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最終更新日:2025年6月20日

【地方企業向け】エンジニアを採用するポイントと成功事例を紹介

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地方企業の人事担当者の方のなかには「エンジニアの採用するにはどうしたら良いの?」と悩みを抱えている方もいるでしょう。

本記事では、地方企業がエンジニア採用を成功させるためのポイントや地方の採用エンジニア市場の現状、実際の採用成功事例をご紹介します。

地方でのエンジニア採用に課題を感じている人事担当者は、ぜひ参考にしてください。

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地方のエンジニア採用市場の現状

レバテックの調査結果によれば、IT人材の年間採用目標について、2023年度・2024年度ともに達成または達成見込みと回答した企業は全体の50.3%に上りました。地域別にみると、東京圏の企業が55.7%であるのに対し、地方企業は45.8%となっており、地方企業は東京圏と比べて約10ポイント低い水準となっています。

こうした状況を鑑みると、地方でのエンジニア採用は都市部と比べると厳しい状況と言えるでしょう。

参考:地方企業の約7割が副業IT人材の受け入れに興味を持つ結果に|レバテック株式会社

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地方でエンジニアを採用するための7つのポイント

ここでは、地方企業がエンジニアを採用するための具体的なポイントを解説します。どのような取り組みをすれば良いのか、確認していきましょう。

1. 都心部の水準に合わせた給与の引き上げをする

地方企業の採用では、都心部の水準に合わせた給与の引き上げを検討しましょう。求職者は、複数の求人情報を比較検討する際、給与水準を判断基準の1つとしているためです。地方での生活費が都心部より安い場合でも、給与の差があれば、求職者の目には魅力的な求人として映りにくいでしょう。

レバテックの調査によると、地方におけるIT人材の採用・活用において、「都心部の水準に合わせた給与の引き上げ」をしている企業は50.7%に上ることが明らかになりました。

参考:地方企業の約7割が副業IT人材の受け入れに興味を持つ結果に|レバテック株式会社

2. テレワークや時短勤務などの制度も整える

地方企業がエンジニアを採用するためには、テレワークや時短勤務など、柔軟な働き方を可能にする体制整備も重要です。

厚生労働省の調査によると、テレワーク実施者の87.2%が「在宅勤務を継続したい」と回答しています。また、テレワーク未経験者もも46.1%が「在宅勤務を実施してみたい」と考えていることが分かりました。

さらに、同省の別の調査では、仕事と育児の両立支援を推進した効果として、「妊娠・出産・育児等を理由とする退職者の減少」が42.2%で最も高い回答となっています。次いで「子育てしやすい職場環境の醸成と、仕事と育児の両立に対する理解促進」が34.4%という結果でした。

これらの調査結果は、多くの労働者が柔軟な勤務体制を求めていることを示しています。

参考:
令和2年度テレワークの労務管理に関する総合的実態調査研究事業報告書|厚生労働省
令和4年度 仕事と育児の両⽴等に関する実態把握のための調査研究事業|厚生労働省

3. U・I・Jターン希望者向けの制度を導入する

地方企業の採用では、U・I・Jターン希望者向けの制度を導入することを検討しましょう。求職者の中には、魅力的な企業を見つけても、引越しにかかる費用の負担から応募を断念する人もいます。

引っ越し費用の補助や住宅手当の支給など、転居にかかる経済的負担を軽減する制度を整えましょう。

地方自治体によっては、人材誘致を目的として、就職奨励金、補助金、助成金などを提供している場合があります。該当地域に事業所がある場合は、自治体との連携も視野に入れて検討してみましょう。

4. SEO対策を施した求人ページを作成する

地方企業がエンジニアを採用する上で、SEO対策を施した求人ページの作成は不可欠です。多くのエンジニアはインターネットで求人を探すため、検索エンジンで上位表示されることで、より多くの求職者の目に触れる機会が増えます。

求人ページには、求職者が検索する可能性の高い「地域名 + 職種(例:北海道/札幌市 エンジニア)」といったキーワードや、開発言語、募集ポジションなどを盛り込みましょう。

また、最寄り駅や路線名などの交通アクセス情報も併せて記載することでも検索結果からの流入が期待できます。

5. 求人ページに地方の魅力を盛り込む

地方企業がエンジニアを採用するには、求人ページにその地方の魅力を盛り込むのも有効です。地方で暮らすメリットを具体的に紹介することで、その地方で生活するイメージを想起させることができます。

たとえば、地方への移住では家族や友人と離れることになる人も多く、「休日を持て余してしまう」という声も聞かれます。そのため、地域の観光名所や特色ある食文化など、地方ならではの魅力的な過ごし方を具体例とともに提示すると良いでしょう。

また、都会の喧騒や満員電車から解放され、静かで落ち着いた環境を求める人にとって、人混みの少ない地方は魅力的な選択肢となります。豊かな自然に囲まれた環境は、心身のリフレッシュにも適しています。

6. 採用チャネルを増やす

地方企業がエンジニア採用を成功させるためには、採用チャネルの多様化も重要な戦略です。

レバテックのIT人材白書2025によると、新たに採用チャネルを増やした企業は全体の35.7%に上ります。中でも特にスカウト型の求人媒体の利用が47.6%と最も多く、次いで転職エージェントの活用が39.2%となっています。

採用チャネルを増やさず、従来通り候補者からの応募を待つ姿勢での採用活動では、採用競争に勝ちにくくなると考えられるでしょ。

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7. 評価制度・キャリアパスの見直しを行う

地方企業がエンジニアを採用するためには、評価制度や目指せるキャリアパスの見直しも行いましょう。エンジニアは、自身のスキルや実績が正当に評価され、目指しているキャリアアップを実現できるかどうかに強い関心を持っています。

そのため、スキルアップのための研修や資格取得支援といった制度を整えたり、昇進・昇給の基準を明確に示したりする必要があります。

また、将来就けるポジションやキャリアステップの道筋を示すことで、エンジニアの成長意欲を高め、長期的なキャリア形成を支援しましょう。

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地方企業がエンジニアの採用に成功した事例

ここでは、地方企業がエンジニアの採用に成功した事例を紹介します。具体的にどのような方法で採用を成功させているのか、確認していきましょう。

採用手法や労働環境の見直しにより人材を確保

紙容器・ウッド容器製造販売、包装資材販売を行っている株式会社九州パール紙工では、販路拡大を目指すものの、人材不足という課題を抱えていました。

この課題解決のため、県主催のセミナーに参加した同社は、副業人材マッチングサービスの詳細を知り、経験豊富な人材を確保することに成功しました。採用した副業人材は、日々のメッセージや週1回のオンラインミーティングを通じて業務を行い、若手社員の指導にも貢献していると言います。

また、貸切観光バス、路線バス、遊覧船、レンタカー、自動車整備を行う西表島交通株式会社では、従業員の高齢化と県外出身者の早期離職という課題に直面していました。

そこで、より働きやすい環境づくりに着手します。具体的には、時短勤務制度の導入を行いました。さらに、早期離職を防ぐための対策として、ターゲット層に合わせた求人ページの作成、入社後の資格取得費用負担、業務のマルチタスク化などを実施しました。

これらの取り組みは、応募数の増加と採用ミスマッチの減少に効果を発揮していると言います。

これらの企業の詳細を知りたい方は、以下のサイトをご覧ください。
参考:地域で活躍する中小企業の採用と定着 成功事例集

エージェントの活用により人材を獲得

トレーディングカードゲームのECサイト販売を行うカーナベル株式会社は、業務遂行に欠かせないWebエンジニアの確保に課題を抱えていました。

そこで、IT特化型フリーランスエージェントのレバテックフリーランスを活用し、2名の長期稼働可能なエンジニアを確保することに成功します。

同社は、フルリモート環境が整っていれば優秀な人材をスピーディーに提案してもらえると実感し、今後もレバテックフリーランスのサポートに期待していると言います。

この企業の採用事例を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フルリモート参画で地方拠点のデメリットを解消。プロパー社員を引っ張ってくれるハイスキル人材を確保

提案数の多いエージェントからの紹介で人材を確保

金融ソリューションを提供する株式会社福岡銀行は、技術要件を満たすエンジニアの確保に課題を抱えていました。

同行ではほかのフリーランスエージェントも利用していましたが、レバテックフリーランスは他社と比較して提案数が多く、スキルや企業文化に合致する人材を見つけられたとのことです。

今後、内製開発の拡大を予定しているため、引き続きレバテックフリーランスを活用し、開発体制を強化していく方針としています。

この企業の採用成功例について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
地方の人材発掘でレバテックを活用|Webエンジニアがアジャイル開発チームで活躍

地方企業のエンジニア採用に関するよくある質問

ここでは、地方企業のエンジニア採用に関するよくある質問に回答します。

Q1. 都市部と地方ではエンジニア採用に差はありますか?

レバテックの調査結果によると、都市部と地方の企業では、エンジニアの年間採用目標の達成率に差があることが明らかになっています。

東京圏の企業では55.7%が年間採用目標を達成しているのに対し、地方企業の達成率は45.8%です。地方企業の達成率は、東京圏と比べて約10ポイント低い結果となりました。

参考:地方企業の約7割が副業IT人材の受け入れに興味を持つ結果に|レバテック株式会社

Q2. 地方企業がエンジニアを採用するには?

地方企業がエンジニアを採用するには、まずはU・I・Jターン希望者向けの支援制度を充実させることが重要です。転居費用の補助や住宅手当の支給など、経済面でのサポートを行いましょう。

また、リモートワークや時短勤務など柔軟な働き方を導入するのもおすすめです。場所や時間にとらわれない働き方を希望するエンジニアは多くいます。

また、研修制度や評価制度を整備し、エンジニアのキャリア形成をサポートする体制を整えることで、採用の成功率が高まります。

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