【サイバード・イケメンシリーズ】全世界でシリーズ累計会員数3500万人、ゲームのサーバサイドをフルリモートで守る! 仕事も趣味も楽しむ女性エンジニア本音座談会

2021年7月27日

日本国内および北米・アジア圏など全世界で愛される人気恋愛ゲーム「イケメンシリーズ」(以下、イケシリ)をはじめ、幅広いジャンルでエンタテインメントサービスを展開する株式会社サイバード。これだけ多くのユーザー数を抱えていれば、その開発現場はさぞセキュリティが厳しく、コロナ禍の負荷対応も相まって日々オフィスに出勤しているのでは……と思うだろう。ところがサイバードでは、2020年3月末より全社フルリモートが導入されているんだとか。

そこで今回は、サーバサイドエンジニアとして働く女性4人が大集合。フルリモートで変わったこと・変わらなかったこと、楽しいこと・ちょっと大変なことを本音で語ってもらった。すると、デスク周り、休憩中の楽しみ方、それに仕事の仕方にこだわりまくってニューノーマルをエンジョイするエンジニアの姿が見えてきた。

▲スマートフォン向けアプリとしてサービスを提供してから今年で9周年を迎えた「イケメンシリーズ」(c)CYBIRD

やっぱりフルリモートがいい! 「好き」に正直に働ける

——まず、皆さんの入社のきっかけと現在の業務について教えてください。

服部
服部
 はい。ではまず私たち4人についてご紹介すると、全員サーバサイドエンジニアなんです。中でも私は現在「イケメンシリーズ」の海外版のローカライズ作業を担当しています。

入社のきっかけはゲームが好きだから! もともと「イケメンシリーズ」のユーザーで『イケメン戦国◆時をかける恋』というタイトルをプレイしていました。それで、つくる側として関わりたいとサイバードに飛び込んだんです。

 私は2004年から業務委託や派遣社員としてサイバードで様々な事業に関わってきました。正社員になったのは2021年に入ってからです。きっかけはフルリモートになったこと。「それなら自由に働けそう」と思って入社を決めました。業務は、「イケメンシリーズ」で使っている共通システムの運用を担当しています。
濱地
濱地
青沼
青沼
 濱地さんと一緒で、私も2015年9月から2年ほど業務委託としてサイバードで働いていました。そこから産休でしばらく現場を離れまして、復帰後に業務委託時に仲良くしていた方に「戻ってきませんか?」と誘われたんです。子どもができたこともあってリモートでの働き方に興味があり、サイバードが全社フルリモートになったことをきっかけに入社しました。業務は『イケメン源氏伝 あやかし恋えにし』というタイトルの運用をしています。
 やはりフルリモートは魅力的ですよね。私は、フルリモートになった後の2021年1月入社です。新卒では別のゲーム会社にいましたが、その後一度エンタテインメント業界を離れたんです。ただ、やはりゲームの仕事がすごく好きで。フルリモートならもっと自分のペースで働けるかなと思って、サイバードにリモートワークが導入された後すぐ、ゲーム業界に戻ってきました。現在は服部さんと「イケメンシリーズ」の海外版のローカライズを担当しています。
津澤
津澤
▲『Ikémen Sengoku』(左)『イケメン源氏伝 あやかし恋えにし』(右)(c)CYBIRD

——フルリモート導入前から社員だった服部さんは、リモートワークになると聞いてどう思いましたか?

服部
服部
 率直に「やりやすそう! 」と思いました。実際にやってみると、集中して開発したいときは周りに誰もいないから集中しやすいのでありがたいですね。

ただ逆に、出社していたからこそ当たり前にできていたこと、例えば同僚と直接会話をしたり、わからないことがあったらすぐに声を掛けたり。そういうコミュニケーションの部分をどうカバーしていくのかについて最初は少し不安でした。

——そういう不安をどうやって克服したんですか?

服部
服部
 テキストベースの連絡でもテンションが伝わるように工夫しました。社内の連絡は基本的にSlackを使っていて、相談ごとはいつもメンションをつけるほか、緊急だったら【緊急】とはっきり書いています。あと、作業中にメッセージが届くと、その場ですぐに返信できないことも多いじゃないですか。出社していたら「見た見た、ちょっと待ってね」と相手に伝えられますが、リモートの場合は返信がないと相手を不安にさせてしまうかもしれません。そうならないように 、「既読」の代わりに「見ます」とか「確認中」とスタンプで一時連絡するように心がけていますね。

——青沼さん、濱地さん、津澤さんは入社後すぐにフルリモートでの勤務となりましたが、不便なこと、やりにくいと感じたことはありましたか?

濱地
濱地
 うーん……私はあまりないかもしれないですね。津澤さんはどうですか?
 業務に関しては特にやりにくさを感じていません。ただ、実は入社してからまだ1度も出社したことがないんです。モニター越しやSlack上では、どうしても業務についての内容や、本当に必要なことのみのやり取りになりがちです。一緒に働く同僚がどういう人柄なのか、どういうワークスタイルなのか、どう接すればいいのかちょっとつかみづらいこともあります。それは今も模索中です。
津澤
津澤
青沼
青沼
 コミュニケーションに関していうと、予定の管理には出社していた頃よりも気を付けるようにしています。オフィスで仕事をしていたら、席にいるか確認しにいけていたのですが、今はチャットをして反応を見ることしかできません。 そのため、出社時よりもミーティングのリマインドなどを頻繁にするようにしています。

アロマ、アクリルスタンド、ハンモック…… 在宅ならではの密かな楽しみ

——皆さんリモートワークを概ね前向きに捉えているようですが、実際にどういうところが一番働きやすいと感じましたか?

服部
服部
 自分のペースで仕事ができるのはありがたいですね。また、家の中だけで仕事が完結するので、天気や通勤時の交通機関の状況など、周りの環境に左右されずに働けるのは大きいです。
 オフィスで働いていると、いろんな人から声をかけられるので、作業を中断せざるを得ないことも多いですよね。リモートだとそういうことが少ないので、業務の効率化につながっているような気がします。
濱地
濱地
津澤
津澤
 それ、わかります。私もオフィスに出勤していた頃、作業中に話しをしたりすると、どこまでやったかわからなくなっちゃうことはありました。この間、フルリモートになってどれぐらい効率化したのかなと思って作業時間を計ってみたんです。そうしたらこれまで4時間近くかかっていた作業が、2時間くらいでできるようになっていました。
 それはすごいですね! やはり時間を有効活用できますよね。うちは子供がまだ小さいので、出社だったころは時短勤務にせざるを得なかったんです。いまは移動時間がなくなったので、フルタイムで仕事ができるようになりました。保育園も自宅のすぐそばなので、何かあってもすぐお迎えにいけます。それは安心感がだいぶ違いますね。
青沼
青沼
▲フルリモートで働く皆さん。現在の働き方について語ってくださいました

——出社ならできない、リモートワークならではの楽しみはありますか?

服部
服部
 あ~、楽しみは増えました! 毎日献立を考えて自炊したり、近所の公園を散歩したり。時々アフタヌーンティーの時間にUber Eatsでデザートを頼んでいます。最近はある専門店のタルトケーキにハマっちゃっていますね。あと、昼休みに『あんさんぶるスターズ!!』とか、リズムゲームをすることも。好きなゲームで気分をリフレッシュして集中力を取り戻して午後の業務に取り組んでいます。
 私も家事や掃除をすると気分が切り替わります。出社の頃はなかなか毎日掃除できなかったのですが、いまは平日のほうが部屋がきれいなくらい(笑)。それから、いつでも飼い猫を撫でられるのが、ささやかですけど癒しになっていますね。
青沼
青沼
濱地
濱地
 家にずっといると無性に自宅環境が気になりませんか?私もリモートをきっかけに部屋の断捨離をはじめました。ずっと置きっぱなしのものを処分して、おかげでいますごくスッキリしています。
 私は音楽がないと仕事ができないタイプなので、スピーカーで音楽をかけっぱなしにしています。それから、仕事部屋を自分の好きな香りにしています。これもみんながいるオフィスなら難しいことだと思います。
津澤
津澤
濱地
濱地
 自由に音楽が聴けるのはいいですよね。オフィスでイヤフォンをしていると周りの人が話しかけづらくなるかなと、ちょっと遠慮していたんです。でも自宅だと、心置きなく音楽を聴けるので集中モードにも入りやすいです。
 そういう環境づくり、大切ですよね。私はNiziUのクリアファイルを壁に張ったり、前に関わっていたタイトルのアクリルスタンドをデスクに置いたりしています。これはリモートになってから力を入れ始めたことなんですよ。

この業界だとオフィスでもデスクの周りに飾っている方がいますが、私はちょっと恥ずかしくて……(笑)。出社していた頃はデスクに好きなアイテムを置いていなかったんです。いまでは気兼ねなく好きなものに囲まれて仕事ができるので、これはリモートならではの幸せだと思います(笑)。

津澤
津澤
▲自分の好きなキャラクターに囲まれながら仕事ができるのもリモートならではの楽しみです

——より仕事をしやすくするために、自宅環境を整える工夫はしていますか?

服部
服部
 もともとベランダにプチ菜園を設置していたんですが、リモートが始まってからちょっとDIYをして、ハンモックとデスクを置きました。たまにハンモックにすわりながら仕事をしています。ずっとパソコンやモニターを付けっぱなしにしていると、部屋の中が暑くなってしまうことがないですか?ときどきベランダで仕事をするのもいいですよ。
 実際にフルリモートをやってみないとわからない「なにげない」変化ってありますよね。うちの場合は、部屋の暗さが気になることがあります。いまはリビングの一角で仕事をしているんですが、夜になるにつれて室内がどんどん暗くなっていくんです。

そうなると、モニターだけが光ってしまい目に悪すぎるなと思うことも。それで最近、デスクライトを買いました。

津澤
津澤
青沼
青沼
 私は作業用の椅子ですね。リモートになってすぐの頃は座椅子で仕事をしていたのですが、長時間座り続けるのがなかなか厳しくて。家にあったパソコンスタンドとデスクを使って、いい感じに作業環境を作りました!
▲リビングの一角で集中して仕事ができるスペースをつくっています

より快適にフルリモートで働くために、求めること

——リモートワークをするにあたって、もっとこういうサポートがあれば嬉しいという意見があれば教えてください。

青沼
青沼
 私自身はそんなに困っていないのですが、普段のミーティングで感じるのは、ネット環境が安定していない方もいるのかなということくらいですね。
 「こういう備品も頼んでもいいよ!」という実例や一覧があれば知りたいです。リモートワーク手当が支給されているので、もっと上手く活用していけたらと思います。
津澤
津澤
濱地
濱地
 リモートワークになって、同僚とのコミュニケーションが減ってしまったんですよね。それを補うために、「Discord」みたいなボイスチャットツールを、技術部門内では使っているのですが、全社ベースで取り入れていければと思っています。バーチャルオフィスツールとかもいいんじゃないかな、と思います。また、そういうのって、1回うまく操作できなかったら遠のいてしまいがちなので、オンボーディングのサポートがより活性化するといいなと思っています。
 私のチームでは、朝会のときに週3回くらいちょっとしたレクリエーションをしています。「Gartic Phone」という伝言ゲーム(※1)をしたりみんなで「アヒルかも?」というカジュアルゲーム(※2)を楽しんだり。ただ、それを企画するのもけっこう限界があるので、他の部署がチームを盛り上げるために何をしているのか聞けたらいいなと思います。オンラインで良いのでちょっとご飯を食べながら、ノウハウや仕事以外のお話を共有できる場があれば、「心の」距離も縮まるかなと思います。
服部
服部

※1  Gartic Phone:音声通話ツールを使ってできる伝言ゲーム。参加者が交互にお題を「文章→絵→文章→絵→…」で説明し、最後に答えがどのように変わったのかを楽しむゲーム。
※2 アヒルかも?Duck or Duck:スマホ画面に現れる鳥がアヒルかかもか、制限時間内に仕分けするカジュアルゲーム。

——最後に、 実践して感じたエンジニアにとってフルリモートで働くメリットを教えてください。

濱地
濱地
 家でもできる業務であれば、フルリモートのほうが圧倒的にメリットが大きいと思います。

一番助かったのは、深夜の緊急対応時、手元にパソコンがあると何倍もやりやすいということです。出社時は深夜、電車に乗って会社まで行かないと作業ができませんでした。でもいまでは、自宅でマシン1台を立ち上げるだけで、状況確認なども簡単にできますし、スピーディーに対応ができます。自分にとってはここが一番大きいですね。

 一番は自分で作業のスケジューリングができるところです。メンテナンスなど、決まった時間にやらなくてはいけない業務以外は、何時間かタスクに集中して息抜きするなど、自分のペースで仕事ができるのはメリットかなと思います。出社していたころは周りのペースに合わせて、時間の使い方が受け身でしたが、リモートなら自分の責任で立てられます。エンジニアは成果ありきの仕事なので、完成に向けてより自主的に動けるようになったのは大きなメリットだと思います。
津澤
津澤
服部
服部
 感染リスクを考えなくて良いことも含めて、通勤しなくていいのはありがたいですよね。早い段階でフルリモートを導入してくれて本当に良かったです。
 そうですね。出勤していた頃は、実は往復4時間かかっていたんです。だから通勤時間がなくなったのは大きいですね。そのおかげで時短勤務からフルタイムに復帰もできました。リモートワークを始めるまでGoogle MeetもDiscordも使ったことがなかったんです。そういう新しいツールの使い方が身についたことも良かったことの一つです。これから新しいオンラインツールはどんどん増えていきますから、使えるようになったことで、今後にも生かせると思います。
青沼
青沼

執筆:於ありさ
取材・編集:王雨舟、石川香苗子

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