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「募集をかけても応募が集まらない」「希望するスキルを持った人材が見つからない」製造業におけるエンジニア採用の現場では、このような悩みを抱える企業が少なくありません。
この記事では、製造業でのエンジニア採用が難しい背景と、それを克服するための具体的な戦略、おすすめの採用手法を解説します。エンジニア人材の確保にお悩みの人事担当の方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
ここでは、製造業でエンジニアを採用するのが難しい理由について解説します。製造業でエンジニアを採用するのが難しい理由は一つではなく、以下に示す複数の要因が複合的に影響している可能性も考えられます。
日本は労働人口の減少という課題に直面しており、あらゆる業界・職種で人材獲得競争が激化しています。
パーソル総合研究所の「労働市場の未来推計2035」によれば、2035年には労働力不足が深刻化し、働き手換算で384万人もの不足が見込まれています。これは2023年と比較すると約1.85倍に相当する数値です。
このように、日本全体で人手不足が懸念されていますが、中でもIT人材の不足は深刻です。経済産業省の「IT人材需給に関する調査」では、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると予測されています。
引用元: IT人材需給に関する調査|経済産業省
こうした労働人口・IT人材の少なさが、製造業でのエンジニア確保に影響を与えていると考えられるでしょう。
参考:
労働市場の未来推計2035|パーソル総合研究所
IT人材需給に関する調査|経済産業省
製造業のエンジニアは、ロボティクス化やIoTの進展により、これまで以上に幅広く高度なスキルが求められるようになりました。
たとえば、特定の機能を備えたロボットの開発やIoT対応家電の製品化といった業務では、ロボット工学やIoTに関する専門的なスキルが不可欠です。
従来の機械工学や電気電子工学などの知識でも対応可能なケースはありますが、開発内容によってはより高度なロボット工学やIoT技術が求められる場面もあるでしょう。
このような高度な専門性を持つ人材は現在不足しており、多くの企業が採用に苦慮している状況です。
製造業におけるエンジニア採用難の一因として、地方勤務を希望する人材が少ないことが挙げられます。製造業では、本社は都市部にあっても工場や研究所は地方に立地しているケースが多く、エンジニアの「都市部勤務」の希望とミスマッチが生じやすいのです。
レバテックの調査によると、IT人材の年間採用目標について「2023年度は達成し、2024年度も達成見込み」と回答した企業の割合は、東京圏(※)企業で55.7%であったのに対し、地方企業では45.8%と約10ポイント低い結果です(製造業以外も含む)。
また、IT人材の正社員採用における課題では、東京圏の企業では「競合との差別化ができていない」が最も多い35.2%を占める一方、地方企業では「応募数が集まらない」が43.0%で最多となっています。
これらの結果から、地方で活躍したいと考えるエンジニアは少ない傾向にあることがうかがえます。
地方企業でエンジニアの採用を成功させたい方は、以下の記事も参考にしてください。
【地方企業向け】エンジニアを採用するポイントと成功事例を紹介
※東京圏を「東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県」とし、地方を「東京圏以外の地域」と定義します。この定義は、内閣府が2019年に実施した「若年層における東京圏・地方圏移動に関する意識調査」に準拠しています。
参考:地方企業の約7割が副業IT人材の受け入れに興味を持つ結果に|レバテック株式会社
エンジニア採用、なぜうまくいかない?激化する市場で”求める人材を確保するコツ”を紹介。
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製造業がエンジニア採用で成功するには、戦略的に活動する必要があります。ここでは、エンジニア採用を成功させるための4つのポイントを紹介します。
エンジニア採用を成功させるためには、人事部門と現場の技術者の連携が不可欠です。なぜなら、候補者からの業務内容や技術に関する質問への対応、入社後の教育やフォローは、現場のエンジニアでなければ難しいからです。
候補者へ具体的な仕事のイメージを伝えるために、求人票の作成時に現場エンジニアに参加してもらったり、採用面接や職場見学に同席してもらったりすると良いでしょう。
また、入社後のフォローアップ体制をアピールするためには、教育体制の整備やメンター制度の導入が効果的です。このような充実したサポート体制があることを明確に示すと、候補者は安心感を持って応募を検討できるようになります。
製造業におけるエンジニア採用を成功させるには、タレントプールを積極的に拡大することが重要です。タレントプールとは、将来の採用候補者となり得る人材の情報をデータベース化し、継続的に関係を構築・管理していく仕組みです。
たとえば、求職者や転職潜在層向けの企業説明会や勉強会などを開催し、参加者の情報を収集・記録します。その上で、有望な候補者とは定期的なコミュニケーションを通じて、入社への関心を高めていきます。
タレントプールに登録している人材に企業情報を継続的に発信すれば、企業文化や事業内容への理解を深めてもらえ、応募意欲の向上につながる可能性があります。
製造業に必要な高度なスキルを持つ人材は少ない傾向があるため、タレントプールの拡大を図る際は、異業種からの転職者を積極的に受け入れることも考えましょう。
タレントプールについて詳細を確認したい方は、以下の記事も参考にしてください。
エンジニア採用のタレントプールとは?メリット・構築方法・失敗例を解説
製造業でエンジニア採用を成功させるには、リモートワークを可能にするといった柔軟な働き方ができるよう検討しましょう。これは、働き方の柔軟性を重視する傾向があるエンジニアにとって、大きな魅力となるからです。
レバテックの「ITエンジニアの企業・案件選びに関する調査」によると、コロナ禍をきっかけに企業選びで決め手となるポイントが変わったと回答した正社員エンジニアは32.9%に上ります。
特に、「希望する場所で働くことができる」という項目については、コロナ禍前は8.8%だったのに対し、コロナ禍後には40.7%と大幅に増加しており、勤務場所を重視するエンジニアが増えていることが明らかになっています。
引用元:エンジニアの企業・案件選びにおいて「働く場所」がより重要に|レバテック株式会社
この結果から、リモートワークが可能であれば、人材獲得の可能性が広がるといえるでしょう。
参考:エンジニアの企業・案件選びにおいて「働く場所」がより重要に|レバテック株式会社
エンジニアの採用においては、求職者や転職潜在層のニーズに合った魅力的な情報発信が不可欠です。エンジニアの仕事選びの基準は多様で、技術的な挑戦を重視する人がいる一方、安定した雇用環境や社会貢献に価値を見出す人もいます。
求人票や自社の採用ページ、SNSなどを活用し、開発環境や使用技術、社員インタビュー、社内イベントの様子といった候補者の入社意欲を高める情報を発信しましょう。
製造業で活躍するエンジニアには、研究開発や設計、生産技術、サービスエンジニアなど、多様な職種が存在します。製造業への就職を希望するエンジニアの志向性は、職種によって異なる場合があるため、それぞれの職種に合わせたアプローチを考えてみると良いでしょう。
研究・開発職は、企業が新製品やサービスを生み出すために必要な技術を研究し、その成果を製品・サービスの開発や性能向上に活かす職種です。R&D(Research and Development)とも呼ばれます。
現在の職場の研究テーマが限定的である、希望する領域と異なる分野に配属されているといった理由で転職を検討する人が多い傾向です。
このような転職理由を持つ研究・開発職に対しては、研究活動の幅広さや深さをアピールすることが効果的です。面接時には、応募者の現在および将来的な研究開発の希望内容を丁寧に確認し、それらに携われる機会や可能性を提示すると良いでしょう。
製造業における設計職は、主に「機械設計職」「電子制御設計職」「回路設計職」の3種類に分けられます。それぞれ、以下のような仕事を行います。
設計職の転職理由としては、より自身の興味に合った製品開発に携わりたい、社会貢献度の高い製品・サービスづくりをしたいといった内容が多く見られます。
設計職のエンジニアを採用する際は、設計対象となる製品やサービスについて詳細に説明し、特に志望内容と合致している場合はその点を強調しましょう。また、自社の製品やサービスが社会にもたらす具体的な価値についても、分かりやすく説明することが効果的です。
生産技術職は、製造工場で製品の生産工程を計画・設計し、効率的な運用・管理を行う職種です。ただし、生産ラインによっては一連の工程をすべて担当できるわけではなく、フェーズで担当する業務範囲が区切られることも少なくありません。さらに、担当工程の工場が地方や海外にある場合は、出張や転勤が必要となることもあります。
そのため、業務範囲を広げたい、出張頻度・勤務地の条件が合わないといった理由で転職を考える傾向があります。
生産技術職の採用では、担当業務の範囲を明確に示すことが欠かせません。中小企業の場合、大企業と比べて工程ごとの業務区分が少ない傾向があるため、幅広い業務経験を積めることをアピールできるでしょう。
また、主な出張・転勤先や、既存社員の出張・転勤頻度などの情報を事前に開示することで、応募者の不安を軽減できます。
サービスエンジニアは、製品・サービスのトラブル対応や保守点検を担当し、利用者と直接やり取りを行う職種です。
出張頻度が高いことや、土日祝日出勤、深夜業務、緊急時の残業の多さなどを理由に転職を検討するケースがあります。
サービスエンジニアの採用では、出張や休日出勤の頻度、残業時間など、実際の勤務状況を具体的に示すことが求められます。
採用活動をきっかけに、現状が一般的な水準を超えていたり既存社員から負担が大きいとの声が上がっていることが分かったりした場合は、労働環境の改善を検討しましょう。
働きやすい環境を整備することで、新たな人材を確保できるだけでなく、既存社員の定着率向上が期待できます。さらに、従業員を大切にする企業として評価され、タレントプールの拡大にもつながるでしょう。
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ここでは、製造業のエンジニア採用におすすめの採用手法を紹介します。最適な手法を選択する際の参考に、ぜひご活用ください。単一の手法だけでなく複数の手法を組み合わせることで採用活動の効果を高められる場合もあるため、併用もご検討ください。
ダイレクトリクルーティングは、採用したい人材に直接アプローチする手法です。自社で求める人材を探してコンタクトを取るため、必要なスキルや経験、志向性を備える人材にピンポイントでアプローチできるメリットがあります。
人材を探す際は、SNSやダイレクトリクルーティング専用のプラットフォームを活用するのが一般的です。候補者を見つけたら、個別にカスタマイズしたスカウト文面を作成しメッセージを送ります。
IT業界に特化したダイレクトリクルーティングサービス「レバテックダイレクト」は詳細な絞り込み機能を備えており、効率的な人材検索が可能です。さらに、運用実績に基づく改善提案や最新の市場動向の共有など充実したサポート体制を整えているため、ダイレクトリクルーティングの活用に不安がある方も安心してご利用いただけます。
レバテックダイレクトの費用やサービスの特徴についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
【企業向け】レバテックダイレクトの費用とは?特徴や成功事例も紹介
人材紹介サービスは、企業が求める人材要件と、求職者のスキルや希望条件を照合し、最適なマッチングを支援するサービスです。特に特定の業界・職種に特化した人材紹介会社は、それらに関する深い知識を有しており、自社のニーズに合致した候補者の紹介が期待できます。
採用が成功した場合にのみ費用が発生する成功報酬型が一般的で、コスト効率が優れているといえるでしょう。ただし、ほかの採用チャネルと比べると費用は高めに設定されているため、大量採用には適さない場合があります。
リファラル採用は、社員からの紹介を通じて人材を獲得する手法です。社員が自社のニーズを理解した上で候補者を選定するため、一定のスキルレベルが期待できます。特に、候補者が社員の学生時代の友人や前職の仲間であれば、同レベルの技術バックグラウンドを持っている可能性が高いでしょう。
さらに、候補者は企業の文化や業務内容について事前に情報共有された上で応募に至っているため、ミスマッチが発生しにくい傾向があります。
リファラル採用の詳細について確認したい方は、以下の記事も参考にすると良いでしょう。
リファラル採用とは?導入するメリットや成功させるためのポイントを紹介
また、上記は代表的な採用手法の一例であり、企業によっては他の手法や組み合わせがより効果的な場合もあります。エンジニアの採用手法は多岐にわたるため、種類や特徴を知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
エンジニアの採用手法7選!採用が難しい理由と成功の秘訣
エンジニアの正社員採用が難しい場合は、フリーランスエンジニアの活用も有効な手段といえます。
フリーランスエンジニアは、参画できるプロジェクトを増やすため、また、クライアントに案件を任せてもらえるようにするため、スキルアップに意欲的なケースが多いです。さらに、フリーランス自らスケジュール調整を行うため、案件参画開始から終了までの期間を相談しやすいです。
そのため、高度なスキルが求められる作業やスポット依頼にも対応でき、特定スキルが必要な状況や人材不足を補う上で頼りになります。フリーランスエンジニアに社員の教育を依頼することで、社内エンジニアの育成も図れるでしょう。
正社員と同じようにフルタイムでの業務を依頼することも可能であり、良好な関係を構築できれば、長年にわたる契約更新も期待できます。
フリーランスエンジニアをお探しの際は、エンジニア特化型フリーランスエージェント「レバテックフリーランス」にお任せください。45万人以上の登録者の中から、適切な人材をご紹介します。
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ここでは、製造業におけるエンジニア採用に関するよくある質問に回答します。
製造業でのエンジニア採用が難しい主な理由は、労働者人口の減少やエンジニアの人材不足、必要なスキルの高度化があります。また、製造業の拠点が地方にあることが多く、都市部志向の強いエンジニアを引きつけるのが難しいという地理的な要因も挙げられます。
製造業でエンジニア採用を成功させるには、現場の技術者を採用プロセスに巻き込むこと、タレントプールを拡大すること、労働環境の良さを打ち出すことが大切です。また、候補者の就職・転職動機に合わせた自社の魅力を訴求することも欠かせません。
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