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最終更新日:2024年4月17日

SESと受託開発の違いは?利用のメリットと委託側が注意したいポイント

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SESと受託開発の違いを知りたい担当者に向けて、両者の違いを解説します。SESと受託開発はどちらもうまく活用することで、自社に合ったシステムを構築できます。ただ、SESと受託開発にはデメリットも存在するので、メリット・デメリットを把握したうえで活用すると良いでしょう。
このコラムでは、両者の使い分けや利用時の注意点も紹介するのでぜひご覧ください。

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SESと受託開発の違い

SESと受託開発では、サービスの内容や報酬を支払う基準が異なります。

SES

SESは正式名称を「System Engineering Service(システム・エンジニアリングサービス)」といい

、技術者の派遣を行うサービスです。SESでは、SES企業のエンジニアがクライアントのオフィスに常駐し、ソフトウェアやシステム開発を行います。

SESを利用する際に結ぶ契約は「準委任契約」と呼ばれ、準委任契約ではエンジニアは成果物の納品義務を負いません。そのため、発注者は成果物に対してではなく、エンジニアの労働時間に対して報酬を支払うことになります。

受託開発

受託開発では、外部の企業にシステムの開発を依頼し、完成品を納品してもらいます。SESと違って外部のエンジニアがオフィスに常駐することはなく、開発はすべて受注開発を請け負う企業内で行われるのが普通です。

受託開発を利用する際に結ぶ契約は「請負契約」と呼ばれ、請負契約では受託開発を行う企業は成果物を納品する義務を負います。そのため、クライアントは納品物の完成を条件に報酬を支払う仕組みです。

関連記事:SESとSIerの違いとは?それぞれの定義や役割の違いを解説

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SESを利用するメリット・デメリット

では、SESや受託開発にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。まずは、SESの特徴から確認していきましょう。

SESを利用するメリット

SESを利用するメリットは以下の通りです。

育成コストをカットできる

システム開発にはITの幅広い知識が必要で、自社でIT人材の教育を行うには一定のコストがかかります。企業によっては、社内に知見を持つ社員がいなかったり、スキルのある社員が多忙で教育の時間を割けなかったりするでしょう。

その点、SESではすでにスキルを持った技術者を社内に常駐させられるため、自社の社員を教育するコストをカットできます。教育コストをかけることなく即戦力を確保できるのは、SESの大きなメリットです。

必要なときに条件に合った人材を確保できる

SESを利用すれば、プロジェクトごとに必要なスキルを持った人材を調達できます。正社員は一度採用したらプロジェクト終了後も雇用し続ける必要がありますが、SESではプロジェクトごとに契約を結べるため、必要なときに柔軟に人材を確保できます。

SESを利用するデメリット

一方で、SESには以下のようなデメリットも存在します。

セキュリティ面でのリスクがある

SESを利用する際は、他企業のエンジニアに自社の情報を共有することになるため、機密情報が外部に漏れる可能性はゼロではありません。

必要に応じてアクセス制限をする、秘密保持契約を結ぶなど、セキュリティ面での対策を行わなければならないでしょう。

帰属意識が育ちにくい

SESでは、SES企業のエンジニアに自社に常駐してもらうことになります。エンジニアはあくまでSES企業の社員なので、帰属意識は育ちにくい状況です。

帰属意識が低いとモチベーションの低下につながるため、自社の社員と差をつけない工夫(同じ設備を使えるようにするなど)をしたり、自社の社員と積極的にコミュニケーションをとれる機会をつくったり、帰属意識を高める取り組みを行う必要があるでしょう。

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受託開発を利用するメリット・デメリット

次に、受託開発を利用するメリット・デメリットを確認していきます。

メリット:ゼロから自社に合うシステムをつくれる

受託開発では、ゼロの状態からシステム開発を依頼できるため、オーダーメイドで自社に合ったシステムをつくることが可能です。自社の業務フローに最適なシステムをつくったり、他社が提供していないサービスを実現可能な独自のシステムを構築したりできるでしょう。

メリット:予算計画を立てやすい

受託開発では委託先の企業が見積もりを行うので、報酬の額や支払い期限が明確で予算計画を立てやすいのがメリットです。

受託開発は、発注内容を相談した後に委託先の企業が見積もりを行い、その後に正式な発注を行いプロジェクトが開始するという流れがある程度決まっており、計画的に開発を進められます。

デメリット:自社エンジニアのスキルアップにつながらない

システム開発を完全に外部に委託すると、社内のエンジニアが開発に関わる機会がなくなり、スキルアップできません。エンジニアがスキルアップしないと社内にノウハウが蓄積されず、自社内でエンジニアが育ちにくい環境が定着してしまいます。

社内にエンジニアがいる企業の場合は、自社でも開発を行いエンジニアが経験を積めるようにするなどの工夫が必要です。

関連記事:SES契約とは?派遣・請負契約との違いやメリット・デメリット

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SESと受託開発の使い分け方

SESでは成果物の納品が保証されるわけではありません。そのため、SESはシステムのテストや運用・保守など完成品が存在しない業務を依頼したい場合に適しているでしょう。

一方、受託開発では成果物の納品を約束する契約を結ぶため、システム開発の全工程や一部の作業など、完了させたい業務がある場合は受託開発を選ぶのがおすすめです。

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