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最終更新日:2024年3月29日

技術者派遣業界とは?

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技術者派遣業界とは、技術者派遣(エンジニア派遣)を行う業種の総称です。派遣区分でいう「常用型派遣」を主としています。技術者派遣業界はIT業界でも大きな市場を占めており、特定の技術・分野に特化した派遣会社が登場するなど、差別化が進んでいます。

この記事では、技術者派遣業界の動向や、エンジニア採用で技術者派遣を利用するメリットを紹介。技術者派遣会社に登録するエンジニアの特徴についても解説していますので、チェックしてみてください。

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技術者派遣業界とは?

IT業界全体で大きな市場を誇る「技術者派遣業界」。概観するとどのような業界なのでしょうか?

まずは技術者派遣がどのようなものか確認しましょう。

技術者派遣とは?

技術者派遣とは、エンジニアを企業へ派遣する事業です。「エンジニア派遣」とも呼ばれます。

一般派遣とは

一般派遣は、派遣会社から人材が派遣され、技術サービスを受ける一般的な派遣事業です。契約期間が満了になると契約が解除されます。

人材目線では、派遣会社に登録し、契約期間のあいだ派遣先で「派遣社員」として働きます。契約が結ばれなければ派遣会社との間に雇用関係は発生せず、給与も支給されません。

一般派遣と特定派遣

かつて派遣事業には「一般派遣」と「特定派遣(常用型派遣)」(※後ほど解説)の2区分があり、技術者派遣は「特定派遣(常用型派遣)」にあたりました。

しかし、開業にあたって政府の許可が必要な「一般派遣」とは違い、常用雇用が前提である「特定派遣」は認可にあたっての規制が緩い傾向にありました。その結果、有期雇用のような派遣社員の立場が不安定になりやすい契約が横行。加えてリーマンショックによる不況の煽りを受け、派遣社員を派遣元の正社員として雇用する常用雇用は下火になっていきます。

そこで政府は、2015年に「派遣法」を改正。「特定派遣」は廃止され、許可制の「一般派遣」に統一されました。現在は技術者派遣を含め、すべての人材派遣事業が「一般派遣」です。

特定派遣とは

2015年の派遣法改正により廃止になった特定派遣。どのようなものだったのでしょうか?

■一般派遣
【採用側目線】→派遣会社から人材が派遣され、技術サービスを受ける。期間満了とともに契約が解除される。

【派遣人材目線】→派遣会社に登録し、派遣先で「派遣社員」として働く。契約が結ばれなければ派遣会社との間に雇用関係は発生せず、給与も支給されない。

■特定派遣(常用型派遣)※2018年に完全廃止
【採用側目線】→派遣会社から人材が派遣され、技術サービスを受ける。期間満了とともに契約が解除される。(一般派遣と同じ)

【派遣人材目線】→技術者派遣会社に「正社員」として雇用されながら、派遣先で働く。契約満了しても次の派遣先が決定するまでは雇用が継続される。(常用雇用)

特定派遣と一般派遣では、以上の違いがあります。「技術者派遣は、特定派遣のイメージのままだった」という方は、現在は一般派遣に統一されていると押さえておきましょう。

技術者派遣市場のいま

技術者派遣の市場は、IT業界でも多くを占めています。ひと口に技術者派遣会社といっても、企業によって特色があり、特定のスキルや工程のみを請け負う企業もあれば、開発工程を包括的に手がける企業もあります。また特定のベンダーが提供する製品のスキルを持つエンジニアだけが所属する会社もあります。

関連記事 : 技術者派遣の市場規模は?現状や今後の展望をわかりやすく解説

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技術者派遣の活用法

次は技術者派遣の活用についてみてみましょう。

技術者派遣を利用するメリットが大きいケースは?

エンジニアの採用手法は幅広いですが、技術者派遣を利用するメリットが大きいのはどのような場合でしょうか?以下に例を挙げましたので、自社の状況に合うかチェックしてみてください。

通常の採用方法では、必要スキルを持つエンジニアが確保できない場合

これまでの採用活動で、必要スキルを満たすエンジニアが採用できていない場合は、技術者派遣を利用するメリットがあります。派遣会社に要望を伝え、登録エンジニアの中から必要スキルを備えた人材を紹介してもらいましょう。

また技術者派遣会社によっては、特定のスキルに特化した人材だけを集めている場合もあります。必要な技術に特化した技術者派遣会社を選べば、該当するエンジニアを効率よく確保できるでしょう。

時期によって必要なエンジニアの人数や必要スキルが変わる場合

開発スケジュールによって必要な人員の数が変動する場合も、技術者派遣を活用できます。一般的な正社員採用と違い、技術者派遣には「契約期間」があります。期間満了して次の派遣先企業が決まれば契約が終了されますので、「この時期だけ人手が欲しい」というときに活用するといいでしょう。

また開発によって必要スキルが変わる場合も、技術者派遣を利用するメリットがあります。自社の正社員を案件ごとに1から研修するのは大変な場合もありますが、技術者派遣であれば、その時々で必要なスキルを持つエンジニアと契約できます。

派遣エンジニアを採用する際の注意点

技術者派遣を利用することで、必要スキルを持つエンジニアを採用しやすくなるでしょう。ただし開発現場というのは、現場によって必要な技術が細かく分かれるのが普通です。それらの条件をすべて満たすエンジニアを探すのは困難ですので、技術者派遣を利用する場合でも、派遣後にある程度の研修を行う必要があります。研修の準備やリソース確保を忘れずに行いましょう。

関連記事 : 技術者派遣とは?企業側のメリット・デメリットもわかりやすく解説

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技術者派遣会社にはどんなエンジニアが在籍している?

技術者派遣には、幅広い業界について熟知したプロのエンジニアから、実務未経験のエンジニアまで、さまざまな人材が登録しています。実務未経験者が登録しているといっても、技術者派遣は「即戦力人材の派遣」を目的とした事業です。そのため、未経験で登録したエンジニアには派遣会社内で研修を行い、現場で活躍できるレベルまで育成してから派遣するのが一般的です。

また技術者派遣には、稀に新卒や外国人人材が登録していることもあります。自社で新卒を採用できなかった場合や、英語・中国語などに対応できるエンジニアを必要としている場合は、派遣会社にニーズを伝えるといいでしょう。

エンジニアが技術者派遣に登録する理由

「なぜ技術者派遣会社に在籍しているか」知ることで、技術者派遣エンジニアの仕事に対するスタンスを掴む助けになるでしょう。

「スキルを広げたい・技術力を追求したい」

エンジニアが派遣企業に在籍する理由として多いのが、「派遣先ごとに業種や扱う技術が変わるので、幅広いスキルを身につけられる」「管理職へ上がらず、定年まで第一線で活躍できる」といったポジティブな理由です。派遣エンジニアには「専門性追求を目標とするハングリー精神を持ったエンジニアが多い」といえるでしょう。

「派遣先の水が合わなくても、契約期間を終えれば離れられる」

いっぽうでエンジニアの中には、技術者派遣のメリットとして「契約の解除が比較的容易なので、派遣先が合わないと感じても、契約満了しだい別の派遣先に移れる」「会社や人間関係に縛られることが少ない」といった理由を挙げる人もいます。職場とのマッチングを重視し、不必要なしがらみは避けたいと考える人が多いようです。

技術者派遣会社に就職する理由はエンジニアによって異なります。ただし全体の志向性としては、「技術力向上や専門知識の深化に興味があり、業務・技術以外の不要なしがらみを極力避けたいと考えるエンジニア」が多く在籍しているといえるでしょう。
契約期間中に高いパフォーマンスを発揮してもらうためにも、派遣エンジニアの特性を理解し、気持ちよく働いてもらえる環境を整えたいところです。

関連記事 : 技術者派遣業界の動向は?技術者派遣のメリットや利用時の注意点も解説

※本記事は2020年06月時点の情報を基に執筆しております。

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