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「面接でエンジニアの技術力を見極めるには、どんな質問をすれば良い?」と疑問に思う採用担当者は多いのではないでしょうか。
この記事では、候補者の能力を見極める質問例を紹介します。技術力や問題解決能力を測る質問のほか、新卒や未経験者向けの質問もまとめました。エンジニアと自社の相性が分かる質問を把握し、採用のミスマッチを防ぎましょう。
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目次
まずは、候補者の技術力や開発への姿勢を把握するための質問を紹介します。エンジニアの技術力を見抜くには、これまでの経験の幅や学習意欲を探りましょう。
候補者がどのような領域で、どのような役割を担ってきたのか、経験の幅と深さを把握できる質問です。Webアプリケーション開発やモバイルアプリ開発といったプロジェクトの種類や担当フェーズを聞くことで、自社の開発領域や求める役割とのマッチ度を測ります。
幅広い領域のプロジェクトに携わってきた人材であれば、多様なプロジェクトに対応できる柔軟性が期待できるでしょう。特定の領域で経験を積んだ人材には、その分野のスペシャリストとしての役割を任せられます。
技術選定の背景にある思考プロセスや学習意欲、キャリア志向を探る質問です。単に「トレンドだから」ではなく、キャリアの実現や課題の解消といった目的意識を持って技術を選んでいるかを確認できます。
希望しているキャリアプランと技術選定に一貫性があるか、メリットとデメリットを踏まえたうえで技術を選んでいるか、といった点が評価のポイントとなるでしょう。
この質問によって、候補者の学習意欲や知的好奇心、専門性を高める姿勢を評価できます。IT業界は技術の進化が速く、エンジニアにとって継続的な学習は欠かせません。
カンファレンスや勉強会への参加など、具体的なアクションをとれているかチェックしましょう。また、インプットだけでなく、学んだことを個人開発や技術ブログなどでアウトプットしているかも確認するのがおすすめです。アウトプットが習慣になっているエンジニアは、自分の知識をほかのメンバーに分かりやすく伝える能力や、業務に活かそうとする意識も高いと予想できます。
この質問では、技術への関心度や、技術そのものを楽しむ姿勢があるかを確認できます。楽しみながら技術に触れている人は、自走して成長できる可能性が高いでしょう。
特定の技術について、自分の言葉で「なぜ面白いのか」を語れるエンジニアは、技術への関心が強いと判断できます。技術のトレンドや将来性について自分なりの考えを持っている人も、技術に対して意欲的だといえるでしょう。
エンジニアとしての価値観や仕事のスタイル、品質に対する意識を探る質問です。可読性や保守性など、候補者が何を重視しているのかを知ることで、チームの開発文化に合うか判断できます。
たとえば、スピード重視でコードを書くエンジニアは、限られたリソースでプロダクトを完成させたいスタートアップ企業に向いている可能性があります。一方、品質重視でコードを書くエンジニアは、誤作動を起こさないことが優先されるシステムの開発に向いていると評価できるでしょう。
専門領域だけでなく、関連領域の知識や経験があるかを確認する質問です。バックエンドを志望する人材であれば、インフラの知見があるか問うことで対応できる業務の幅を確かめられます。
これはバックエンド志望者に対する質問ですが、別の職種でも幅広い領域のスキルを求める場合は、このように募集職種と関連する領域について聞いてみると良いでしょう。
なお、特定の専門領域に特化した人材を求めており、それ以外のスキルは不要、または重要度が低い場合は、この種類の質問は必ずしも有効ではありません。質問をする前に、まずは自社が本当にそのスキルを必要としているのかを明確にしましょう。
ライブラリやツールは開発効率を向上させるため、ライブラリを使いこなしているか確かめることで、候補者が効率的に開発を行うスキルや意識を持っているか判断できます。
候補者が特定のライブラリを好む理由や、それがどのように開発に役立っているかを尋ねると、問題解決に向けたアプローチの方法を知ることができます。
この質問からは、普段から最新のライブラリにアンテナを張っているかといった学習意欲を測ることも可能です。
このほかにエンジニアの面接で聞くべき質問を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
エンジニアの採用面接で聞くべき質問26選!優秀な人材の見極め方とは
また、技術力が高い人材の確保が難しいと感じている場合は、以下の資料も参考にしてください。
エンジニア採用、なぜうまくいかない?激化する市場で”求める人材を確保するコツ”を紹介。
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開発現場では、予期せぬエラーや仕様変更など、さまざまな課題が発生します。困難な状況に直面した際に、どのように考え行動する人物なのかを見極める質問を紹介します。
失敗を客観的に分析し、同じミスを繰り返さないよう次に活かす能力があるかを確認できます。失敗の状況と原因を冷静に分析できているか、対策を考え実行できているかに注目しましょう。
リーダーやマネージャー候補を採用したい場合は、コミュニケーションやスケジュール管理など、プロジェクト全体に関わる失敗談にも着目するのがおすすめです。技術的なミスの背後にあるコミュニケーション不足やスケジュール管理の甘さといった原因まで掘り下げて認識できる人材は、一時的な対処ではなく再発防止策を考えられます。
過去の失敗から問題の本質を見抜く力を身につけている人材は、プロジェクト全体のプロセス改善に貢献してくれる可能性が高いでしょう。
課題にぶつかった際に、行き当たりばったりではなく仮説を立てて検証し、論理的に問題に取り組めるかを見極める質問です。課題に対して論理的に解決策を考えられるエンジニアは、自社でも同様の思考プロセスを経て問題解決に向けた行動をとってくれると期待できます。
また、課題に対する行動を確かめる中で、必要に応じて周囲に助けを求めたり、スケジュールを調整したりする能力があるかも判断できます。
個人の技術力が高くても、チームの一員として行動できなければ、組織全体の生産性は上がりません。ここでは、チームで働く素養を確かめる質問を紹介します。
この質問からは、候補者が周囲と良好な人間関係を築き、協力しながら開発を進められる人物かが分かります。自分の弱みを開示し、素直に助けを求められる姿勢は、チームワークにおいて大切です。
特に、若手エンジニアは周囲に助けを求めることで早期に問題解決できる場面が多いため、プロジェクトをスムーズに進めるために自分から協力を依頼する姿勢が求められます。
候補者が自身の強みをどのように認識し、それをチームの中でどう活かそうと考えているかを確認できる質問です。自身のスキルや経験を客観的に理解し、チームの課題と結びつけて考えられるエンジニアは、チーム開発で力を発揮してくれると期待できます。
リーダークラスのエンジニアを採用する際は、技術面だけではなく、若手メンバーの育成やチーム内のコミュニケーション改善といった領域での貢献にも注目しましょう。
この質問では、候補者のチーム開発における価値観が自社の文化と合っているかを確認できます。コミュニケーションやコードの品質、技術選定の基準など、何を重視するかはエンジニアによって違います。
自社の開発チームが大切にしている価値観をあらかじめ明確にしたうえで候補者の価値観を確かめることで、チームとの相性が見えてくるでしょう。
この質問は、リーダーシップ経験の有無や、プレッシャーのかかる状況下での業務遂行能力を判断でき、テックリードやマネージャー候補の採用に有効です。
権限の大きさだけではなく、与えられた裁量の中でどのようにチームをまとめてプロジェクトを成功に導いたかを確認することで、業務遂行能力を評価できます。失敗があった場合も、どのように対処したかを尋ねることで、失敗から学び次に活かす成長性があるかどうかを判断できるでしょう。
以下の記事では、エンジニアに自社を選んでもらうために必要なことや、採用のミスマッチを防ぐための方法を紹介しています。面接の質問以外にも人事が知っておきたい知識をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
エンジニア採用で人事が知っておきたいことは?人材獲得に役立つ知識を紹介
候補者のスキルや人柄が、自社の事業や文化、目指す方向性と合致しているかは、入社後の活躍と定着に大きく影響します。ここでは、自社とのカルチャーフィットを確かめられる質問を紹介していきます。
候補者の目指す方向性と、自社が提供できる環境やキャリアパスが一致しているかを確認する質問です。候補者の希望と自社の環境のズレが大きいと、早期離職につながる可能性が高まります。自社で実現できるエンジニアのキャリアパスと候補者のキャリアプランに接点があるかは、面接で確かめておきましょう。
企業側からも、自社のビジョンや将来性、エンジニアに提供できる成長機会を伝えることで、ミスマッチを防げます。
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自社でtoC向けの製品・サービスを開発している場合に特に有効な質問です。質問を通して、事業への関心の度合いや志望度、「自分ならこう改善する」といった当事者意識を持っているかを判断できます。
ユーザー視点で製品・サービスを語れるかはもちろん、単なる感想ではなく、エンジニア目線で改善点を指摘できるかどうかもチェックしましょう。ユーザー目線と同時に開発者としての視点も持ち合わせた人材は、ユーザー満足度の高い製品・サービス開発に貢献してくれるでしょう。
レバテックの「IT人材白書2025」によると、エンジニア未経験者採用における課題は「スキルや能力の見極めが難しい(55.3%)」が過半数を占める結果となっています。実務経験がない候補者に対しては、以下の質問でエンジニアとしての素養を見極めましょう。
エンジニアという職業に対する意欲を判断する質問です。「かっこいいから」といった漠然とした憧れだけでなく、ものづくりへの興味や、課題解決への喜びなど、具体的な動機があるかを確認しましょう。
また、エンジニアの仕事の性質を正しく理解しているかもチェックしたいポイントです。予期せぬトラブルやタイトな納期への対応など、エンジニアの大変さを把握しているか見極めましょう。
良い面も大変な面も理解した上でエンジニアを目指しているかを確認することで、早期離職を防ぎ、長く活躍してくれる人材を見つけられます。
応募者が課題解決を意識して技術を選定できているかどうかを判断する質問です。「人気だから」といった表面的な理由ではなく、「この技術が◯◯という課題の解消に最適だと考えたから」といった回答が得られるかを確かめましょう。課題解決を意識した技術選定ができている人材は、プロジェクトの目的を理解したうえで開発を進めてくれると考えられます。
ほかには、そもそもポートフォリオの成果物を開発した理由を聞くのも効果的です。この質問でも、応募者が課題解決を意識しているかどうかが分かります。「自分の技術をアピールするため」というだけではなく「このような問題を解決したかった」という回答ができる人材は、目的意識を持った思考ができていると評価できます。
学習方法を聞くことで、技術を学ぶ意欲やエンジニアとしての適性を把握できます。効果的な学習方法を選べているか、継続的な学習ができているかを確認し、エンジニアとしてやっていける人物かどうか見極めましょう。
分からないことがあった場合の解消方法も確かめると、困難にぶつかった際に乗り越える力があるかを判断できます。たとえば、「公式ドキュメントを読み、それでも分からないときは技術ブログを読んで解消する」といった自分なりの解決法があれば、入社後も自走できる可能性が高いです。
理系新卒の場合、この質問で専門性や業務への応用の可能性を探ることができます。直接プログラミングに関連していない研究でも、データ分析手法をはじめエンジニアリングに転用できるスキルを身につけている場合があります。
文系学生の場合は、研究テーマそのものより、研究に取り組む姿勢や問題解決のアプローチ方法に注目すると良いでしょう。
理系・文系どちらの場合でも、チームでの研究経験があれば、コミュニケーション能力や協調性についても評価できます。研究内容を分かりやすく説明できるかどうかも、コミュニケーション能力を測る指標となります。
エンジニアの新卒採用を行う場合は、以下の記事で学生の最新動向を確認するのがおすすめです。
エンジニアの新卒採用を成功させるには?学生の最新動向や選考のコツ
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エンジニア面接で評価するべき項目やおすすめの質問内容を知りたい方に向けて、人材を見極めるために覚えておくと良い知識を紹介します。
エンジニア面接では、技術スキルだけでなくコミュニケーション力や意欲、課題解決能力などを総合的に評価することが大切です。特にチーム開発が主流の現在、技術力が高くても周囲と協力できなければ本来持っているスキルを活かせません。技術の進化が早いIT業界では、新しい知識を吸収する意欲や、未知の問題に対処する課題解決能力も評価ポイントとなるでしょう。
技術力を見極めるには、応募者の実務経験に基づいた質問が効果的です。「これまで担当したプロジェクトで最も難しかった技術的課題は何か」「その課題をどのように解決したか」といった質問で課題解決に向けた思考プロセスを確認できます。また、基本的な技術用語の理解度を問う質問や、特定の技術について説明を求める質問も有効です。
エンジニア面接を成功させるコツは、面接官にエンジニアを入れることです。技術的な背景を持つ人が面接に参加することで、候補者の技術力を正しく評価できます。非エンジニアの面接官には事前に教育を行い、基本的な技術用語や評価ポイントを理解してもらうことも大切です。さらに、実際のコードを書いてもらうコーディングテストを行うことで、より正確に候補者のスキルを把握できます。
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