採用ノウハウ - レバテック|エンジニア&クリエイターの採用情報サイト
無料IT人材の採用に関わるすべての方へ
「フリーランスエンジニアと単価交渉したいけど、タイミングや進め方が分からない」という企業の担当者はいませんか?
この記事では、単価交渉のタイミングや交渉で注意したいポイントを解説します。フリーランスエンジニアのスキル別の単価相場も解説するので、相場観を把握し交渉前の準備を進めたい方は、ぜひご覧ください
「レバテック」は業界歴20年のIT人材専門エージェントです。中途採用、フリーランス(業務委託)、派遣、新卒採用など、採用ニーズに合わせて70万人を超える登録者の中から最適な人材をご紹介します。
レバテックについて詳しく知りたい方は、こちらからサービス資料をダウンロードしてください。
目次
フリーランスエンジニアとの単価交渉は新規契約時に行うイメージがありますが、その他にも交渉の機会は存在します。ここでは、単価交渉の主なタイミングを確認していきましょう。
フリーランスと新たに契約を結ぶときは、単価交渉の最初のタイミングです。新規契約時に決める単価は、その後の交渉における基準点となるため、慎重に検討していきましょう。
事前に自社の予算や希望する稼働日数を踏まえた単価レンジ(単価の上限・下限)を設定しておくと交渉をスムーズに進められます。
単価レンジを決める際は、市場相場や稼働時間、契約期間、業務範囲などを総合的に考慮して金額を決めましょう。単価が高すぎると予算を圧迫しますが、低すぎると優秀なフリーランスエンジニアの確保が難しくなる点に注意してください。
契約更新時は自然と契約内容を見直す機会になるため、単価交渉しやすいタイミングです。エンジニア側からも「実績を評価してほしい」という要望が出やすい時期でしょう。これまでの実績や成果を踏まえて、適正な単価を再設定することをおすすめします。
予算の都合で単価を下げたい場合は、作業範囲や稼働日数を見直すといった対応が必要です。一方的な単価ダウンは信頼関係を損なうことがあるため、単価を下げたい場合の交渉は慎重に進めましょう。
作業内容は単価に影響する要素の一つになるため、依頼内容が変わるときは交渉の機会といえます。依頼する作業から得られる成果を予測し、報酬を再検討しましょう。
適正な金額が分からない場合は、その業務を自社社員が行った場合の人件費と比較する方法があります。社内エンジニアの月額人件費(給与+福利厚生費など)を参考にすることで、フリーランスエンジニアの適正単価の目安を推測できるでしょう。
最新のIT人材の採用市場動向を知りたい方へ
IT人材白書2025は他社の採用人数や予算の動き、エンジニア未経験者の採用、生成AIの活用状況などIT人材採用に関わる方が知りたい情報を一つにまとめた資料です。
⇒「IT人材白書2025」を無料でダウンロードする
フリーランスエンジニアと単価交渉する際は、以下の点に注意しましょう。
単価交渉はメールやビジネスチャットなど、記録が残るテキストベースで行うことをおすすめします。交渉の記録が残っていれば、「言った・言っていない」のトラブルを防止できます。
単価の値引き交渉をする際は、ただ「安くしてほしい」と伝えるのではなく、予算の制約があるといった背景を丁寧に説明しましょう。一方的な値下げ要求は相手のモチベーションを下げかねません。フリーランスエンジニアからの信頼を得るためにも、理由を伝えたうえで具体的な金額を提示することが大切です。
交渉の結果、フリーランスエンジニアが値引きに応じてくれた場合は、感謝の言葉を直接伝えましょう。メールやチャットでやり取りしていた場合も、改めて対面や電話で感謝の気持ちを示すことで、その後の信頼関係を構築できます。
フリーランスと単価交渉をする際は、相場を把握したり、事前に自社の予算を確認したりすることが大切です。ここでは、フリーランスエンジニアとの単価交渉の際に気をつけるポイントを紹介します。
まずは、フリーランスエンジニアに任せる業務を明確にし、作業の遂行・成果物の納品に必要なスキルを洗い出しましょう。
たとえば、システム開発のなかでも上流工程から参画してもらうのと、一部分のプログラミングを行ってもらうのとでは、フリーランスエンジニアに求めるスキルレベルが異なります。
無闇にハイスキルな人材と契約しても、活躍してもらえる場が限定されていたら費用がかかるばかりで損をしかねません。フリーランスエンジニアと契約する際は、業務の詳細と活用したいスキルを明確にしたうえで、単価の交渉を行います。
依頼したい業務に必要なスキルを持つエンジニアの市場価値を調べ、相場がどのくらいか把握します。フリーランスエンジニア側が提示する金額を鵜呑みにして契約してしまうと、「相場よりも高い報酬を支払っていた」という事態になりかねません。
必要なスキルを持つ人材の市場価値を把握していれば、適切な価格で契約ができるはずです。フリーランスエンジニアの単価相場については、後ほど詳細を解説するのでご覧ください。
フリーランスエンジニアを探す前に、使える予算を明確にしておきましょう。フリーランスエンジニアに業務委託をする場合、予算には上限があるはずです。
予算が曖昧なまま単価交渉をしても、社内で最終的な許可が降りなければ人材探しから単価交渉までの工程が無駄になります。予算がない状態で契約を交わしてしまえば、報酬の支払いが滞るといったトラブルにも発展します。
こうした事態を防ぐためにも、事前に予算を明らかにし、予算内でフリーランスエンジニアに支払える上限金額を決定しておきましょう。
フリーランスエンジニアとの価格交渉では、一時的なコスト削減だけではなく、長期的な関係構築を意識することが大切です。
同じエンジニアと継続して仕事をすることで、業務の引継ぎの手間がなくなり、プロジェクトの安定性が高まります。また、エンジニアとの間に信頼関係があれば、急な仕様変更や納期の調整など、予定外の状況にも柔軟に対応してもらいやすくなります
特に優れたスキルや実績を持つフリーランスエンジニアに対しては、自社から単価アップを提案することも視野に入れ、関係構築に努めましょう。
レバテックのデータによると、フリーランスエンジニアの言語別の単価相場は以下の通りです(週5日フルタイムで稼働した場合の1ヶ月あたりの単価)。
言語 | 単価相場 |
Java | 70~80万円 |
PHP | 70~80万円 |
Python | 75~85万円 |
HTML | 50~70万円 |
職種別では、以下の通りです。
職種 | 単価相場 |
ネットワークエンジニア | 65~75万円 |
クラウドエンジニア | 80~90万円 |
社内SE | 60~70万円 |
PM | 85~95万円 |
単価は依頼する作業内容や契約期間によっても変動しますが、最新の技術や希少な技術を扱える人材、上流工程の業務スキルがある人材は単価が高くなる傾向があるでしょう。
フリーランスエンジニアの単価情報についてさらに詳しく知りたい方は、以下の資料をご覧ください。
前述したように、職種や言語によって単価相場は変わることが分かりました。しかし、「◯万円程度で人材を確保したい」など単価を軸に考えたほうが、人材選びをしやすい場合もあるでしょう。
ここでは、金額ごとに契約できる人材のスキルレベルの目安を紹介します。
単価/月 | 実務経験年数目安 | 想定されるスキルレベル |
50万円 | 2年以上 | ・業務に必要なスキルを保有している ・問題なく依頼を達成できる |
60万円 | 3年以上 | ・ほかのメンバーの指導ができる ・ニーズの高い言語を使用できる |
80万円 | 4年以上 | ・マネジメントができる ・上流工程に対応できる |
100万円 | 5年以上 | ・コンサルティングができる |
フリーランス活用のメリットや懸念点、その対策法については、以下の記事を参考にしてください。
もうエンジニア不足は怖くない。採用難を乗り越え、事業成長を加速させるには?
⇒「ITエンジニア採用難の突破口!フリーランス活用で事業成長を加速」をダウンロードする
フリーランスエンジニアに業務を依頼する際の単価は、基本的にそのエンジニアが培ってきた経験や保有しているスキルの高さ、希少性などで決まります。
スキルの高さとは、単にさまざまな言語を使用できる能力を指すのではありません。プログラミングによる開発以外にも、要件定義や企画から対応できる、プロジェクトマネジメントができるなど、その人材の総合力を指します。
希少性には、近年でいえばAIや機械学習、最新言語・フレームワークなど、最新技術のスキルが該当します。最新の技術を扱える人材は少なく、その希少性の高さから単価が高くなりがちです。
エンジニアとして業務に携わってきた経験年数や、参画したことのあるプロジェクトの幅・専門性によっても単価は変わります。
経験年数が多ければ、経験をもとにイレギュラーな事態への対策ができ、万が一トラブルが発生しても的確に対応していけます。携わってきたプロジェクトの内容が幅広いほど、過去の経験を活かしてさまざまな事象に対応できるでしょう。
特定の分野で活躍していた人材には、幅広いカバーは期待できなくても、その領域でのスペシャリストとしての役割を期待できます。
こうした理由から、経験年数や携わってきたプロジェクトの豊富さ・専門性が単価に反映されます。
フリーランスエンジニアと実際に契約をするときは、契約形態を明確にし、単価や業務範囲、契約期間などの各種条件を記載した契約書を作成する必要があります。契約時の注意点を紹介するので、フリーランスを活用する際は参考にしてください。
フリーランスと契約する際は、契約の種類を明確にしましょう。一般的に、フリーランスエンジニアに業務を依頼する際は、請負契約と準委任契約のいずれかを結びます。それぞれ報酬の発生条件に違いがあるため気をつけましょう。
請負契約は成果物の納品に対して報酬が発生する契約で、準委任契約は業務遂行にかかる作業時間・工数に対して報酬の支払いが発生する契約です。
契約形態や報酬発生条件の内容が曖昧だったり認識のズレがあったりすると、報酬の支払い時にトラブルになります。たとえば、「自社側は成果物の納品が対象と考えていたのに、フリーランスエンジニア側では作業工数が対象だと思っていた」などです。
請負契約の場合は、成果物に不具合があれば修正してもらうことができるため、検品方法や修正回数、料金についてもすり合わせが必要です。準委任契約における作業時間についても、時間の計測の仕方や報告方法の考え方に関して認識のズレが生じやすいので注意しましょう。
請負契約と準委任契約のさらに詳しい違いを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
請負契約と準委任契約の6つの違い|それぞれの特徴と選ぶ基準を解説
契約を交わす際に、業務内容の詳細や報酬の発生条件などを明記した契約書を作成しておけばトラブルを防げます。契約書に盛り込む内容は、以下の表を参考にしてください。
エンジニアの採用にお困りですか? レバテックフリーランスなら即戦力エンジニアが最短1週間でチームに参画!
⇒レバテックフリーランスの資料を見てみたい
フリーランスエンジニアと単価交渉をする際にありがちな疑問に答えていきます。単価交渉をする際はぜひ参考にしてください。
フリーランスとの単価交渉は、契約時に行うことがよくあります。契約更新や依頼する作業内容が変わったタイミングで単価交渉を行うこともあります。いずれの場合も、市場相場のほかに、稼働時間や契約期間、業務範囲などを総合的に考慮し、提示する金額を決めましょう。
普段使用しているビジネスチャットやメールで行って構いません。記録が残るテキストベースでのやり取りは、後々「言った・言っていない」のトラブルを避けられるのでおすすめです。値下げ交渉に応じてもらった際は対面や電話で改めて感謝を伝えると良いでしょう
事前に社内の予算を明確にして上限金額を決めておくと、スムーズに交渉を進められます。また、任せたい作業内容も明らかにしましょう。単価相場はフリーランスエンジニアのスキルレベルに左右されるので、作業の難易度にあったレベルの人材を選ぶことで無駄なコストの発生を抑えられます。
レバテックのデータによると、フリーランスエンジニアの言語別の単価相場は、JavaやPHPで70~80万円、Pythonで75~85万円が目安です。職種別では、ネットワークエンジニアは65~75万円、社内SEは60~70万円となっています(いずれも週5日フルタイムで稼働した場合の1ヶ月あたりの単価)。
最短当日にオンライン打ち合わせ
初めてのフリーランス活用のご相談もお気軽にお問い合わせください。
お急ぎの方はお電話にてお問い合わせください (受付時間: 平日9:00 ~ 18:00)
050-5526-9835