【「スゴ本」中の人が薦める】ITエンジニアのメンタルを守る4冊+心配事を減らすとっておきの方法

2023年4月24日

Dain

古今東西のスゴ本(すごい本)を探しまくり、読みまくる書評ブログ「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」の中の人。自分のアンテナだけを頼りにした閉鎖的な読書から、本を介して人とつながるスタイルへの変化と発見を、ブログに書き続けて10年以上。書評家の傍ら、エンジニア・PMとしても活動している。
わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

書籍リスト
  • 0. ほぼ日手帳
  • 1. 『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』Jam 著、名越康文 監修
  • 2. 『小さいことにくよくよするな!』リチャード・カールソン 著、小沢瑞穂 訳
  • 3. 『怒らないこと』アルボムッレ・スマナサーラ 著
  • 4. 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』アービンジャー・インスティチュート 著、金森重樹 監修、冨永星 訳

 

はじめに

ITエンジニアの仕事を続けていくと、メンタルが参ってしまうときがある。理不尽な要求や不合理なプレッシャーに耐えられなくなるときがある。「心が折れる」とはまさに本当のことで、いったん折れてしまったら、元に戻すのは極めて難しい。

そうならないよう、私が実践してきたとっておきの方法と、ITエンジニアの心をケアする4冊を紹介する。ワクチンの予防接種と同じで、元気なときに読んでおくと良いかも。

「心配事の9割は実現しない」を確かめる

まず、私が続けてきたとっておきの方法から。

心配ごとや悩みごとは常にある。正常系より異常系、例外処理やエラーハンドリングを考えるのが仕事であるITエンジニアは、基本的に心配性といっていい。「もし~ならどうするか?」を考えるのは、ITエンジニアの性(さが)なのだ。

忘れようとすればするほど、気にしないようにすればするほど、何度も思い起こされ、心の中で何度も反芻する。目の前のことに集中できないまま、わだかまりと不安だけがどんどん大きくなる。

寝ようとしているときが最悪だ。「こうすれば良かったのに」という後悔や、「こうなったらどうしよう」という心配が、幾度も脳裏に浮かんでくる。消そうとしても消えず、エコーチェンバーのように、思考の全てを圧倒して、眠れなくなる。心配事で寝れないのならと、酒のチカラを借りて酔っぱらう夜もあった(もちろん翌朝は二日酔い&寝不足のダブルコンボである)。

気づけば頭の中を一杯にしている、こうした心配事をどうするか?

私にとって効果絶大だったのは、「手帳に書く」という方法だ。たったそれだけと思う方もいらっしゃるかもしれないが、騙されたと思って試してほしい。

まず、手帳を一冊用意する。

持ち運びが便利で、1日に1頁記述するタイプがいい。私は、ほぼ日手帳を使っているが、新潮文庫の「マイブック」か、あるいは無印良品の「1日1ページノート」、EDiT手帳なども良いだろう。文庫本サイズで、予め日付が入っているのが便利だが、「1日1ページ」が必須条件だ。

次に、悩みごとや心配事が浮かんだら、その日のページに書きつける。

例えば、5月10日に頭を悩ませたことは、手帳の「5月10日」の1ページに書く。書き方は自由でいい。「リリース直前にクリティカルなバグが見つかったが、対応できる人は手一杯なのでどうしよう?」とか、告白形式でも、箇条書きでも、キーワードの殴り書きでもいい。どうせ後で読むのは自分だから、自分が読める程度であればいい。もし、1ページに収まらないのであれば、大きめの付箋やメモ用紙に書いて「5月10日」のページに貼り付ける。悩み事が無かったら、その日のページは空白でいい。

重要なのは、「心配が浮かんだら即座に」、「浮かんだその日のページにだけ記録する」という2点だ。

さて、これを1年間続けると、心を煩わせた1年分が集積することになる。些細な悩みごとから、胸を大いに痛めた心配事まで、かなりのボリュームになるかもしれない。次の1年のための、まっさらの手帳も用意しよう。これで、「去年の手帳」と「今年の手帳」の2冊になる。この2冊とも、持ち歩こう(文庫本サイズにする必要はここにある)。

そして、1年と1日目から、やり方は変わる。心配事が浮かんだとき、新しい手帳に書きつけることは同じだが、そのとき、昨年の手帳も見るのだ。つまり、5月15日に悩みを書きつけるとき、去年の5月15日に何を悩んでいたかを確認する。もし、書くべき悩みが無かったら、それはそれでよし、去年の同じ日を読み返すのだ。

すると、そんな心配は現実になっていなかったことに気づくだろう。

バグは何とかなったか、何ともならなかったかのいずれかだろう。何ともならない場合、リリースを延期したか、もしくはバグ発生箇所を分離してリリースしたかのいずれかだろう。何らかの形で心配事には決着がついているはずだ。

「あんな時代もあったねと、いつか笑って話せる日がくる」には少し早いが、1年経過すると、たいていの問題は無害化している。ほとんどが解決済みか、取るに足らない問題でしかなく、極端なやつになると、何だったのか思い出せないものさえある。笑い話にすらならないが、昨年の自分は、本当に思い悩んでいたのだ。

「心配事の9割は実現しない」という箴言があるが、私の経験から言わせてもらうと、「心配事の99%は実現しない」になる(現実に起きた1%は、心配してたレベルではなかったと付言しておく)。

これを続けていくと、心配事に心が支配されるのを回避できるようになる。

注意してほしいのは、「心配事が消える」ではない。重要なのは、心配事をいったん書き出すことで、心の中から「心配」を追い出すことだ。必要なら手帳を見直して、しかるべき手立てを考えてもいい。だが、「心配」が自己増殖して心を一杯にさせてはいけない。

心はメモリみたいなものだ。心配事が暴走してメモリを圧迫する前に、外部記憶に書き出すのだ。心配している事象そのものではなく、その事象が起きるだろうか、起きたらどうしようとアレコレ思い悩む、その思惑こそが、私たちを不安にさせているのだ

エピクテトスは『要録』の中で、もっと端的に述べている。

 人びとを不安にするのは、事柄ではなく、事柄についての思いである。例えば、死はなんら恐るべきものではなく——そうでなければ、ソクラテスにも恐ろしいと思われたであろう、むしろ死は恐ろしいものだという死についての思い、これが恐ろしいものなのだ。

エピクテトスは「技術書は教えてくれなかった。悩めるエンジニアに新たな考え方をもたらす6冊」で紹介したが、その教えは、一冊の手帳で可視化できる。私は紙の手帳で実践しているが、こだわる必要はない。自分が悩んだことを定期的に振り返る仕組みが実装できるのであれば、ノートにしてもいいし、PCやスマホに残してもいい。

すぐに効いてくる、楽になるためのヒント集

次は、即効性の高いものを紹介しよう。

『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』Jam 著、名越康文 監修、 サンクチュアリ 出版

職場で苦手な人や、嫌なことを言ってくる人がいる。あるいは、酷いことを言われたり、理不尽な目に遭ったことが、ずっと心に引っ掛かっている。そんな辛い人にすぐ効く処方箋がこれだ。

例えば、「酷い言葉を言われたことが、ずっと忘れられない」という悩みについて。

これは、「言葉の毒」だという。

そして、何度も思い出すために、この言葉の毒を浴び続け、嫌な気分を繰り返すことになる。毒を投げつけた人はもう忘れているかもしれない。嫌な相手のためにどんなに真剣に悩んだとしても、相手も同じように真剣に考えてくれるわけじゃない。

ではどうするか?言葉の毒は呪文みたいなものだから、気にしなければその魔法は効かないと説く。嫌な奴のために、こっちが真面目に考える必要すらない。そして、赦すことを勧める。酷いことを言ってきた相手を許すのではなく、「嫌な奴のことを考える自分の心」を手放す(≒赦す)ことを勧める。

自分が悩んでいることを、相手は真面目に考えてすらいない。この状況を多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。と想像することで、「悩める自分」を赦すのだ。

著者自身が体験してきた苦労話が生々しいが、かわいいネコで描かれており安心して読める。4コマ漫画+解説構成で分かりやすく、かつ、漫画のところだけでも十分に伝わってくる。「解決したい悩み」や「なんとかしたい嫌なこと」が見出しになっており、そこだけ拾い読みするだけでも効いてくるだろう。

ただし一点、ご注意を。すぐ効く薬はすぐ効かなくなる。なので、本書で良かった一言をメモっておき、定期的に読み返すと良いだろう。

サプリメントのように少しずつ読む一冊

症状が出てから飲むクスリというよりも、へこたれる前に読んでおくと良い、サプリメントのような一冊がこれ。それも、一気に読むよりも、毎日少しずつ摂取する方が効果的な点も、サプリメントに似ている。

『小さいことにくよくよするな!』リチャード・カールソン 著、小沢瑞穂 訳、サンマーク 出版

生きていくうえで必ず出てくるイライラの種や悩ましいことに、どう向き合うのがベターなのか。日々を穏やかに、幸せに過ごせるようになる考え方や口ぐせなど、100のTipsを紹介する。

本書を貫く原則は、タイトルに表現されている。

1. 小さいことにくよくよするな
2. しょせん、すべては小さなこと

いやいや、すべて「小さいこと」とは言えぬ。リリース直前にでかいバグが見つかったとかなんて、決して小さくない難題だ。この本を読めば、そうした問題が解決するのだろうか?

もちろん、この小さな本に、それらの問題を解決する方法が具体的に書いてあるわけではない。だが、この本を読むことで、どういう考え方で取り組めば、よりくよくよしないかが分かる。

例えば、でかいバグが見つかった場合を考えてみよう。

まず、本書のTipsを利用せず、くよくよするパターンだ。

「自分の担当範囲だけど、他のタスクも残っているし、一人で取り組むには大きすぎる。助けを呼ぼうにも、みんな手一杯だろう……相談しづらいので、無理するしかないのか?」こんな思考ループになる。

私はこんなだった。目の前の問題に集中しすぎてしまい、それだけで冷静さを見失い、あっぷあっぷになる。

くよくよしないパターンにするためには、本書では、以下の章が役に立つ。

  • ・32章 人生はテスト。ただのテストにすぎない
  • ・82章 百年後は、すべて新しい人々
  • ・85章 問題にたいする見方を変える

章のタイトルで想像がつきそうだが、かいつまむと、こんなことを述べている――長い目で見たら、自分なんて存在せず、ましてや目の前の問題なんて残ってはいない。その問題を解決したとしても、次から次へと問題が起きるはず。重要なのは、全ての問題を解決することではなく、問題そのものを、成長と学びをもたらす試練のようなものだとみなし、取り組むことだ――そう考えると、かなり楽になる。

すると、いくつか選択肢が見えてくる。

一つは、バグを自力で解決する試練だと考えてもいい。自分にできること、できないことを見極めれば、助けを求める選択肢もありだ。その場合、上手く助けてもらうために、メンバーの皆にどう働きかければよいかを学ぶ場だと考えることもできる。あるいは、リーダーを巻き込むのもありだろう。

何でも自分で抱え込んで深刻になる必要はない。自ら望んで不安にならないための処方箋となってくれる一冊。

怒りに振り回されない人生を手に入れる

心を削りにくる「怒り」から自由になる。

顧客から理不尽な要求を突き付けられたり、自分の担当ではないのに責められることがある。怒気を露わに言いがかりをつけてくる相手と、激しくやり合うことがあった。そういうときの私は怒りMAXになり、正義は我にあり、非はオマエにありとばかりに理詰めで口撃を繰り返した。

これ、相手をやっつける時はスカッとするのだが、その後が尾を引く。怒りの感情は、呪いのようにつきまとう。たとえ決着がついたとしても、思い出すたびにムカムカするし、酷い場合だと寝る前とかに「思い出し怒り」で眠れなくなる。

そんな自分にほとほと嫌気が差し、怒る自分を何とかしないと心が壊れると危機感を募らせ、色々読み漁る中で出会ったのが『怒らないこと』だ。

『怒らないこと』アルボムッレ・スマナサーラ 著、大和書房 出版

怒りについて、釈迦はこう述べている。

「怒ることは、自分で毒を飲むようなもの」

発散するにせよ、内側に溜め込むにせよ、心に深刻なダメージを与え、最終的には自分を破壊するのが怒りだ。

どうすれば怒らずにすむのか?怒りを抑え込めばよいのか?怒りはコントロールできるのか?

本書に言わせると、そうした行為も、やはり怒りになるとして退ける。怒りと闘い、ねじ伏せ、圧し潰そうとする感情もまた、怒りの一種なのだと。

さらに、ストレスのように発散させるのも誤りだという。被害の及ばないところでワーッと爆発させてガス抜きすることは、怒りという感情を正当化し、原因をごまかすことになる。最初の怒りをカモフラージュしているのだから、根本的な解決にはなっていないと指摘する。

本書はシンプルに、怒ったら、怒らないようにせよと説く。それができれば苦労はないのだが、もう少し踏み込んで、怒った瞬間に、「怒りを見ろ」と提案する。怒りが生まれたら、「あっ怒りだ、これは怒りの感情だ」と自分を観察してみる。急に目の前が真っ白になり、カッと身体が火照り、ワーンと耳鳴りがして、えずくような気分になる。

やってみれば分かるのだが、観察することで怒りは消える。怒りを向けている対象に注意を向けるのではなく、怒っている自分自身を味わうことで、怒りはスン……と消える。

あらゆる「怒り」の根っこには、「私が正しい」という思いが存在する

「私にとって正しいなにか」があって、それと現実がずれているときに、人は怒る。「私が正しい」にもかかわらず、実際そうではない出来事と出会う時、怒りが生まれる。

「顧客の要求は不当」であるにもかかわらず、その要求を突き付けてくる顧客と対峙すると、怒りが生まれる。「自分の責任ではない」にもかかわらず、詰められることで怒りが生まれる。「顧客の要求は不当」であれ「自分の責任ではない」であれ、淡々とそれを説明すれば良い。だがそれを「私が、私こそが正しいのだ」という思いに囚われることで、怒りが生まれてしまう。

「私が正しい」という思いを手放すことで、怒りを生む連鎖を断ち切ることができる。自分自身にダメージを与えないために、怒りを手放すことを学ぼう。

自分で自分に吐く嘘をやめる

いちばんやっかいなのは、自分で自分に吐く嘘だ。

なぜなら、その嘘に気づけないから。あるいは、気づかないようなフリをするか、見ないように自分を騙し続けるから。本当はもっと自由になれるのに、自分を騙し続けるためにストレスをかけ続け、精神的に辛くなる。

この自己欺瞞に気づくのは、とてつもなく難しい(というか、普通に内省するだけでは不可能だと言っていい)。外側から指摘されたとしても、そもそも自覚がないだろうし、自分を深く顧みようとしても、その自分自身を欺いているからピンとこない。

この状態で周囲を見渡すと、人間関係は不満だらけになる。上長や同僚に「どうしてこの人は〇〇なのだろう?」「なぜ分かってもらえないのだろう?」という疑問を抱き、孤独を感じるだろう。

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』アービンジャー・インスティチュート 著、金森重樹 監修、冨永星 訳、大和書房 出版

この状態を、「箱に入る」と表現したのが、『自分の小さな「箱」から脱出する方法』になる。そして、自分と向き合い、「箱から出る」ことで人間関係を変えていく方法を小説仕立てで解説する。

とある企業の会議室を舞台に、コーチングの手法を用いた会話形式で進むのだが、サクっと読めるのに衝撃的な読書になった。

これまで疑いのなかった自分の心の奥底に目を向け、「自分の行動」と「その時の自分の感情」という疑いようの無い事実から出発し、最終的に自分への背信(=自己欺瞞)と向き合った。たいへん苦しい思いをしたが、自分に嘘を吐いた瞬間に「箱」を自覚できるようになった。

この「箱」を端的に表現することは難しいが、まとめるなら次のようになる。

「箱」とは、「私は正しい」という思いを正当化するため、自分で自分に嘘を吐くことだ。これにより、相手をありのままに見ることができず、何らかの枠に当てはめようとする(これが「箱」の中から相手を見る)。その結果、コミュニケーションが上手くいかなくなり、人間関係に悪い影響を与えることになる。

これを逆回転させるなら、自己欺瞞に気づくことで、相手を歪んだ目で見ている場所(=箱の中)から出ることができる。「なぜ分かってもらえないのだろう?」だけで思考を留めるのではなく、相手に分かってもらえない理由を、自分から考えられるようになる。その結果、コミュニケーションが改善されるようになる。

あらゆる悩みは人間関係というが、その意味で、あらゆる悩みを改善できる一冊と言っていい。

おわりに

ITエンジニアの心を守るためのとっておきの方法と、悩みごとから楽になる本を紹介してきた。

まず、ほぼ日手帳を用いて、心配事が実現しないことを可視化する方法を紹介した。心配が浮かんだら即座に記録して、一年経ったら読み返すことで、ご自身の目で確認してほしい。さらに、手帳という外部記憶に吐き出すことで、あれこれ思い悩む心のリソースを割り当てないようにする技を実践してほしい。

いま目の前にあるモヤモヤを何とかしたいのであれば、多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。を見てほしい。嫌なことを言ってくる人に、こちらが真剣になる必要はない。悪意の贈り物は、受け取らなければ、相手に戻るのだから。

毎日少しずつ読んで欲しいのが小さいことにくよくよするな!だ。脳も内臓の一つ。心の持ち方を変えるというのは、体質改善みたいなもの。サプリメントのように摂取することで、ちょっとずつで良いから、良い方向へ考えられるように改善していきたい。

人生を破壊する「怒り」から自由になるためには、怒らないこと一択だ。これは、怒りを露わにしない人にも読んで欲しい。なぜなら、怒りという感情を溜め込み、鬱屈させ、別のストレス原因となるから。

そして、人間関係のお悩みには、自分の小さな「箱」から脱出する方法を勧めたい。絶版だった時にはプレミア価格で一万円していたが、復刊されたいま、手軽に買えるようになっている。だが、私の人生を良い方へ一変させた一冊なので、一万円でも安いくらいだ。

これらの本は、私が生きていくなかで、ずいぶん助けられ、役に立ったものばかりなので、ぜひ実践していただくか、手に取ってほしい。ただし、これらは予防的に利用するものであって、いま辛いのであれば専門家に相談してほしい。

良い本で、楽な人生を。

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