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最終更新日:2024年11月8日

技術者派遣とは?企業側のメリット・デメリットもわかりやすく解説

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さまざまな業界でIT技術者が不足しているといわれる昨今、注目されているのが「技術者派遣」です。

エンジニアの業態としてはポピュラーになっている技術者派遣ですが、企業の採用担当者の中には、まだ馴染みがなく実態を詳しく知らないという人もいるのではないでしょうか。
本記事では、技術者派遣とは何かを説明するとともに、技術者派遣業界の動向や大手会社一覧、エンジニアの視点から見た派遣技術者として働くメリット・デメリット、企業が派遣技術者を受け入れるメリット・デメリットなどについて解説していきます。

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技術者派遣とは

技術者派遣とは、技術者の業態のひとつで、一般的に技術者派遣会社に正社員、もしくは契約社員として雇用されてから、技術者を求めている企業に一定期間派遣される労働形態を指します。

派遣の労働形態には、登録型派遣と常用型派遣の2種類があります。それぞれの形態について、以下に説明します。

登録型派遣とは

登録型派遣では、派遣会社と就業者が雇用契約を締結するのは、派遣会社に登録した就業者が企業に派遣されるときです。派遣先企業との契約が終わると、派遣会社との雇用契約も終了します。

常用型派遣とは

常用型派遣の就業者は、派遣会社と雇用契約を結んだあとに企業へ派遣されます。派遣先企業との契約期間が終わっても派遣会社との雇用契約は続き、また別の企業へと派遣されていきます。

契約の性質上、常用型派遣の仕事は、技術者のように一定のスキルが求められるケースが多いですが、就業者にとっては「派遣切り」で職を失うリスクが少なく、安定した雇用のもとで働けるのがメリットになるでしょう。

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技術者派遣の需要と業界市場規模の動向

技術者派遣の需要、および技術者派遣業界の市場規模は拡大傾向にあると考えられます。
派遣技術者として働く人の数は、厚生労働省が毎年発表している、労働者派遣事業の事業報告の集計結果から推察することができます。

「情報処理・通信技術者」のうち「無期雇用派遣労働者」を派遣技術者と考えると、2016年度の派遣技術者数は95,451人で、2019年度の派遣技術者数は116,257人です。2016年度からの3年間で、20,000人以上増加していることが分かります。

参考:厚生労働省「労働者派遣事業の事業報告の集計結果について

技術者派遣の需要と技術者派遣業界の市場規模が拡大傾向にある理由のひとつには、技術者の人材不足が挙げられるでしょう。

2019年に経済産業省が実施した「IT人材需給に関する調査」では、2030年までに、日本国内で最大79万人近くのIT人材不足が発生すると分析されています。

参考:経済産業省「IT人材需給に関する調査

技術者の人材不足が続くのであれば、将来的にも技術者派遣の需要は高まり、技術者派遣業界の市場規模は大きくなっていくと考えられるでしょう。

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エンジニアが派遣技術者として働くメリット

技術者の立場から考えると、派遣技術者として働くメリットには以下のようなものがあります。

実務経験の幅と人脈が広がる

派遣技術者は、派遣先企業が変わるごとに違う業務を担当することになります。技術者にとって実務経験は、転職をするときや、フリーランスとして案件を受注するときにも重視されることが多いポイント。幅広い経験を積めれば、それだけ技術者としての価値を上げられるといえます。

また、さまざまな企業に派遣されることで、自ずと人脈も広がっていきます。派遣技術者として得た人脈が、将来の仕事に活かされる可能性があることもメリットといえるでしょう。

現場の技術者として働き続けられる

一般的に、会社員として働く技術者は経験を積むにつれて担当する業務領域が変わっていくものです。下流工程から上流工程に、さらにはマネジメント職に、とステップアップしていく技術者はたくさんいます。

逆に考えれば、現場の技術者として働き続けることにやりがいを感じている人にとって、一企業のキャリアモデルにとらわれない働き方ができる技術者派遣は、理想的な労働形態といえるかもしれません。

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エンジニアが派遣技術者として働くデメリット

技術者にとって、技術者派遣で働くことには上記のようなメリットがある一方、デメリットとなり得る面もあります。

職場環境は派遣先の企業次第

派遣技術者の職場環境は、当然ながら良くも悪くもどんな企業に行くかによって変わります。
インターネット上で時折「技術者派遣はやばい」「技術者派遣はやめとけ」などとネガティブな意見が見受けられるのは、派遣先企業の環境が技術者にとって良くないものであったからと考えられます。

派遣する技術者が快適に働けるよう、しっかりと配慮をしている技術者派遣会社もありますが、どんな職場が合うかは技術者の性格や仕事観によって違うものなので、必ずしもストレスなく働くことができるとは限りません。

キャリアアップが望みにくい

派遣技術者の業務は、基本的に派遣先の企業で自分のスキルを活かし、求められた役割をこなしていくことが中心になります。

社外の技術者を重要なポストに昇格させたり、新たな役割にチャレンジさせたりするケースはあまり多くないでしょう。

派遣技術者のキャリア開発を支援している技術者派遣会社もあるので、一概にはいえませんが、勤続年数に応じて立場が上がることもある会社勤めの技術者と比べると、スムーズなキャリアアップは望みにくいといえそうです。

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企業が派遣技術者を受け入れるメリット

技術者目線からのメリット・デメリットを述べてきましたが、企業が派遣技術者を受け入れるメリットには、以下のようなものがあります

即戦力として活躍する技術者を引き入れられる

企業が派遣技術者を受け入れる採用する大きなメリットのひとつといえるのが、即戦力としてプロジェクトに貢献してくれる技術者を引き入れやすい点です。

技術者派遣会社は、前述のとおり技術者を社員として雇用してから企業へ派遣するので、基本的には各々の技術者のスキルを把握したうえで、企業のニーズに応えられる人材を派遣してくれます。

中には技術者に対して講習を行ったり、勉強会を開いたり、資格取得を推奨したりといったスキルアップ支援をしている技術者派遣会社もあります。

新卒の技術者を一から育てていくのは時間がかかるもの。社内で教育コストをあまりかけずに済むことが企業側のメリットといえるでしょう。

スポット業務を任せられる

企業が派遣技術者を受け入れるもうひとつのメリットは、急な人手不足やタスク増加が起こったときに、スポット業務を任せられるという点です。

「長期的に技術者を増やす必要があるかどうかは不透明だが、このプロジェクトを完結させるまではもっと技術者がほしい」「このプログラミング言語を使いこなせる技術者がいると助かるが、社内の技術者では対処できない」といった場合に、一定の契約期間で求められた業務をこなしてくれる派遣技術者は心強い存在になるでしょう。

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企業が派遣技術者を受け入れるデメリット

企業が派遣技術者を受け入れるデメリットには、以下のようなものが考えられます。

依頼できる業務が限られる

派遣技術者は、社内の技術者よりも依頼できる業務の幅が狭くなりがちです。会社が雇用している技術者なら、将来を見越して経験を積ませるために、社内の状況に応じて配置転換や異動をすることもあるでしょう。

しかし、決まった契約条件のもとで派遣されている技術者の場合、そうした臨機応変な業務変更をすることは難しいかもしれません。派遣技術者を受け入れてから会社の状況が変わってしまうと、その点がデメリットになる可能性があります。

長期間働いてもらうことが難しい

派遣技術者として働く人は、上記のようにさまざまな企業で働くことで経験を積める、人脈を広げられる、現場の技術者として働けるといったメリットがあるため、自ら望んで技術者派遣業界に身を置いているケースも多いです。

受け入れた派遣技術者がどれだけ優れた人材でも、基本的には契約期間が終わったら会社を去ってしまうことになります。

優秀な技術者を雇用という形で確保できないのは、企業側にとってデメリットとなり得るでしょう。

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派遣技術者とフリーランスエンジニア

企業側の視点に立つと、派遣技術者とフリーランスエンジニアには、多くの共通点があります。

派遣技術者を受け入れるメリットとして挙げた即戦力の技術者を引き入れやすい、スポット業務を依頼できるといったポイントは、フリーランスエンジニアにも当てはまるものです。

派遣技術者の受け入れを考える際には、フリーランスエンジニアを募集することも検討してみると良いでしょう。

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