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開発チームをリードする参画者も。混乱期を乗り越え掴んだフリーランス活用のポイント

株式会社リンクアンドモチベーション

株式会社リンクアンドモチベーション

事業内容 : モチベーションエンジニアリングによる企業変革コンサルティング・クラウドサービスほか
業種:サービス・インフラ
設立 : 2000年3月27日
従業員数 : 1,493名(2021年12月時点)
URL:https://www.lmi.ne.jp/

課 題

  • 当初プロダクト開発を開発パートナー様に依頼していたが、社内マネジメント体制未整備により開発遅れや品質の問題が顕在化。プロダクトのリリースに向け開発力の向上が急務に

効 果

  • レバテックフリーランスを利用したことで、スキルや経験だけでなくチームワーク志向やビジョン共感度の高いフリーランスの獲得に成功。今では開発チームの若手をリードするまでに
  • 定期的に1on1を実施し、フリーランスエンジニアに対し正社員同様のフォローを実施。フリーランスのキャリアビジョンに寄り添うことで、優れたエンジニアとの長期契約を実現
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お話を伺った方

株式会社リンクアンドモチベーション
中途採用責任者
尾上 徹氏

株式会社リンクアンドモチベーション
エンジニアリングマネージャー兼テックリード
江上 真人氏

 

株式会社リンクアンドモチベーションは、経営学・社会システム論・行動経済学・心理学などの学術成果をもとに開発された基幹技術である「モチベーションエンジニアリング」をベースに、企業が抱える組織課題の解決、組織で働く人たちの成長を支援するさまざまなサービスを提供する企業です。

現在同社では、企業変革コンサルティング・クラウドサービスに加え、グループ内の事業である個人や教育現場の課題を解決するクラウドサービスも展開しています。しかし、2018年に開発を内製化するまで社内にエンジニアはおらず、まったくのゼロからエンジニア組織を立ち上げたと言います。

そんなリンクアンドモチベーションがクラウド事業を拡大する過程で直面した、開発マネジメントの課題や、その課題解決のなかでフリーランスエンジニアが果たした役割などについて、中途採用責任者の尾上徹氏とエンジニアリングマネージャー兼テックリードの江上真人氏にお話をうかがいました。

開発パートナーへの依存から脱却し、事業の中核を担うプロダクトを内製するまで

——現在の開発チームの体制について教えていただけますか?

尾上氏:現在、開発チームにはメンバーが70名程度います。エンジニア、デザイナー、プロダクトマネージャー、データサイエンティスト、カスタマーサクセス職の多職種混成チームで、約半数はエンジニアです。

——御社が提供されているクラウドサービスについてご紹介ください。

尾上氏:弊グループは、組織の成長や働く人々の「働きがい」を創る「組織開発Division」、個人の「生きがい」を創る「個人開発Division」、組織と個人をつなぐ「マッチングDivision」の3Division体制で事業を展開しており、それぞれの領域で計5つのプロダクトを展開しています。弊社の最初のプロダクトである「MOTIVATION CLOUD」は組織状態を可視化し、改善に導くクラウドサービスですが、多くの企業様に導入いただき、今では「組織開発Division」の事業の中核を担うプロダクトに成長しました。ほかにも「マッチングDivision」においては、学校教員向けの指導力向上サービス「teachers cloud」を展開するなど、各Divisionでプロダクトを展開しており、今後も随時サービスを増やしていく予定です。

▲リンクアンドモチベーショングループでは、「組織開発」「個人採用」「マッチング」という3つのDivisionでそれぞれプロダクトを提供

内製に移行するなかで、フリーランスが果たした役割とは?

——御社にとって初となるクラウドサービス「MOTIVATION CLOUD」は2016年にリリースされています。当時はどのような体制で開発されていたのでしょうか?

尾上氏:その頃は社内にエンジニアはおらず、開発はすべて開発パートナー様に依頼していました。ただ、「MOTIVATION CLOUD」をリリースした翌年、UI/UXの改善を目的に次期バージョンの開発に着手したのですが、スケジュール管理やクオリティ管理における問題が表面化し、弊社内にエンジニアリングを理解している人がいないことによるプロジェクト推進の難しさを感じました。開発過程で生じたそれらの問題をすべて解消するには、開発組織を内製化するしかないと判断し、2018年に体制変更に踏み切ることになりました。

――フリーランスエンジニアを活用し始めたのはいつ頃だったんでしょうか?

尾上氏:内製化を決断した頃とほぼ同じタイミングだったと思います。当時は、次期バージョンのリリースに向けて、開発力を向上させるために、優秀なフリーランスエンジニアの方々にもご参画いただいていました。

社内で開発組織を作るにしても、まずは開発の進捗を正常化させるのが先決だったので、当時はとにかくスキルレベルが高く、フルタイムで稼働できるフリーランスの方を求めていました。

——フリーランス人材の活用に対して懸念や不安はありましたか?

尾上氏:その頃はとにかく開発リソースが逼迫した状況であり、フリーランスの方に参画していただくのがもっとも現実的な選択だと思っていたので、とくに不安はありませんでした。むしろ、先行き不透明な状況から脱却するのを最優先に考えていました。ただ、課題がなかったわけではありません。

——それはどのような課題だったんでしょうか?

尾上氏:開発を進捗させるために、急激にフリーランスエンジニアを含む開発パートナー様を増やしてしまったことで、一時的にマネジメントに混乱が生じてしまったんです。素人の考えですが、戦力を集めれば、進捗状況が改善し、クオリティが上がると安易に考えていましたが、逆効果でした。

2018年に外部有識者の方からアドバイスをいただき混乱は収束しましたが、フリーランス導入初期は混沌とした状況でしたね。でもこの経験があったからこそ、フリーランスの方のパフォーマンスを引き出すには、しっかりとした体制を作らなければならないと学べたんだと思います。

▲内製化やフリーランス導入の過程でさまざまな混乱が起きたと話す尾上氏

一人の仲間として迎えるからこそ、マインドや価値観を重視する

——レバテックフリーランスとの出会いについても振り返っていただけますか?

尾上氏:レバテックフリーランスとは、フリーランス活用を決めた直後からお付き合いが始まりました。社内にエンジニアを迎えた経験がないわれわれの事情にしっかりと耳を傾けてくださいましたし、スキル・経験面でマッチするだけでなく、チームワークを重視し当社のビジョンに共感してくれる方を紹介してくださいました。

フリーランスエンジニアに対して、チーム志向やビジョンへの共感まで求めるのは「ハードルを上げすぎているかもしれない」と考えることもありましたが、マインド面においても正社員と遜色ない方を迎えることができたのは嬉しい誤算でしたね。

——マインドや価値観を重視するのはなぜですか?

尾上氏:社員でもフリーランスでも、1つのチームで開発する仲間だと考えているためです。当社では、フリーランスの方に対しても定期的に1on1を行っていますし、これから取り組んでみたい業務や今後のキャリアについて相談に乗ることも珍しくありません。

そもそも、弊社は組織とそこで働く個人のエンゲージメントを扱う会社なので、同じ組織で働く以上は生き生きと働いていただきたいという思いがあります。なので、雇用形態や契約形態で対応に差をつけないようにしているんです。良いプロダクトをつくるためには、良い組織・チームが必要であり、良いチームであるためには、お互いの関係性を良好にする必要があります。組織づくりのノウハウを誰よりも保持しているのが当社であり、常日頃から言行一致でありたいと思っています。

内製化に動き出した4年前から活躍しているフリーランスも

——社内でエンジニア組織を立ち上げて約4年が経過しました。現在、技術責任者兼エンジニアリングマネージャーを務める江上さんから見て、現状のフリーランスエンジニアの活動状況はいかがですか?

江上氏:レバテックフリーランス経由で参画した方は現在8名います。

参画いただいている方は、30歳未満までのジュニアクラスと、30歳以降のシニアクラスの、大きく2グループに分けられます。前者は年齢の割にコーディング技術が高く、チームの中で自己研鑽したいと望んでいる方、後者は設計から実装に至るまで確かな技術があるプロで、後進の指導にも前向きな方々です。

レバテックフリーランスには、もともと経験値が一定レベル以上の方の紹介をお願いしているので、正社員と比較すると育成に費やす時間が少なくて済んでいます。業務になじむスピードやパフォーマンスを発揮するまでの時間が短い印象ですね。

——現在、御社で活躍しているフリーランスエンジニアにはどんな方がいらっしゃいますか?

江上氏:4年にわたってフルタイムで開発に携わってくださっている方がいます。先ほどの区分けでいえばシニア層のエンジニアですね。今はSRE(Site Reliability Engineering)チームのテックリード的な立場でインフラの構築や運用をお願いしています。時にはアーキテクチャ設計について相談に乗ってもらったりすることもあるほどで、信頼のおけるエンジニアです。知識も豊富なので課題解決のスピードも速いですし、若手の指導も進んでしていただける。もはや開発組織にとって、なくてはならない存在です。

——フルタイムでコミットされている方が中心なのでしょうか?

江上氏:パートタイムで活躍している方もいらっしゃいます。開発チームの成長とともに、リーダー層、マネージャー層が厚くなってきているので、フルタイムで開発に加われない方であっても、パフォーマンスが出しやすい環境になっています。これは組織が未成熟だった4年前にはなかったことですね。

紹介のスピードと精度を担保しているのは、情報の正確性、透明性

——レバテックフリーランスへの評価についても聞かせてください。

江上氏:エージェントによっては、すり合わせ段階で認識の齟齬があったり、提案される人材と欲しい人材に乖離があったりすることも珍しくないと思います。しかし、レバテックフリーランスの場合は、こちらの期待値とそこまでズレがないので助かっています。担当の方はコミュニケーションのスピード感がありますし、逐一情報を伝えてくださるので、認識ズレが生まれにくいのかもしれません。

——商談の際、御社側で気をつけていることはありますか?

江上氏:先ほど尾上が申し上げたとおり、チームワークやビジョンへの共感など、カルチャーフィットの面は今もかなり重視しています。そのため、チームメンバーにも面談に参加してもらって、意見を聞くようにしているんです。

恐らく多くの企業が、フリーランスエンジニアはタスクの完遂だけを望み、それ以外の事柄には関心がないという先入観を持っていると思うのですが、実際は必ずしもそうではありません。価値観が共有できる環境で働きたいのはフリーランスエンジニアも同じです。なので、チームメンバーと上手くやれそうか、チームにいい影響を与えてくれそうか、その点も判断軸にしています。

▲「フリーランスの方とも仕事の価値観やキャリアについて対話することが大切」と江上氏は語る

フリーランスは「作業をこなすだけの存在」ではない

——レバテックフリーランス、もしくはフリーランスエンジニアに対する要望があれば聞かせてください。

江上氏:今後、開発チームとしては、アーキテクチャのマイクロサービス化をはじめ、技術的な挑戦をもっと増やしていきたいと考えています。そのため、より技術的に尖った方、ハイスキルなエンジニアにぜひ参画いただきたいですね。レバテックフリーランスにはこれまでも柔軟に対応いただいてきたので、今後も引き続きご支援いただきたいと思います。

——最後に、フリーランスエンジニアの活用を検討されている企業へアドバイスをお願いします。

江上氏:フリーランスエンジニアを「ただ作業をこなすだけの存在」として扱わない、ということはお伝えしたいですね。フリーランスエンジニアにしても、大切な時間を割いて開発に参画するからには、報酬以外に得るものがあると思ってくださっているはずです。もしかすると、新しい技術分野に挑戦したいという意欲や、組織マネジメントに興味がある方だっているかもしれません。

長く働くうちに意向が変わることもあるでしょうし、こちらから問いかけなければわからないことも少なくありません。参画後も密なコミュニケーションを心がければ、相互理解が深まり、長く働いていただける環境が作れます。正社員と向き合うようにフリーランスに向き合えるかどうかが、フリーランス活用の第一歩になると思います。

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