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最終更新日:2024年11月8日

エンジニア教育における3つの課題と6つのポイント|効果的な育成方法とは

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エンジニアの教育をしたいと思っても、社内に教育に割ける時間がない、あるいは講師役を務められる社員がいないといった事情から、育成が進まない企業もあるでしょう。
この記事では、エンジニアを育てる教育計画の立て方や、具体的な教育の方法、教育を成功させるために企業が意識すべきことをまとめました。
エンジニア教育の課題を解消するヒントを知りたい企業の担当者は、ぜひ参考にしてください。

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エンジニアを社内で教育するメリットとデメリット

エンジニアの社内教育を検討する場合、まずは社内で教育を行うメリットとデメリットについて考えましょう。

メリット

社内で教育を行うと、自社の業務に必要なスキルや知識を備えたエンジニアを育てられます。単にエンジニアとしての知識・技術があるだけではなく、自社の理念や業務の特性を理解した人材を育成でき、早期の活躍が期待できるでしょう。

また、採用の課題を克服できるのもエンジニアを育成するメリットです。日本国内ではIT人材が不足し、優秀なエンジニアを採用する難易度は高いといわれています。その中で、エンジニア教育を行う体制が社内にあれば、エンジニア不足を補うことが可能です。

加えて、社内で教育を行った分だけエンジニア教育のノウハウが蓄積され、継続的に質の高いエンジニアを育成できるでしょう。

デメリット

社内でエンジニア教育を行うデメリットは、育成に社内のリソースを割く必要があることです。企業によっては日々の業務が忙しく、研修を行う時間が充分にとれない場合もあるでしょう。かといって少ない教育時間で未熟なエンジニアに現場を任せてしまうと、マニュアルで定められていない対応ができなかったり、トラブルが発生したりする原因になります。

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エンジニア教育における3つの課題

社内でエンジニアを教育する際にありがちな課題をまとめました。

1.教育体制が整っていない

人手不足により日々の業務に手一杯で、社内の教育体制が整っていないパターンはよくあります。そもそも、育成の手順や目標とする技術レベルが定まっておらず、決まったプログラムを設定しないという企業もあるでしょう。

2.教育できる社員が足りない

エンジニアを教育できる経験豊富な社員が不足しているために、教育がうまくいかないパターンも考えられます。

また、エンジニアが参画するシステム開発プロジェクトには納期があり、納期に間に合わせるため日々の業務をこなしながら教育時間を確保する難しさもあるでしょう。経験が豊富であっても多忙なエンジニアに教育を任せると、指導がおろそかになり新人が充分なスキルを身につけられない懸念が出てきます。

3.育成したエンジニアが離職してしまう

IT業界には、育成したエンジニアが離職してしまう問題もあります。企業によっては納期前に残業が続くため、労働環境への不満からせっかく育てた人材が離職してしまうことが少なくありません。

エンジニアの離職を防ぐには、納期の見直しを行い残業時間を削減したり、人手不足の現場では新たな人材を採用したりすると良いでしょう。エンジニアのモチベーションを高めるために、リモートワークやフレックスタイム制など自由度の高い働き方を取り入れるのも有効です。

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エンジニアの教育計画を立てる方法

エンジニアを教育する際は、まずはじめに教育計画を立てることが重要です。ここでは、教育計画の立て方のほかに、計画を立てるうえで知っておきたい教育にかかる期間と、活用できる助成金について紹介します。

教育計画の立て方

教育計画を立てる際は、対象者が希望するキャリアをヒアリングしたうえで目標を決めカリキュラムを組むことが重要です。なぜなら、希望するキャリアが実現できないと対象者のモチベーションが下がり育成の失敗につながるからです。

育成対象となる人材のスキルを確認したら、どの部分を伸ばしてどの部分を補っていくのか、そのために何が必要なのか教育方法を考えていきましょう。

教育にかかる期間の目安

一般的に、新人エンジニアの教育にかかる期間は2~3カ月で、企業によっては半年近くを研修に費やすこともあります。社内で研修を行う場合は、対象者の習熟度に合わせてカリキュラムを調整することが可能です。

教育に使える助成金について

エンジニア教育に必要なコスト面での課題を克服するには、助成金を活用するのがおすすめです。

厚生労働省が展開する「人材開発支援助成金」は、企業が社員に対して専門的なスキルを習得させるための訓練を行った場合に、訓練経費や期間中の賃金の一部を助成する制度です。

こちらの助成金の中で、エンジニア教育で活用できるコースを紹介します。

特定訓練コース

厚生労働大臣の認定を受けたOJT付き訓練や若年者への訓練などを行った場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部が助成されます。

一般訓練コース

正社員に対して専門的な知識や技能を習得させるために20時間以上の訓練を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部が助成されます。

教育訓練休暇等付与コース

有給教育訓練休暇といった制度を導入し、なおかつ労働者が該当する休暇を取得し訓練を受けた場合に助成を受けられます。

特別育成訓練コース

有期契約労働者の人材育成に取り組んだ場合に助成を受けられます。

人への投資促進コース

デジタル人材や高度人材を育成するための訓練、社員が自発的に行う訓練、サブスクリプション型の訓練を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部が助成されます。

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エンジニアを教育する方法

では、エンジニアを教育する具体的な方法を確認していきましょう。

社内研修

社内に技術に長けた社員がいる場合は、社内研修でエンジニアを育成できます。業務に則したした実践的なスキルを教えるには、現場で活躍するエンジニアに講師役を任せるのがおすすめです。

座学は基礎的な知識から学べるため、複数のエンジニアを育成する際に知識のばらつきを予防できます。また、一定レベルに達してから実務に入らせたい場合も、最初に座学での研修を行うと良いでしょう。

社外研修

社内にエンジニアを育成できる人材がいない場合や、育成にかける時間が捻出できない場合は、外部の研修を活用する方法があります。

研修形式や内容は依頼する企業によって異なりますが、外部研修ではプロによる質の高い研修を受けられることや、自社の方針や希望に応じて最適な研修内容をアドバイスしてもらえることがメリットです。

OJT

OJTとは、現場での実践を通して必要なスキルを教える育成方法のことです。新人社員は現場の先輩社員から指導を受けて、効率的に必要な知識を身につけられます。また、トレーニングを通して先輩社員と信頼関係を築けるので、新人エンジニアが困ったときに相談しやすい環境を築けるのもメリットです。

勉強会

エンジニア教育の一環として、社内で勉強会を開催するのも効果的です。勉強会はエンジニア同士の交流の場になり、先輩や同僚エンジニアと情報を共有する機会が生まれます。

不明点があった場合は周りのエンジニアに質問できるので、一人で学習するよりも効率的に知識を身につけられるでしょう。

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エンジニアを教育するときの6つのポイント

エンジニアを教育するときは、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。教育を成功させるために必要なポイントをまとめました。

1.社員のスキルやモチベーションを把握する

エンジニア教育を行う際は、まずはじめに社員のスキルやモチベーションを把握し、実現可能な目標設定を行いましょう。

また、社員の個性や性格を考慮し、現場で動くのが向いていそうな社員はOJT、座学の方が知識を吸収できそうな社員は研修という風に、一人ひとりに合った教育を実施できるとベストです。自分に合った方法で学ぶことで、エンジニアのモチベーションが高まり挫折しにくくなるでしょう。

2.現場の状況に合わせて教育方法を決める

現場の状況に合わせて無理のない教育方法をとることも重要です。

社内で教育の時間がとれない場合や教育ノウハウが充分でない場合は、外部の研修サービスを活用すると良いでしょう。ほかにも、eラーニングを活用したり、書籍購入を補助して社員に自発的に学んでもらったりする方法があります。

3.教育担当者が学ぶ機会を設ける

社内でのエンジニア教育を成功させるには、教育担当者の育成スキルやマネジメントスキル向上も課題となります。特に、現場で働くエンジニアをいきなり教育担当に指名すると、新入社員の育成ノウハウがなく戸惑ってしまうこともあるでしょう。そのため、会社として教育担当者が育成について学べる機会を設けることが重要です。

4.育成は長期的に実施する

短期間で即戦力となるエンジニアを育てようとすると、社員に過度なプレッシャーがかかってしまうことがあります。教える側の焦りが見えると、教育を受けるエンジニアも焦ってしまい、知識を定着させられません。また、最悪の場合、早期離職につながり育成が失敗してしまう恐れもあるでしょう。

研修のスケジュールは余裕を持って設定し、なおかつ社員の成長スピードに合わせて修正していくことが必要です。

5.実践の場を設ける

基礎的な研修が終わった後は、社員が自らチャレンジできる実践の場を与えましょう。実践の場でアウトプットを行うことで、知識が定着し成長スピードが早まることが期待できます。

まずは先輩社員をサポート役につけ、できるだけリスクを回避しながら新人エンジニアに作業を行ってもらうと良いでしょう。

6.報連相を徹底して相談しやすい環境をつくる

新人エンジニアが慣れない業務や研修、職場の人間関係に悩んだときにストレスを溜め込まないよう、日頃から何かあればすぐ報告・相談・連絡を行うことを指導します。

教育だけに力を入れても、職場環境のストレスからくる悩みや体調不良を見過ごし離職につながる恐れがあるので、風通しの良い組織づくりにも目を向けると良いでしょう。

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