最終更新日:2025年12月12日

採用コストの推移は今後どうなる?平均相場や費用削減の方法を解説

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「採用コストの推移を知って予算の見直しに役立てたい」と考えている方がいるのではないでしょうか。

この記事では、最近の採用コストの傾向を紹介します。さらに、採用チャネルや新卒・中途別の採用コストの相場もまとめました。費用を抑えて人材を採用するコツも紹介するので、人材採用の適正なコスト感を把握したい方、今よりコストを削減したい方は、ぜひ参考にしてください。

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多くの企業で採用コストは上昇していると考えられる

近年は、労働者不足による売り手市場が要因となり、多くの企業で採用コストが上昇傾向にあります。
厚生労働省の労働経済動向調査によると、正社員の人手不足感は「建設業」「情報通信業」「運輸業、郵便業」「学術研究、専門・技術サービス業」で特に高い状況です。

また、レバテックの「IT人材白書2024」からIT人材を採用する企業の状況を見てみると、約3割の企業が前年より採用予算が増加したと回答しています(回答数=1,000)。IT業界はITニーズの高まりから人手不足の状況が続いているため、人材確保のための投資額が増加していると考えられるでしょう。

最近では、より幅広い層へアプローチするために複数の採用手法を併用する企業が増えていることも、コスト増加の要因と推測できます。日本は労働人口が減少しているため、今後も採用コストは増加傾向に推移する可能性が高いといえます。

採用コストの内訳

そもそも採用コストとは、人材を採用するために必要な費用の総額を指します。主に「外部コスト」と「内部コスト」を合計した金額です。採用コストを求めるには、まずこれらのコストの内訳を把握することが大切です。

詳しい計算方法は以下の記事で確認してください。
採用コストの計算方法とは?平均コストや削減のポイントも紹介

外部コスト

外部コストとは、採用活動において外部のサービスを利用する際に発生する費用を指します。主な外部コストには、以下のようなものがあります。

  • 求人広告の掲載料
  • 人材紹介会社への手数料
  • 採用管理システムの利用料
  • 適性検査やスキルテストの実施費用
  • 採用イベントへの出展料
  • 採用サイトの制作・運用費
  • 採用動画の制作費用
  • SNS広告費

広告の掲載料やサービスの手数料・利用料など、採用規模によって変動するコストもあるため、事前に予算設定を行い収められるようにすることが重要です。

内部コスト

内部コストとは、企業内で発生する採用活動に関連するコストを指します。主な内部コストには以下のようなものがあります。

  • 採用担当者の人件費
  • 書類選考や面接にかかる時間
  • 採用担当者の研修費用
  • 採用プロセス設計・改善のための会議時間
  • 自社採用システムの運用・保守費用

内部コストは基本的に「人件費」として集約されるため、外部コストと比べて採用活動に関わる費用を明確に区分することが難しい傾向にあります。

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チャネル別の採用コスト相場

厚生労働省の調査によれば、正社員採用における1件あたりの採用コストは採用手法別に以下のようになっています(表は上から平均コストが高い順)。

スカウトサービス 91.4万円
民間職業紹介事業者(紹介会社) 85.1万
インターネットの求人情報サイト 28.5万円
インターンからの就職 12.4万円
求人情報誌・チラシ 11.3万円
委託募集 10.0万円
新聞広告・屋外広告 7.1万円
インターネットの求人情報まとめサイト 6.4万円
知り合い・社員等からの紹介(縁故) 4.4万
自社HPなどからの直接応募 2.8万円
特別の法人等(地方公共団体、商工会議所、ナースセンター等) 1.0万円
SNS 0.9万円

採用手法別では、スカウトサービスが約91.4万円と最も高額となっています。次いで、民間職業紹介事業者(人材紹介会社)が約85.1万円でした。一方、採用コストが低い採用チャネルとしては、SNSを活用した採用が約0.9万円、自社HPなどからの直接応募が約2.8万円という結果が示されています。

参考:採用における人材サービスの利用に関するアンケート調査報告書|厚生労働省

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中途の採用コスト相場

中途採用にかかる年間の採用費用総額の平均は600万円前後となっています。中途採用では、採用する人材のスキルによってコストに差が出やすいのが特徴です。即戦力を求める場合はコストが高くなる傾向にある一方、スキルを問わないポテンシャル採用では比較的コストを抑えられます。

中途採用にかかる費用相場についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
中途採用にかかるコストの平均相場は?一人当たりの計算方法や削減のコツ

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新卒の採用コスト相場

新卒における年間の採用費総額の目安は250万円前後です。新卒採用では、一度に多くの学生を採用するため採用活動の効率が良く、一人あたりの採用単価を抑えやすくなります。中途採用よりコストは低い傾向にありますが、コストの内訳としては説明会開催費やPR動画の作成費などに占める割合が高くなりがちなことが特徴です。

また、レバテックの調査によると、新卒エンジニアの採用に関して、採用活動が長期化し、それに伴い各種の負担が増えているという結果も出ています。

新卒採用活動の長期化で増えた負担

上のグラフによると、内定者向けの現場社員による面談やイベント・研修の負担が増加していることが分かります。また、求人媒体(ナビサイト)の費用が増加したと回答した企業も4割近くに及びました。

参考:新卒エンジニア採用、約3割が開始時期を「前倒し」、 長期化による現場社員の負担も|レバテック

新卒採用を成功させるコツを知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
新卒採用の課題とは?課題別の対応策や成功のポイントを徹底解説

採用コストを削減する5つの方法 

ここでは、採用コストを削減するための方法を紹介します。具体的に何をすれば良いのか、確認していきましょう。

1. ミスマッチを減らすための取り組みをする

採用コストを削減するには、求める人材からの応募を増やし、入社後のミスマッチを防ぐことが重要です。ミスマッチによる早期退職が発生すると、再募集が必要になり、採用コストが増加してしまいます。

レバテックの調査によると、IT人材の入社3年以内の早期離職が増加したと感じている採用担当者は約4割に達しています。IT人材の早期退職が最も多い時期は「入社3ヶ月以内(30.3%)」で、次いで「入社6ヶ月以内(24.4%)」でした。

参考:IT人材の早期離職が「増加した」と約4割の採用担当者が回答、 AI活用によるミスマッチ防止も|レバテック

下記の取り組みを通してミスマッチを減らしましょう。

求める人物像を明確にする

早期退職を防ぐには、まず求める人物像を明確にすることが大切です。求める人物像を社内で共有して選考基準を統一することで、ミスマッチを減らせます。人物像を設定する際は、スキルや経歴のほか、転職の動機や人柄といったパーソナリティを想定することも大切です。心理的な特徴も含めてターゲットを想定することで、自社と相性の良い人材を見極められます。

人物設定の詳しいやり方については、以下の記事を参考にしてください。
採用でのペルソナの設計のやり方を解説!作成に役立つフォーマットも紹介

求人票の書き方を工夫する

求人票には、具体的な業務内容に加え、求める人物像を記載しましょう。これにより、応募者は自身が要件に該当するか判断しやすくなります。社員インタビューや1日のスケジュール例など、入社後のイメージが伝わる内容を盛り込むのもミスマッチを防ぐ方法です。

2. 採用チャネルの見直しを図る

採用コストを削減するには、採用チャネルの見直しも有効です。過去の採用実績データを分析し、費用対効果の低い求人媒体への出稿を見直しましょう。そのためには、採用チャネル別の採用単価を算出する必要があります。採用担当者の工数も含めた総額を採用成功件数で割り、採用1件あたりにかかる費用を求めましょう。

以下は、コストを抑えられる可能性があるチャネルの一例です。

ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングは、人材データベースやSNSを活用して直接候補者にアプローチする手法です。専用のサービスを使わずSNSで人材を探す場合、仲介料は発生しません。候補者を探したりスカウトメールを作成したりする工数はかかりますが、外部コストの削減につながる可能性があるでしょう。

リファラル採用

自社の社員から人材を紹介してもらう方法です。社員にインセンティブを支給するのが一般的ですが、人材紹介サービスといった手法よりも費用を抑えられ、かつ会社への理解度が高い人材を採用できる可能性が高いです。社員がフィルタリングするため、ミスマッチも少なくなる傾向にあります。

オウンドメディア採用

自社のブログやSNSなどを活用して採用につなげる手法です。サイトやコンテンツ制作にはコストがかかりますが、一度作成したコンテンツは長期間活用できるため、外部サイトに求人掲載を続けるのと比べてコストを削減できます。また、自社の詳しい情報を発信できるため、企業文化に共感した応募者が増えるメリットもあります。

アルムナイ採用

過去に自社で働いていた元社員を再雇用する方法です。元社員であれば、すでに双方の信頼関係が築かれているため、新たな候補者をゼロから選定するより採用プロセスを短縮しやすく、採用にかかる工数を抑えられるでしょう。加えて、元社員は企業文化や業務の進め方への理解があるため、入社後の教育コストを削減できます。

3. 内部コストを見直す

採用コストの削減には、外部コストだけではなく内部コストの見直しも必要です。

内部コストの削減策として、採用管理システムの導入が挙げられるでしょう。応募者データの管理や選考進捗の確認といった、従来は手作業で行っていた業務を自動化することで、採用担当者の業務効率化を図り、コスト削減を実現します。
また、オンライン面接の活用も有効です。会議室の確保や移動時間といった付帯コストを削減できます。

内部コストの見直しにおいては、選考プロセスの効率化も大切です。従来は3回実施していた面接を2回に削減するだけでも、面接官の工数削減となり、コストの抑制につながるでしょう。

4. 内定者フォローを行う

採用コストの削減には、内定者に対してフォローを行うことも有効です。内定辞退を防ぐことで、追加採用に伴う費用を抑えられます。内定承諾後は、内定者に対して定期的な連絡をして、入社前の不安解消に努めましょう。先輩社員との交流会や内定者懇談会などを開催するのもおすすめです。

採用コストの削減方法についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
採用コストの削減方法は?手法別の相場や見直しのポイントを解説

5.フリーランスを活用する

採用コストを削減するには、社員を雇用するのではなくフリーランスを活用する方法もあります。フリーランスは複数回の面接を行う正社員と比べると、職務経歴書やポートフォリオを中心とする簡単な選考で契約を締結するかの判断ができ、採用の手間を減らせます。すでに必要なスキルを備えているので、教育研修費がかからない点でもコスト削減につながるでしょう。

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採用コストに関するよくある質問

ここでは、採用コストに関するよくある質問に回答します。

Q. 採用コストの相場を教えてください。

中途採用における年間の採用費用総額の平均は、600万円前後が目安です。新卒採用の場合の年間費用は250万円が目安です。

Q. 採用コストを削減する方法を教えてください。 

採用コストを削減するには、採用チャネルや内部コスト、選考フローの見直しを行うのが効果的です。また、内定者に対して、定期的な連絡をしたり、先輩社員との交流会や内定者同士の懇談会を実施したりするのも良いでしょう。内定辞退を防ぐことで、再び採用活動を行うコストを抑えられます。

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