いのではないでしょうか?

この記事では、優秀なエンジニアの特徴や、見つからない要因と対策など、エンジニアの人材確保に悩む企業担当者向けに具体的な解決策を解説します。優秀なエンジニアがどこにいるか分からず悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

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優秀なエンジニアはどこにいる?

優秀なエンジニアは、次のような企業に集まっている傾向があります。

優秀なエンジニアはこのような企業からの市場価値が高いため、人材獲得競争を勝ち抜くのが難しい状況です。たとえ市場に現れてもすぐに採用されてしまうため、なかなか出会えないといった企業が多いのです。

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優秀なエンジニアの特徴

優秀なエンジニアには共通する特徴があります。ここでは、採用担当者が押さえておくべき優秀なエンジニアの特徴を6つ解説します。

専門的な知識やスキルが豊富

優秀なエンジニアは、特定の領域において深い知識と実践的なスキルを持っています。そのため、一般的なエンジニアでは対処が難しい課題の解決や、複雑な案件にも対応できる能力が備わっているのです。

さらに、幅広い技術スタックを持ち合わせていることも特徴です。彼らは最新の技術トレンドにも敏感で、常に新しい知識やスキルを取り入れ、技術スタックのアップデートを図っています。

コミュニケーション能力が高い

優秀なエンジニアは、技術力だけでなく、コミュニケーション能力も持ち合わせています。チームメンバーと建設的な議論ができ、必要な情報を的確に共有できるため、プロジェクトの成功に大きく貢献できるのです。

また、技術的な内容でも、非エンジニアに分かりやすく説明できる能力を持っています。このような対人スキルにより、クライアントや他部署とのやり取りも円滑に進められるため、プロジェクト全体の進行にも良い影響を与えるでしょう。

課題解決能力が高い

優秀なエンジニアは課題に対して、効率的かつ効果的な解決策を見つけ出す能力に長けています。単に言われたことをこなすのではなく、本質的な課題を見極め、最適な解決方法を提案できるのです。

彼らは論理的思考力が高く、複雑な問題を適切に分解し、優先順位をつけながら対処できる思考力も備えていることも特徴です。単にコードを書くだけでなく、先を見据えたビジネス的な目標を理解した上で最適な技術選択ができる点も強みでしょう。

柔軟性を持った対応ができる

固定観念にとらわれず、状況に応じて臨機応変に対応できる柔軟性を持ち合わせていることも優秀なエンジニアの特徴です。IT業界は技術の進化が早く、仕様変更や予期せぬ障害も頻繁に発生するため、常に柔軟な思考が求められているからです。

また、異なる意見や視点を受け入れる寛容さもあります。広い視野を持つことで、新しい知見を取り入れることができたり、ユーザーの視点を意識した発想や最適な判断につなげられたりするのです。

自己管理能力が高い

タスクを計画的に進められる自己管理能力も、優秀なエンジニアの重要な資質です。自己管理能力が低いと、納期に間に合わなかったり、品質が不安定になったりするリスクにつながるためです。

また、エンジニアは複数のタスクを同時にこなさなければならないことも多いため、タスクの優先順位を適切に設定する能力も求められます。近年はリモートワークを行うエンジニアも増えているため、このような自己管理能力の重要性はますます高まっているといえるでしょう。

学習意欲が高い

優秀なエンジニアは、新しい技術やツールに対する好奇心や自己研鑽への意欲などを持ち合わせています。特にIT業界は技術の進化が速く、自発的かつ継続的な学習意欲が欠かせないため、自ら最新技術について調べたり、積極的に技術勉強会に参加したりするのです。

このような学習意欲の高さは、組織全体の技術力向上にも貢献するでしょう。新たに学んだ技術をチームメンバーに伝える機会を設けている企業の場合、講師としてチーム全体のスキルアップの向上を図る役割として活躍してもらえるのです。

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優秀なエンジニアが見つからない要因

優秀なエンジニアが見つからない要因は、IT人材不足の市場環境だけとは限りません。実は、採用する企業側に問題がある場合も少なくないのです。ここでは、優秀なエンジニアが見つからない企業にありがちな要因を5つ紹介します。

要因1:求める人材の要件定義が曖昧

優秀なエンジニアが見つからない要因の1つは、求める人材像が明確になっていないことです。必要な人物像を具体的に定義していなければ、採用活動をスムーズに行えません。ターゲットが定まらないため、適切な採用手法を選べなかったり、人材の見極めが難しくなったりするのです。

たとえば、「Webエンジニア募集」という漠然とした表現だけでは、フロントエンドかバックエンドのどちらを担当するか分かりません。HTMLやCSS、JavaScript、Python、PHPなどの必要なプログラミング言語も不明です。また、コミュニケーション力や柔軟性の有無といった技術的な面以外の能力も見えてきません。

このような曖昧な要件定義で採用を進めると、「応募が集まらない」「入社後、十分なパフォーマンスを発揮してくれない」といった状況が起きやすくなってしまうのです。

要因2:優秀な人材を見極めできていない

選考中に優秀なエンジニアを見極められないことも、採用が難航する要因となります。人材の見極めができないと、「優秀な人材を逃してしまう」「採用しても入社後にミスマッチが発生してしまう」といったリスクが発生しやすくなるためです。

よくある例としては、技術的な専門知識がない採用担当者が面接を行うことです。表面的な経歴だけで判断してしまい、技術力や問題解決能力などの優秀なエンジニアが持つ要素を適性に評価できないことがあるのです。

要因3:待遇や条件が魅力的ではない

提示している待遇や条件が、候補者にとって魅力的な内容ではないことも優秀なエンジニアが見つからない要因の1つです。優秀なエンジニアは、転職市場で引く手あまたの状況に置かれているケースが多いので、待遇や条件面での魅力が他社との比較材料になるのです。

たとえば、給与水準が業界平均を下回っていたり、柔軟な働き方ができない職場環境だったりすると、優秀な人材の関心を引くことができません。優秀な人材と出会えたとしても、候補者が複数社から同時に内定をもらっていたら、より待遇や条件が良い企業を選ぶ可能性が高まるでしょう。

要因4:企業の強みをPRできていない

優秀なエンジニアが集まらない要因として、企業の強みや魅力を十分にPRできていないといった可能性もあります。企業のPRが不十分だと、候補者に興味を持ってもらえず、「応募者数が集まらない」といった状況が発生しやすくなるためです。

たとえば、技術的に魅力のあるプロジェクトや自社独自の成長機会があったとしても、候補者に伝わらなければ意味がないのです。特に中小企業は、大手企業よりも知名度が低い場合が多いため、まずは自社の存在を広く知ってもらうことが重要となります。

要因5:採用手法が適切でない

適切な採用手法を選んでいない場合も、優秀なエンジニアを確保しにくくなります。採用手法にはさまざまな種類があり、それぞれアプローチしやすいターゲットに違いがあるためです。

たとえば、優秀なエンジニアはそもそも転職市場に現れにくいため、求人広告のような従来型の採用手法だけに頼っていると、このような人材に出会うのは難しいでしょう。特に受け身の採用活動では、積極的に転職を考えていないハイスキル人材と出会う機会を逃してしまうのです。

優秀なエンジニアを見つけるためには?

優秀なエンジニアを見つけるためには、戦略的なアプローチが必要です。ここでは、実践的な解決方法を6つ紹介します。

求める人材のペルソナを明確にする

まずは、必要なスキルや経験、担当してほしい業務内容など、ターゲットとする人材のペルソナを定めましょう。どのような人材が必要なのかを具体的に定義することで、ターゲットに響く求人票を作成できたり、採用基準が統一されて人材を見極めやすくなったりするのです。。

この際、「どのような課題を解決できる人材が必要か」「チームにどんな価値をもたらす人材を求めているか」といった観点からペルソナを作成すると良いでしょう。たとえば、「AWS(Amazon Web Services)の知識を持ち、リーダー経験があって、チームのインフラ設計をリードできる人材」というように具体化します。

また、スキルや経験だけでなく、自社の文化や働き方にマッチするかどうかも考慮することが大切です。「指示がなくても対応が必要なタスクを見つけて行動できる」「チャレンジ精神に溢れていて、率先して新しいことに取り組める」など、具体的な人材像を定めると良いでしょう。

なお、ペルソナは、採用担当者だけでなく現場のエンジニアともすり合わせながら決めることが大切です。現場の声を聞くことで、よりマッチ度の高い人材を採用することが可能になるのです。

ペルソナの具体的な設計方法については、下記の記事で詳しく解説しています。あわせてご活用ください。
採用でのペルソナの設計のやり方を解説!作成に役立つフォーマットも紹介

面接の方法を見直す

現状の面接方法や質問内容を見直して課題を洗い出し、必要に応じて改善を行いましょう。見直しを行うことで面接の質を高められ、人材を見極めやすくなります。

たとえば、エンジニアリングの知識がない人事担当者が面接を行っている場合は、現場のエンジニアにも面接官として参加してもらいましょう。技術的な深い質問が可能となり、候補者の実力をより正確に見極めやすくなります。技術面接として、コーディングテストやシステム設計の課題を出題するなど、実践的なスキル評価を行うことも有効です。

また、評価シートの導入も効果的です。具体的な評価項目(技術力や問題解決能力、コミュニケーション能力など)と評価基準を事前に定めることで、面接官全員が同じ物差しで候補者を評価できるようになります。

面接でどのような質問をすれば良いかお悩みの方は、ぜひ下記の記事も参考にしてください。エンジニア採用に特化した質問例や気をつけたいポイントも紹介しています。
エンジニアの採用面接で聞くべき質問26選!優秀な人材の見極め方とは

魅力的な待遇や条件を提示する

業界の市場調査を行い、求めるスキルレベルに対する適切な給与水準や条件を把握しましょう。競合他社に劣らない魅力的な待遇や条件を提示することで、需要の高い優秀なエンジニアを獲得しやすくなります。

たとえば、リモートワークやフレックスタイム制度などの柔軟な働き方を認める制度は、エンジニアにとって大きな魅力となります。技術力向上のための学習支援制度(書籍購入費の補助、カンファレンス参加費の負担など)も、向上心の高いエンジニアを引きつける要素となるでしょう。

自社の経営状況と照らし合わせながら、最大限魅力的な条件を提示できるよう努めることが、優秀なエンジニアの獲得につながるのです。

採用広報に力を入れる

自社の技術的な魅力や企業文化などの情報発信にも力を入れましょう。特に優秀なエンジニアは、企業の技術力や開発環境、企業の雰囲気などを重視する傾向があるためです。

たとえば、技術ブログの運営は、自社の技術的な取り組みを発信する手法として効果的です。実際に使用している技術スタックや、開発プロセス、エンジニアの日常などを紹介することで、候補者に入社後のイメージを具体的に伝えられます。また、技術イベントの開催や参加も、多くのエンジニアとの接点を作る機会となるでしょう。

自社のWebサイトやSNSで、現在所属しているエンジニアの声を積極的に発信することも有効です。「なぜこの会社を選んだのか」「どのような成長機会があるのか」といった実体験は、候補者の不安を取り除き、入社意欲を高める効果があります。これらの活動を通じて、技術力のある企業であることを市場にアピールし、優秀なエンジニアの関心を集めましょう。

自社に適した採用手法を選択する

自社の状況や採用ターゲットに合わせた採用手法を選ぶことも大切です。さまざまな採用手法があるため、まずはそれぞれの特徴やメリットを把握しましょう。1つの採用手法だけでなく、複数の手法を組み合わせることも効果的です。

以下、主な4つの採用手法を紹介します。

求人広告

求人広告は、多くの候補者にリーチできます。一般的な求人サイトだけでなく、エンジニア特化型のプラットフォームを活用することで、より効率的なアプローチが可能です。

一方で、アプローチできる数が多い分、応募者の質がばらつく場合があります。優秀なエンジニアを獲得するには、ターゲット人材が魅力的に感じる求人票を作成したり、募集要件や業務内容を具体的に記載したりするなどの工夫が必要でしょう。

ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングは、自社から直接候補者にアプローチする手法です。ダイレクトリクルーティングサービスのデータベースから特定のスキルを持つエンジニアを探したり、SNSで人材を見つけてアプローチしたりします。

ダイレクトリクルーティングにおいては、特にスカウトメッセージの質が重要となります。テンプレートメッセージではなく、相手のスキルや経験に合わせたパーソナライズな内容にすると、返信率が高まるでしょう。ただし、コミュニケーションにかかる工数が増えるため、時間と労力がかかることを考慮する必要があります。

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人材紹介サービス

即戦力となる人材を短期間で採用したい場合は、人材紹介サービスの活用も選択肢の一つです。専門のアドバイザーが企業の要件に合った候補者を紹介してくれるため、採用担当者の工数を大幅に削減できます。

特にIT分野に特化した人材紹介会社を選ぶことで、より質の高いエンジニアとのマッチングが期待できるでしょう。ただし、成功報酬として支払う利用料がほかの採用手法と比べて高額な傾向があるため、採用コストは高くなる点には注意が必要です。

リファラル採用

リファラル採用は、社員からの紹介による採用手法です。自社の文化を理解した社員から紹介してもらえるため、より自社にマッチした人材と出会いやすくなります。

ただし、社内でリファラル採用を促進するには、社員に制度を十分に理解してもらう必要があります。積極的な制度周知や、紹介した社員へのインセンティブの設定など、社員が紹介しやすい仕組みづくりを行うことが大切です。

リファラル採用について詳しく知りたい方は、下記の記事もぜひ参考にしてください。導入のメリットやインセンティブの相場も紹介しています。
リファラル採用とは?導入するメリットや成功させるためのポイントを紹介

フリーランスを活用する

優秀なエンジニアを獲得するためには、正社員採用だけでなく、フリーランスを活用するという方法もあります。フリーランスであれば、正社員採用よりもスピーディーにエンジニアを獲得できたり、必要な期間だけ参画してもらえたりといったことが可能です。

このため、急ぎでエンジニアを獲得したい場合や、特定のプロジェクトのみ高度な技術力が必要な場合に有効といえるでしょう。

即戦力エンジニアを確保したい場合は、レバテックフリーランスの活用がおすすめです。レバテックフリーランスは、IT人材に特化したエージェントサービスです。数多くのフリーランスエンジニアが登録されているため、企業の要望に沿ったハイスキルな人材をスピーディーに提案できます。

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優秀なエンジニアに関するよくある質問

最後に、エンジニア採用において、よく寄せられる質問にお答えします。

Q. 優秀なエンジニアがどこにいるか分からないのはなぜ?

IT業界の採用市場が激化しているため、優秀なエンジニアが市場に現れてもすぐに採用されてしまうからです。また、優秀な人材をすでに確保している企業は、人材を逃さないために待遇や環境を整えている場合が多く、なかなか転職市場に出てこないことも要因でしょう。

さらにエンジニアの採用は見極めが難しいことも理由の1つといえます。専門職であるエンジニアは、採用側の技術的な理解が不足していると、候補者を適切に判断できないため、優秀な人材を見極めきれていない可能性もあるのです。

Q. 優秀なエンジニアの見極め方はありますか?

優秀なエンジニアを見極めるには、技術的なスキルはもちろん、コミュニケーション能力や問題解決能力なども重視することが大切です。

技術面では、特定の言語やフレームワークの知識だけでなく、概念の理解度や応用力も見るようにしましょう。具体的には、社内のエンジニアに面接に参加してもらう、コーディングテストや技術的な課題を出すといった方法を取り入れることで、専門的な観点から評価しやすくなります。

技術以外のスキルにおいては、「過去のプロジェクトでは課題をどのように解決したか」「チームでどのようなことに取り組んだか」などを確認すると良いでしょう。新しい技術への関心や自己学習への姿勢なども重要な指標となります。

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