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最終更新日:2024年4月18日

SESとSIerの違いとは?それぞれの定義や役割の違いを解説

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SESとSIerについて、「実は違いがよくわかっていない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

SESとSIerは、IT領域に関する課題解決を支援する点は共通しているものの、担っている役割は大きく異なります。そこでこの記事では、それぞれの定義や役割について解説していきます。それぞれの違いを正しく理解できるようになりましょう。

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SESとは

ここでは、SESの定義や特徴について解説します。まずはSESについて理解を深めましょう。

SESの定義

SESとは、System Engineering Serviceの頭文字をとった略称であり、SES企業がクライアントに対してエンジニアの技術提供をするサービスです。SES企業から提供されたエンジニアは契約内容に沿った業務を遂行します。契約内容次第ではあるものの、SESではシステムの完成義務は負わないケースが一般的です。

SESの契約形態

SESを利用する際は、準委任契約の締結が一般的です。準委任契約とは、受託者は委託された行為を遂行することを約束し、委託者はその行為の遂行に対して報酬を支払う契約を指します。SESでは、たとえば契約期間中システム開発に従事してもらうことなどが、行為の遂行に該当します。

SESの場合、クライアントに対してSES企業から技術者が提供され、多くの場合はクライアント先に常駐する形で業務を遂行します。ただし、SESはあくまで準委任契約のため、クライアントにはSESエンジニアに対する指揮命令権はありません。クライアント企業からSESエンジニアに指揮命令を行うことは、偽装請負として違法と判断される可能性もあるため、注意が必要です。

SES契約における指揮命令についてより詳しく知りたい方は以下の記事もご確認ください。

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SIerとは

SIer(エスアイヤー)とは、System Integrator(システムインテグレーター)の略称です。ここでは、SIerの定義や種類について解説します。

SIerの定義

SIerは、主にシステムの開発や運用に関わる業務を請け負う企業です。SIer以外にも「システムベンダー」や「ITベンダー」、クライアントから直接案件を受託する元請けのSIerであれば「プライムベンダー」と呼ばれることもあります。

SIerは、システムを導入したい企業から開発案件を受託して、システム開発や運用を行います。SIerの業務範囲は、システム開発に必要な要件の定義やシステム設計、開発、テスト、運用・保守などです。

ただしIT業界では、1社のSIerが要件定義から運用・保守まですべての工程を請け負うことは珍しく、多くの場合は複数の企業で工程を分けて担当します。案件を受注した元請けSIerが、自社のみでは対応しきれない部分を下請けのSIerに発注することが一般的です。

そのため、元請け企業であれば要件定義や設計、全体のプロジェクトマネジメント中心に担当し、下請け企業であれば開発やテスト中心など、同じSIerでも所属する企業や受託する案件によって関わる業務は異なります。

SIer 多重下請構造

SIerの種類について

SIerには、元請けや下請け以外にも、会社の成り立ちや母体となる企業の属性によっていくつかの種類にわけることができます。ここでは、それぞれの種類の違いについて解説します。

メーカー系SIer

メーカー系SIerは、パソコンやハードウェアメーカー企業を親会社に持つSIerのことを指します。親会社の開発案件を受託することも多く、親会社のハードウェアを活用したシステム開発やソリューションが強みです。

具体的な企業としては、株式会社日立ソリューションズや株式会社富士通エフサス、NECソリューションイノベータ株式会社、東芝デジタルソリューション株式会社などが該当します。

ユーザー系SIer

ユーザー系SIerは、金融系や商社、製造などの大手企業の情報システム部門が独立してできた企業を指します。親会社やグループ企業の開発案件を担当することも多いですが、業界の知見を活かして外部の企業の案件を請け負うこともあります。

代表的な企業例は、第一生命情報システム株式会社や株式会社野村総合研究所、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社、日鉄ソリューションズ株式会社などです。

独立系SIer

独立系SIerは、メーカー系・ユーザー系と異なりどの企業にも所属しないSIerです。日本のSIerのうち、大半は独立系のSIerが占めています。また、親会社やグループ会社の影響を受けず、比較的自由にビジネスを展開できることが特徴です。

独立系の企業例としては、富士ソフト株式会社や株式会社大塚商会、BIPROGY株式会社(旧日本ユニシス株式会社)などがあります。

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SESとSIerの違いとは

SESは技術者を提供するサービスであるのに対して、SIerはシステムの開発や運用を受託するサービスを展開する企業です。報酬についても、SESの場合は技術者の業務遂行に対して、SIerは納品されたシステムや運用・保守を担うことに対して発生する違いがあります。

IT領域に関する課題解決を支援するという点は共通しているものの、それぞれが活用される目的や役割が異なることを理解しましょう。

また、SIerが自社の従業員だけでエンジニアのリソースをまかなえない場合は、SESを利用する場合もあります。

SIer SES 関係性

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