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最終更新日:2024年9月12日

システム開発は内製化すべき?失敗の要因と成功のために意識したいポイント

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「システムの内製化を進めるべきか迷っている」という企業は多いようです。近年は、急激な市場の変化に対してシステムを柔軟に変更するため、内製化を検討する企業が増えています。
このコラムでは、内製化のメリット・デメリットとともに、内製化を成功させるためのポイントを紹介します。内製化に失敗する要因を把握し、成功させるために何を意識すれば良いのか確認していきましょう。

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システムの内製化とは

システムの内製化とは、外部の企業に任せていたシステム開発を自社内で行うようにすることです。従来、日本の多くの企業はSIerやベンダーにシステム開発を任せていました。しかし、最近はめまぐるしく変化する市場に対応するため、社内でシステム開発を行う企業が増えています。

企業が内製化を行う理由

企業が内製化を行う理由の一つは、市場の変化に合わせてシステムを柔軟に改修するためです。変化する市場に対応するには、その都度システムを改修したり刷新したりする必要があります。

しかし、開発を外部に任せている場合、開発中に仕様を変更すると膨大な追加費用がかかることが少なくありません。また、外注先に正確な要件を伝えるには打ち合わせに時間がかかり、開発のスピードが落ちることもあるでしょう。そのため、より柔軟にシステム開発を行えるよう開発を内製化する企業が増えています。

また、DX(デジタルトランスフォーメーション)への対応も企業が開発を内製化する理由です。

経済産業省が発表している「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」は「2025年の崖」を指摘しており、2025年までにDXを行わない場合、市場の変化に対応できず「デジタル競争の敗者」になることや、既存のシステムの複雑化・ブラックボックス化でシステム維持管理費が増大することが懸念されます。

企業はこれらのリスクを避け、デジタル化による生産性向上を目指すためにもDX推進を急いでおり、より短期間で柔軟な開発を行うために内製化の動きが見られます。

関連記事:開発チームの内製化にレバテックを活用|スピード・エンジニア提案の量ともに満足

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システム開発を内製化するメリットとデメリット

システム開発を内製化するメリットとデメリットを紹介します。

メリット

システム開発の内製化には以下のようなメリットがあります。

ブラックボックス化を防げる

SIerやベンダーにシステム開発を丸投げしてしまうと、自社のシステムなのに全容を把握できないというシステムのブラックボックス化が起こります。

内製化を行うとブラックボックス化が起きにくく、システムの状況を社内で正確に把握できるようになるでしょう。

柔軟に仕様変更が行える

内製化ではSIerの都合を考慮しなくて良いため、柔軟に仕様変更を行えます。また、仕様変更や更新のたびに発生する追加費用を抑えることもできるでしょう。

さらに、実際にシステムを使う自社社員が開発に加わることで、現場での使い勝手が良いシステムを構築できます。

社内にノウハウを蓄積できる

自社で開発を行うことにより、社内に開発のノウハウが溜まります。ノウハウをマニュアル化してまとめておけば、人材が入れ替わっても知識が引き継がれ将来の開発に役立ちます。

開発スピードを速められる

システム開発を外注する場合は、社内で仕様を決定したうえで外注先に依頼を行い、スケジュールを調整するという段階を踏む必要があります。一方、社内で開発を行う場合、仕様の決定から開発を開始するまでの時間を短縮することが可能です。社外向けの資料作成や進捗確認といった手間も省けるため、開発スピードを上げることができるでしょう。

セキュリティ体制の強化につながる

内製化では外部に自社の機密情報を提供する必要がなくなり、情報漏洩のリスクを防げます。

デメリット

一方、システム開発の内製化には以下のようなデメリットもあります。

ノウハウ不足で品質が下がる

システム開発に詳しい専門企業に開発を依頼するのと比べて、ノウハウが不十分な社内で開発を行うとシステムの品質が下がる可能性もあります。

人材の確保・育成が困難

システム開発を実現できる人材を確保したり育成したりするにはコストがかかります。

社内にIT人材がいない場合、まずはエンジニアを確保する必要があります。しかし、国内のIT人材は慢性的に不足しており、優秀な人材を確保するのは簡単ではありません。社内で人材を育てる場合も、まずは教育体制を整える必要があり一定の時間がかかります。

システムの開発頻度が低いと、せっかく人材を確保しても活躍してもらう場面が少ないため、外注する方が良い場合もあるでしょう。

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システム開発の内製化に失敗する要因

内製化を成功させるためにも、よくある失敗の要因を把握しておきましょう。

コスト削減だけを目的としてしまう

外部に開発を依頼するコストの削減だけを目的に内製化を進めると、システムの質が下がる恐れがあります。

社内でシステムを開発する場合も、IT人材を採用・育成するコストが必要です。内製化を単なるコスト削減と考え採用や育成に投資をしないと、開発に必要なスキルを持った人材が確保できずシステムの質が下がって内製化は失敗してしまいます。

コスト削減を目的とする場合は、内製化以外の手段も検討すると良いでしょう。

引き継ぎが不十分なまま内製化を進める

外部に委託していたシステム開発を内製化する場合、社内のシステムに関する情報不足が原因で開発がうまくいかないことがあります。

新規の開発ではなく既存のシステムを内製化する際は、委託先企業からシステムの情報を引き継ぐ必要があります。内製化を行う際は、できれば委託先に相談してシステムの情報を教えてもらうのが良いでしょう。内製化の初期段階では、システムをよく知る開発会社のエンジニアに開発を手伝ってもらう方法もあります。

必要ない部分まで内製化してしまう

社内の限られたリソースですべてのシステムを開発しようとすると、対応が追いつかず内製化が失敗してしまいます。たとえば、給与計算や勤怠管理といったすでに多くのパッケージシステムが出回っている領域で、開発を内製化するメリットは少ないでしょう。

内製化を行う際は、自社で対応すべきシステムが何なのか事前に検討することが大切です。

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システム開発の内製化を成功させるポイント

システム開発の内製化を成功させるんは、以下のポイントを意識しましょう。

内製化の優先度を考える

効率よく内製化を進めるには、優先順位を考えることがポイントです。まずは社内で稼働するシステムの棚卸しを行い、どのシステムを内製化すべきか検討しましょう。

市場の変化に対応して柔軟に仕様変更や機能追加を行う必要があるシステムは、内製化するのがおすすめです。独自のノウハウを蓄積したい中核事業に関わるシステムも内製化のメリットが大きいでしょう。

内製化のためのリソースを確保する

内製化によって生じる業務量を踏まえて、どのくらいの人手が必要かを見極め人材を確保しましょう。

社内のリソースが足りない場合は、開発会社やフリーランスといった外部の力を借りつつ段階的に内製化を進める方法もあります。特に、フリーランスは専門的で高度なスキルを身につけている人材が多く、即戦力としての活躍が期待できます。

関連記事:フリーランスの活用でPoCの内製化チームを構築・拡大

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