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ニアショア開発の導入を検討中の方に向け、メリットとデメリットや外注先の選定方法などをご紹介。ニアショア開発をする際にコストを削減するコツや、オフショア開発との具体的な違いなどもまとめています。ニアショア・オフショアともに、どのような場面で用いるとメリットが大きいかを理解しておくと、社内リソース確保や開発コスト削減に向けた適切な決定ができますので、ぜひご一読ください。
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目次
ニアショアとは、特定の業務を国内の地方にある企業へ外注することを指します。IT業界でニアショアを導入する場合、「ニアショア開発」と呼ぶことが多いです。
ニアショアの導入目的として代表的な内容は、社内リソースの確保やコスト削減、責任者の育成など。特に、首都圏をはじめ主要な都市部では人件費が高い傾向があるため、比較的人材コストが少なくすむ地方企業へ業務を任せることで、開発費用を抑える効果が期待されています。
関連記事:ニアショアとオフショアの違いとは
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ニアショアにはメリットだけでなくデメリットもあるため、両方を確認したうえで導入するか検討しましょう。
ニアショアのメリットには、以下の内容が挙げられます。
ニアショアは同じ国内の企業が業務を行うため、時差や言語の壁がありません。
「綿密に連絡を取りながら業務を進められる」「トラブル発生時もすぐに対応しやすい」などの理由から、スムーズな開発が期待できます。
日本は地震や台風、豪雨などが多く発生するため、状況によっては災害の被害を受けてしまうことがあるでしょう。自社の損壊まではいかなくても、停電や機器の故障などにより一時的な業務停止に至らざるを得ない可能性も考えられます。
ニアショア開発で業務を分散していれば、一部の作業は進められ、大きな損害にはならずにすむでしょう。
後述するオフショア開発と呼ばれる国外企業への外注では、対象国の政治・経済情勢が開発に影響することも。たとえば、政治に対して市民の不満が募ればデモやストライキ、暴動などが起こり作業がストップしてしまうでしょう。証券や為替に影響があった場合、資産価値が変動し、もともと設定していた予算では補えなくなる恐れもあります。
日本企業への外注の場合、このようなリスクはまずありません。
ニアショアのデメリットには、以下のような内容が挙げられます。
オフショア開発はニアショア開発よりも大幅なコスト削減が期待できます。
より費用を抑えたい場合は、オフショア開発を採用した方がメリットが大きい可能性があるため、どちらにするか入念に検討しましょう。
日本国内で活躍するエンジニアはまだまだ少なく、IT業界では人材不足が続いています。特に地方はもともとの人口が少なく、エンジニアを確保するのが困難な傾向に。中でもハイスキルなエンジニアとなると、すでに相応の立場で活躍している可能性が高く、外注先で見つけるのは困難といえるでしょう。
「社内での品質は確保できても、外注分の質は落ちてしまう」というリスクも考えておくべきです。
「エンジニア不足=業務を請け負える企業も少ない」と考えられます。業務を任せられるほどの技術力がある請負企業を見つけても、依頼が集まっているためスケジュール調整が難しいこともあるようです。
候補となる地方・企業を複数選定しておくと良いでしょう。
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ニアショア開発先となる企業を見つけるには、企業のWebサイトをチェックするほか、マッチングサービスを利用する方法があります。
一般的な企業は自社のWebサイトの事業概要やサービス紹介などのページで、行っている事業の詳細を伝えています。ニアショア開発を請け負っている企業も例外ではありません。「ニアショア開発 ◯◯(希望する地方名)」とニアショア先の希望地とともに検索すればヒットしやすいと考えられます。
ただし、「検索上位の企業=優良企業」とは一概にはいえません。信用・信頼できる企業に依頼したい場合は、第三者からの目線も参考にしたほうが良いでしょう。また、検索結果から一つひとつサイトを開き確認していくのも時間がかかります。
もし信用性や効率を重視するのであれば、次に紹介するマッチングサービスを利用した方がベターです。
マッチングサービスは、ニアショア開発を依頼したい企業と、受注したい企業をマッチングするサービス。企業の事業紹介や得意な領域、実績などについて示されているほか、予算も算出できます。
企業選定に苦手意識を感じる方でも、他社同士の比較を容易にすることが可能で業務が捗るでしょう。また、サービスによっては担当者が依頼内容や予算を踏まえたうえで、適した企業を紹介してくれる場合もあります。
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ニアショア開発のコストを抑える方法として、以下の内容が挙げられます。
詳しくは以下で解説します。
ニアショア開発はコスト削減が期待できるものの、すべてを外注先に任せると、社内での作業を想定した場合よりも余分な費用がかかることもあります。たとえば、先述したような「ハイスキルなエンジニア」に関わる内容であれば、依頼内容に対して外注先の技術力が足りず、チェックや修正に社内のリソースやコストが割かれてしまうという風です。
簡単な内容は外注先に依頼し、重要な箇所は社内で担当するなど、依頼内容を吟味することでコスト削減につなげやすくなります。
フリーランスや副業で活動している人は、クラウドソーシングサービスや自身のSNSアカウントなどをとおして案件を請け負っていることが多いです。1件あたりの単価はある程度個人で決められているものの、その都度話し合いをとおして決定します。
開発内容によっては企業に任せるよりも安い単価で依頼できることもあるため、マッチングサービスと並行して検討してみるのも良いでしょう。
「大規模な案件を行う」「社内リソースをより多く確保したい」という場合は、後述するオフショア開発を検討しましょう。オフショア開発は人材が豊富で、人件費も安いことから、大規模案件を依頼するのに向いています。
関連記事:システム開発で人件費を削減するには
繰り返しお伝えしているオフショアとは、国外の企業に業務を外注することを指す言葉。IT業界では「オフショア開発」と呼ばれます。
国外で活躍するエンジニアは多く、スキルも高いため人材確保が容易であるのがオフショア開発のメリットの1つ。対象となる国の多くが物価が安いことが特徴で、人件費にも反映されるため大幅なコスト削減が期待できるのも利点です。
一方で、オフショア開発は時差や言語の違いにより、社内メンバーとのコミュニケーションが取りにくいというデメリットがあります。ニアショアのメリットで紹介したような密な連携やトラブル対処がしづらく、状況次第では開発が滞る恐れもあるでしょう。
また、短納期や小規模なプロジェクトの場合、このようなコミュニケーションエラーが要因で、オフショア開発のメリットであるコスト削減ができないことも。たとえば、詳細を積められない、急な変更に対応できないといった理由で、修正が発生する可能性もあるからです。
ここまで、ニアショア開発とオフショア開発についてご紹介してきました。どちらを採用すべきか迷う方は、案件規模の大きさや社内リソースの配分などから考えると良いでしょう。時差や言語の違いから考えられるリスクを乗り越えられる人材がいるか、スピーディーな開発や品質を保てる環境を確保できるかといった視点から検討するのも大切です。
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