最終更新日:2025年9月1日

求人広告の費用相場はどのくらい?料金形態や採用コスト削減のコツを解説

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「求人広告を出したいけど、どのくらいの費用がかかるの?」と疑問に思う採用担当者の方は多いのではないでしょうか。

この記事では、求人広告の掲載にかかる費用の目安や料金形態について解説します。さらに、自社に合った求人サイトの選び方や、応募につながる求人広告の作り方も紹介します。コストを抑えて人材を確保する方法も解説するので、費用対効果の高い採用活動を実現したい企業の方は、ぜひ参考にしてください。

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求人広告の掲載にかかる費用の目安

人材採用の予算を立てるためにも、まずは求人広告にかかる費用の相場を把握しておきましょう。
以下は、採用区分別の求人広告費用の目安です。

中途採用 20万円~100万円/ひと月あたり
新卒採用 40万円~300万円/1年あたり(新卒は掲載期間が年単位の場合が多い)
アルバイト採用 2万円~40万円/ひと月あたり

上記はあくまで目安で、実際の費用は掲載するメディアやプランによって変わります。また、費用形態によっても広告掲載にかかる料金は変動します。次の項目で、求人広告の主な費用形態を確認していきましょう。

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求人広告の主な費用形態

求人広告の料金体系は大きく3つに分けられます。それぞれの概要とメリット・デメリットを確認していきましょう。

掲載期間に応じて課金する「掲載課金型」

掲載課金型は、掲載期間に対して料金を支払う方式です。応募数や採用人数に関わらず、あらかじめ定められた期間分の料金が発生します。

【メリット】

  • 費用が固定されているため予算管理がしやすい
  • 大量採用しても費用がかさまない

【デメリット】

  • 応募・採用に至らなくても費用が発生する
  • 掲載期間中に採用できず掲載を延長する場合は追加費用がかかる

成果に応じて課金する「成果報酬型」

成果報酬型は、実際の成果に応じて費用が発生する仕組みです。課金のタイミングは、主に以下のいずれかです。

  • 応募があった時点(応募課金型)
  • 採用した時点(採用課金型)
  • 求人がクリックされた時点(クリック課金型)

このうち、採用課金型であれば、採用が決まらない限りは料金は発生しません。

【メリット】

  • 導入費用が発生しないので気軽に利用できる
  • 採用課金型の場合は採用しない限りコストが発生しない

【デメリット】

  • 応募が多数あった場合や大量採用した場合はコストがかさむことがある
  • 採用時の費用が高く採用ハードルが上がる可能性がある

広告掲載から採用まで無料の「完全無料型」

完全無料型の求人サイトであれば、費用負担なしで求人広告を掲載できます。サイトの具体例としては、ハローワークインターネットサービスや求人検索エンジンが挙げられます。

ハローワークインターネットサービスは国が運営しており、無料で求人広告の掲載が可能です。
求人検索エンジンは、インターネット上の求人情報を自動で集めて表示するサイトです。自社の採用ページに掲載されている求人情報が、自動的に求人検索エンジンに表示される仕組みで、求人検索エンジンに直接投稿する必要はありません。
ただし、多くの求人検索エンジンでは、企業が直接求人を投稿することが可能です。直接投稿には無料で掲載できる枠もありますが、有料の広告枠を利用できるプランもあります。有料広告枠を利用すると検索結果の上位に表示されやすくなり、より多くの求職者の目に留まる可能性があるでしょう。

【メリット】

  • 採用に予算をかけられない企業でも気軽に利用できる
  • 複数の求人を同時に掲載しても追加コストがかからない

【デメリット】

  • 有料サービスと比べて掲載順位が不利になりがち
  • カスタマーサポートといったサービスが限られている場合が多い

このように、求人広告の費用形態にはそれぞれメリット・デメリットがあるので、自社の予算やニーズに合った形態を選びましょう。

また、プロによる支援を受けることで、採用の効率が上がり結果的に採用コストを下げられる可能性があります。レバテックでは、エンジニアやクリエイターの採用支援を行っています。サービス概要と費用形態を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【企業向け】レバテックを利用した場合の費用は?活用事例も解説

自社に合った求人サイトの選び方

自社に合った求人サイトを選び採用活動の費用対効果を高めるには、以下のポイントを確認することが大切です。

  • ターゲットが登録しているか
  • 使いたい機能やプランがあるか
  • サポートは充実しているか

大前提として、自社が求める人材が多く利用しているサイトを選ぶことが重要です。たとえば、エンジニアのような専門職を募集している場合は、その職種に特化した求人サイトを選ぶことで効率よく人材を見つけられます。未経験者を含めて幅広い層をターゲットとしたい場合は、登録者数が多い総合型の求人サイトを選ぶことで多くの求職者と出会えます。

また、上位表示プランやスカウトメール機能など、自社が使いたい機能が搭載されているかもチェックしましょう。採用担当者の負担を軽減したい場合や採用活動のノウハウがない場合は、求人原稿へのアドバイスや応募者対応のサポートがあるサービスを選ぶのがおすすめです。

求人サイトでの採用を成功させるポイント

求人サイトでの採用を成功させるには、費用面以外にも以下のポイントを覚えておきましょう。

採用したい人物像(ペルソナ)を明確に設定する

採用したい人材像(ペルソナ)を具体的に設定することで、採用の効率や精度を向上させられます。ペルソナとは、年齢や性別、職歴、スキル、価値観などを具体的に設定した架空の人物像です。

ペルソナを設定することで、自社が求める人物像が明確になり、ターゲットが登録している採用サービスを推測できるようになります。また、ペルソナが企業に求める条件を考えれば、自社の何をアピールすれば良いか分かります。

ペルソナを決める際は、経験やスキルだけでなく、価値観や転職の動機なども含めて詳細に設定することがポイントです。ペルソナの詳しい設計方法は以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
採用におけるペルソナの設計方法を解説!作成時に役立つフォーマットも紹介

自社の魅力が伝わる求人原稿を作成する

求職者は多数の企業の求人を比較するため、応募につなげるには他社にはない自社独自の魅力を伝える必要があります。一例として、求人広告には次の要素を盛り込みましょう。

  • 一目で興味を引くタイトル
  • 他社にない強みや独自の制度
  • 入社後のイメージがふくらむ情報(社員の声、オフィスの写真など)

求人広告のタイトルは、「営業職募集」とするのではなく、「〇〇で困っている人を救うコンサル営業」のように、仕事の内容や誰の役に立つのかが分かる表現にしましょう。
待遇をアピールしたい場合は、「未経験でも月給30万円スタート」といった、具体的な数字を入れるのがおすすめです。

独自の強みの例としては、「新入社員もすぐに新規事業立ち上げに携われる」「社長と直接意見交換できる」「リモートワークやフレックスタイム制を導入している」といった内容が挙げられます。単に事業内容や業務内容を記載するのではなく、自社ならではの強みや働き方が分かるように記載しましょう。

さらに、入社後をイメージできるよう社員インタビューや座談会の様子を掲載するのも効果的です。オフィス環境や社内行事の写真を添えれば、より具体的なイメージを伝えられるでしょう。

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掲載後の数値を分析して改善を繰り返す

求人広告の表示回数やクリック率、応募率、採用率などの指標を定期的に確認し、数字に基づいて求人内容や掲載媒体を見直しましょう。

たとえば、「閲覧数は多いのに応募が少ない」という場合は、求人内容と応募者のニーズにギャップがあるかもしれません。その際は、ペルソナに訴求できそうな要素を追加しましょう。
また、「応募は多いのに、採用率が低い」という場合は、企業が求める人材像と実際の応募者層にズレがある可能性が高いです。その場合は、求めるスキルや経験、業務内容をより具体的に記載し、応募段階でのミスマッチを減らしましょう。

採用にかかるコストを削減する方法

ここでは、採用にかかるコストを減らす方法を紹介します。そもそも現状のコストが適正か分からない場合は、採用にかかる平均的なコストを確認しておきましょう。

厚生労働省の採用における人材サービスの利用に関するアンケート調査報告書によると、「インターネットの求人情報サイト」を利用した場合の平均採用コストは以下の通りです。

  • 正社員一人あたりの平均採用コスト:28.5万円
  • 非正規社員一人あたりの平均採用コスト:10.8万円

また、以下の記事ではさらに詳しく採用コストの相場を解説しているので、こちらも参考にしてください。
1人当たりの採用コストの相場は?計算方法や費用削減のポイントを解説

コストを抑えられる採用手法を取り入れる

コスト削減を図るには、ハローワークやフリーペーパー、リファラル採用など、比較的低コストで採用できる手法を積極的に活用しましょう。

国が運営するハローワークには、無料で求人広告を掲載することが可能です。フリーペーパーは特定エリアに向けて発行されることが多いため、地元の人材を採用したい場合におすすめです。掲載料金は1週間あたり1万5,000円~が相場で、求人広告サイトよりコストを抑えられる可能性があるでしょう。

リファラル採用とは、社員の友人や知人を紹介してもらう手法です。紹介者である社員にインセンティブを支払いますが、その額は企業が自由に決められるため、外部の採用サービスを使うよりもコストを抑えられる場合が多いです。インセンティブの相場は1万円~10万円程度となっています。

ダイレクトリクルーティングを行う

ダイレクトリクルーティングとは、企業が採用したい人材に直接アプローチをする「攻め」の採用手法です。応募を待つのではなく、求める条件に合う人材に直接アプローチするため、ミスマッチが少なく、結果的にコストを削減できる可能性があります。

SNSを活用してアプローチすることもできますが、人材探しの手間を省きたい場合はダイレクトリクルーティング専用サービスを使うのがおすすめです。ダイレクトリクルーティングサイトには、求職者が自分のスキルや経験などのプロフィールを登録しているため、企業側は検索機能を用いて条件に合う人材を効率良く探せます。

ダイレクトリクルーティングサービスの料金形態は成功報酬型が多く、中途採用であれば採用した人材の年収の15%~20%程度を手数料として支払います。
以下では、具体的な費用例としてITエンジニア・デザイナー人材に特化したレバテックダイレクトの料金体系を紹介しているので、参考にしてください。

レバテックダイレクトの費用

引用元:【企業向け】レバテックダイレクトの費用とは?特徴や成功事例も紹介|レバテック

状況によってフリーランスを活用する

一時的に人材が必要な場合や特定のプロジェクト単位での採用なら、フリーランス人材の活用も検討する価値があります。特に、IT業界をはじめとする人手不足が課題となっている業界では、フリーランスの活用で人材確保にかかる手間やコストを削減できる可能性が高いです。

レバテックのデータによると、IT業界における正社員プロジェクトマネージャーの求人倍率が24.6倍である一方、フリーランスの案件倍率は2.2倍でした(レバテックエージェントサービス 2024年12月実績)。

ほかの職種も、フリーランスは正社員より倍率が低く確保しやすいことが分かります。フリーランスの費用相場を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
【企業向け】フリーランスエンジニアの費用相場|単価交渉の注意点や活用メリットも紹介

参考:「セキュリティ」が転職求人倍率1位に、50倍超えの高需要|レバテック

もうエンジニア不足は怖くない。採用難を乗り越え、事業成長を加速させるには?
「ITエンジニア採用難の突破口!フリーランス活用で事業成長を加速」をダウンロードする

求人広告の掲載費用に関するよくある質問

求人広告の費用が気になる企業に向けて、相場や費用形態、コスト削減の手法について紹介します。

Q.求人を出すにはどのくらいの費用がかかる?

求人サイトや選択するプランによって異なりますが、中途採用の場合はひと月あたり20万円~100万円、新卒採用では1年あたり40万円~300万円程度が相場です。アルバイトの採用であれば、ひと月あたり2万円~40万円ほどで求人を掲載できます。

Q.求人サイトでよくある費用形態は?

掲載期間に応じて料金が発生する「掲載課金型」と、応募や採用などの成果があった場合に料金が発生する「成果報酬型」が主流です。ほかにも、ハローワークインターネットサービスや求人検索エンジンなど、完全に無料で利用できる「完全無料型」の求人サイトも存在します。

参考:ハローワークインターネットサービス|厚生労働省

Q.採用にかかる費用を削減するにはどうすればいい?

ターゲットが登録していそうな求人サイトを選んで採用効率を高めましょう。また、企業から直接アプローチするダイレクトリクルーティングや、社員の紹介による採用(リファラル採用)を導入することで、採用コストを抑えられる可能性があります。

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