採用ノウハウ - レバテック|エンジニア&クリエイターの採用情報サイト
無料IT人材の採用に関わるすべての方へ
「求める人材を確保できない」「採用したエンジニアが早期離職してしまった」
こうした悩みを抱える人事担当者は少なくありません。
エンジニアの採用活動では、まず適切な採用基準を策定することが大切です。
この記事では、エンジニア採用における採用基準の策定方法や策定するメリット、重視するポイント、失敗例などを解説します。採用活動を進める上で役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
激化するIT人材の獲得競争を勝ち抜くための「最新データ」がここに。
IT人材白書2025は、貴社の採用戦略をデータで裏付け加速させるためのレポートです。IT人材採用のリアルな課題と、成功への具体的なヒントを数字で示します。
・採用目標、55%の企業が未達という厳しい現実
・採用手法は「待ち」から「攻め」へ。スカウト媒体の活用が急増中
・64%のIT人材が企業選びにおいて「給与」を最も重視している
・生成AI出現により、IT人材に求めるスキルや採用活動に変化が生じている
最新のIT人材採用市場について詳しく知りたい方は以下より無料でダウンロードし、採用活動にお役立てください。
「レバテック」は業界歴20年のIT人材専門エージェントです。中途採用、フリーランス(業務委託)、派遣、新卒採用など、採用ニーズに合わせて70万人を超える登録者の中から最適な人材をご紹介します。
レバテックについて詳しく知りたい方は、こちらからサービス資料をダウンロードしてください。
目次
エンジニア採用を成功させるためには、明確な採用基準の策定が欠かせません。ここでは、エンジニアの採用基準を明確にすることで得られる3つのメリットについて解説します。
採用基準を明確にすることで、求めるエンジニア像に合った人材を判断でき、採用後のミスマッチを防ぐことが可能です。ミスマッチを防ぐと早期離職のリスクが軽減され、長期的に活躍するエンジニアを確保することにつながります。採用に関わるコストや時間の無駄を省くためにも、採用基準の策定は重要な施策です。
なお、レバテックの調査によると、採用後のギャップを防ぐ・軽減するための取り組みを実施している企業は60.2%にものぼります。具体的な取り組みとしては「採用イベント・会社説明会の実施(35.1%)」「カジュアル面談の実施(31.6%)」「採用要件・業務内容の明確化(29.8%)」などが挙げられます。
引用元:IT人材の早期離職が「増加した」と約4割の採用担当者が回答、 AI活用によるミスマッチ防止も|レバテック株式会社
採用活動におけるミスマッチが起こる原因と対策については下記の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。
エンジニア採用におけるミスマッチの原因と対策 採用成功率を高める方法
採用基準が明確であれば、客観的で公平な判断が可能になります。評価軸があらかじめ設定されていることで、面接官の主観的な判断による基準のブレがなくなり、一貫性のある選考が実現できるためです。
たとえば、「コミュニケーション能力が高い」という抽象的な基準ではなく、「技術的な内容を非エンジニアにも分かりやすく説明できる」といった細かい項目があれば、評価しやすくなるでしょう。
下記の記事で、採用候補者のスキルを判断する方法について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
採用候補者のスキルの見極め方とは?面接の質問内容やありがちな失敗例も
明確な採用基準を設けることで、採用のターゲット層が明確になり、採用ブランディングの強化にもつながります。
たとえば、求人に具体的な採用基準を記載することで、企業がどのようなエンジニアチームを目指しているのか、どのような技術スタックを重視しているのかを外部にアピールできます。「PHPフレームワークを使ったアプリ開発経験」といった具体的な条件を明示することで、興味を持つエンジニアから「この会社は自分のスキルを活かせるかもしれない」と感じてもらえるでしょう。
採用で重視していることが伝わるため、企業の技術文化に共感する人材からの応募が増える可能性があります。
また、エンジニア採用のコツについては、NGパターンなども含めて下記からダウンロードできる資料で紹介しています。
エンジニア採用担当者必見!「エンジニア採用要件のNGパターン」とは?
業界歴15年のエージェントが採用成功の秘訣を解説します。
⇒「NG例5選|エンジニア採用に失敗する採用要件」を無料でダウンロードしてみる
エンジニアの採用基準を効果的に策定するには、段階を追って検討していくことが重要です。ここでは、採用基準を作成するための5つのステップを紹介します。
まず最初に、エンジニアを採用する目的を明確にしましょう。「なぜエンジニアを採用するのか」「採用によってどのような課題を解決したいのか」「どのような目標を達成したいのか」といった点を具体的に定義します。
たとえば、「新規プロジェクトの立ち上げのため」「既存チームの技術力強化のため」など、採用の目的によって求めるべき人材像は変わってきます。
目的が明確になったら、そのために必要な人物像を設定しましょう。ペルソナ設計では、以下のような項目を定義していきます。
ペルソナの設計方法や作成時に役立つフォーマットなどは下記の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
採用におけるペルソナの設計方法を解説!作成時に役立つフォーマットも紹介
採用基準を作成する際には、実際に現場で働くエンジニアの意見を取り入れることが非常に重要です。人事部門や経営層だけで基準を作成すると、実際の業務で必要なスキルとのミスマッチが生じる可能性があります。
具体的には、開発現場のリーダーからエンジニアに求める人材像をヒアリングし、必要なスキル要件を洗い出していきましょう。たとえば、アプリケーションエンジニアでは「Kotlinを使用した開発経験」や「GitHubを用いたチーム開発経験」などが挙げられます。また、インフラエンジニアの場合は「データベースの設計経験」や「AWSの活用スキル」などが求められる傾向です。
必要なスキルを洗い出したら、優先順位をつけていきます。すべての条件を必須項目にしてしまうと、応募のハードルが上がりすぎて十分な母集団を形成できないおそれがあります。
具体的には、条件を「必須条件(MUST)」と「歓迎条件(WANT)」に分類するのが有効です。概要は以下のとおりです。
必須条件:満たさない場合は採用できない絶対条件 歓迎条件:あれば望ましいが、必ずしも必須ではない条件 |
本来であれば活躍できる人材を逃さないよう、本当に必要な条件だけを必須とし、それ以外は歓迎条件として追加すると良いでしょう。
エンジニア採用で母集団形成をするための具体的な方法については下記記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
エンジニア採用で母集団形成するには?エージェント利用時の成功事例も紹介
ある程度採用基準が定まったら、競合他社の求人内容や市場全体の水準と比較し、自社の採用基準が逸脱していないかを確認します。
たとえば、同じようなポジション・業務内容で求人を出している企業の必要なスキルの要件と照らし合わせ、応募者にとってハードルが高くなっていないか分析することがおすすめです。もし自社の採用基準が水準から大きくかけ離れている場合は、応募者が集まりづらくなる可能性があります。
また、水準と比較する際は、給与や待遇についてもあわせて比較することが重要です。採用市場の相場を踏まえた上で、必要に応じて採用基準の調整を検討しましょう。
採用基準が固まったら、それを求人票に落とし込みます。この際、条件を列挙するだけでなく、候補者の視点に立って魅力的な表現になるように作成しましょう。
分かりやすい求人票にするには、主に以下のようなポイントがあります。
このような情報を含んだ求人票は候補者にとって自分がその企業の採用対象となり得る人材か分かりやすく、応募率を上げることができます。
求人票の書き方や注意すべきポイントについては下記の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
【記入例あり】求人票の書き方のコツとは?必須項目と禁止事項を紹介
エンジニアの採用では、経験者と未経験者で評価すべきポイントが異なります。以下ではそれぞれの採用基準を決める際に重視すべきポイントを解説します。
経験者採用では、すでに培われた技術力や実務経験をベースに評価します。エンジニア経験者の採用を検討する場合に重視すべき具体的なポイントとしては、以下のとおりです。
これらのポイントを含めて採用基準を策定することで、自社に最適な人材を採用できる可能性が高まります。
下記の記事では、エンジニア採用のコツについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
エンジニア採用のコツとは?エージェントが教える成功の条件
エンジニア経験者の採用が難しくなっている昨今、未経験者採用も積極的に検討する企業が増えています。未経験者の場合は、以下のポイントを重視して採用基準を設定しましょう。
未経験者採用では、主に業務に対する意欲やポテンシャル、社会人としての基礎的な部分を重視して採用基準を策定しましょう。経験者採用と比べ、具体的なスキルでの見極めが難しいため、ソフトスキルを中心に明確な採用基準を設定することが重要となります。
未経験者採用のメリットやデメリットについては下記の記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。
未経験エンジニア採用のメリット・デメリット!増加の背景も解説
下記の資料では、エンジニア採用の最新動向や未経験採用に関する調査についても紹介しています。ぜひご覧ください。
最新のIT人材の採用市場動向を知りたい方へ
IT人材白書2025は他社の採用人数や予算の動き、エンジニア未経験者の採用、生成AIの活用状況などIT人材採用に関わる方が知りたい情報を一つにまとめた資料です。
⇒「IT人材白書2025」を無料でダウンロードする
採用基準を策定しても、適切に運用できなければ効果は半減してしまいます。ここでは、策定した採用基準を効果的に活用するための方法を解説します。
効果的に運用するには、採用担当者間で採用基準を共有し、認識を統一しておくことが大切です。特に複数の面接官が関わる場合、評価基準にブレが生じないようにしっかり認識をすり合わせておきましょう。
採用基準を共有する際には、単に基準を伝えるだけでなく、「なぜその基準を設定したのか?」という目的や理由を説明すると採用に関わるメンバーの理解度が上がります。また、面接における具体的な質問例、理想の回答例といった見極めポイントなども合わせて共有することも有効です。
採用基準は一度策定して終わりではなく、採用活動の結果をもとに定期的に見直すことが大切です。具体的には、応募者数や選考の歩留まりなどを確認し、課題を分析・改善していきましょう。面接官からフィードバックをもらうのも有効です。
分析結果をもとに、採用基準をブラッシュアップしていくことで、より効果的な採用活動が実現できます。採用市場の状況や自社のニーズは常に変化するため、定期的に見直しを行いながら、より良い採用基準となるように改善していきましょう。
効果的な採用基準を策定するためには、よくある失敗パターンを理解し、それを避けることが重要です。ここでは、エンジニア採用基準の策定で起きがちな2つの失敗例を紹介します。
よくある失敗として、現場のニーズや市場の現実を考慮せず、経営層や人事担当者だけで採用基準を策定するケースが挙げられます。現場で求められている人材像を無視して作られた採用基準では、採用後にミスマッチが発生しやすいです。
このような失敗を避けるためには、採用基準の策定の段階から、現場のエンジニアの意見をヒアリングすることが大切です。理想と現実のバランスを取りながら、実現可能な採用基準を設定しましょう。
また、レバテックの「IT人材白書2025」によると、エンジニア採用における課題として、「現場との要件のすり合わせ(30.0%)」が3位にランクインしています。つまり、多くの採用担当者が、現場エンジニアの意見を採用要件に落とし込むことに課題を感じているのです。
上記調査について、さらに詳しく知りたい方は、レバテック「IT人材白書2025」の資料ダウンロードがおすすめです。ぜひご覧ください。
よくある失敗ケースとして、開発スキルや経験を重視しすぎて、コミュニケーション能力や協調性などのソフトスキルの要件定義が疎かになっている場合があります。
エンジニア採用において技術力は重要ですが、実際の業務ではチームでの協働が不可欠です。優れた技術を持っていても、チームに溶け込めない、連絡や報告ができないといった問題があると、業務全体の生産性に影響を与える可能性があります。
技術スキルとソフトスキルの両方を適切に評価できる採用基準を設定することが重要です。
下記ではエンジニア採用の採用要件でよくあるNGパターンと改善例を詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
エンジニア採用担当者必見!「エンジニア採用要件のNGパターン」とは?
業界歴15年のエージェントが採用成功の秘訣を解説します。
⇒「NG例5選|エンジニア採用に失敗する採用要件」を無料でダウンロードしてみる
ここでは、エンジニア採用に関する質問と回答を紹介します。類似の疑問がある方は参考にしてみてください。
採用基準とは、企業が採用活動を行う際に、候補者を適切に評価するための基準のことです。具体的には、求めるスキルや経験、資格、人柄などに関する条件を項目で分け、評価のレベルを設定します。
これらの基準は、企業の状況や募集するポジションによって異なり、明確に設定することで効果的な採用活動が可能になります。
エンジニアの採用基準を設定することで、以下のようなメリットが得られます。
適切な採用基準を設けることは、採用活動の効率化に加えて、長期的な組織づくりにも役立ちます。
最短当日にオンライン打ち合わせ
初めてのフリーランス活用のご相談もお気軽にお問い合わせください。
お急ぎの方はお電話にてお問い合わせください (受付時間: 平日9:00 ~ 18:00)
050-5526-9835