最終更新日:2025年10月17日

デザイン発注の流れを解説!依頼先の選び方や費用相場も紹介

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「デザインを発注したいけど、どう進めれば良い?」「適切な発注先や費用相場が分からない」と悩んでいませんか?

この記事では、デザインの発注の基本的な流れから、発注先の選び方、費用相場、依頼時のポイントまで網羅的に解説します。

DTPやWeb、UI/UX、3Dデザインなど、依頼内容別の準備事項や費用相場も詳しく紹介しているので、デザインの外注を検討している企業担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

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デザイナーへ発注する際の5つのステップ

デザインの発注は、準備から契約まで適切なステップを踏むことで、予算内で満足度の高い成果物を得やすくなります。ここでは、デザインの発注の流れを5つのステップに沿って解説します。

STEP1. デザイン作成の目的や要件を整理する

まずは、「なぜデザインの外注が必要なのか」という目的や要件を明確にしましょう。目的が曖昧なままだと、制作したいデザインの方向性が定まらないためです。初めに整理しておきたい項目は以下のとおりです。

  • デザインを通して達成したいビジネス目標
  • ターゲットとなるユーザー層
  • 伝えたいメッセージやブランドイメージ
  • デザインを行いたい制作物の種類
    (DTP、Webサイト、アプリ、ゲームキャラクターなど)

たとえば、「新規・中途採用における20~30代のエンジニアの応募率を高めるため、自社の魅力が伝わりやすい採用サイトを構築したい」といった具体的な要件を整理しましょう。なお、この段階で社内の関係者と認識を合わせておくと、後の工程がスムーズに進みます。意見を取り入れるべき部署の担当者を巻き込んで要件をまとめると良いでしょう。

STEP2. デザインを発注する際に準備すること

デザイナーへの発注をスムーズに進めるため、発注前に次のような準備をしておきましょう。準備すべき内容は制作物によって異なるため、それぞれ解説します。

DTPデザインの場合

まずは、制作したい印刷物を決めましょう。印刷物には、チラシやパンフレット、会社や商品のカタログ、商品のパッケージ、名刺などがあり、その目的もさまざまです。このため、印刷物を作成する目的やコンセプト、印刷物を提供したい相手などに応じて決めることが大切です。

制作する印刷物が決まったら、具体的な仕様を決めていきます。印刷仕様書に記載しておくと良い主な項目は以下のとおりです。

  • 印刷サイズと仕上がりサイズ(断裁サイズ)
  • 使用する紙の種類や厚さ
  • 印刷方式(オフセット印刷、デジタル印刷など)
  • 特殊加工の有無(箔押し、エンボス加工など)
  • 印刷部数

また、DTPデザインは、一部の工程のみ外注することも可能なため、発注する範囲も決めておくと良いでしょう。たとえば、デザインまでは自社で行い、印刷のみを外注することもできます。ただし、商品のパッケージやカタログなどは、デザインそのものが売上や商品イメージに影響を与えます。このような制作物は、テーマやコンセプトを決める段階からデザイナーに参画してもらうことが多いため、印刷物の目的や規模に沿って判断しましょう。

Webデザインの場合

Webデザインの外注を行う場合、まずはWebサイトのテーマやコンセプト、デザインやカラーのトンマナなどを明確にしましょう。これらを決めておくことで、ブレのない一貫性のあるデザインを依頼することができます。

また、Webサイトに掲載したい情報も整理しておきましょう。たとえば、コーポレートサイトのデザインであれば、会社概要や事業内容、サービス・商品内容、採用情報などを用意します。キャッチコピーや文章、使用する画像などもあらかじめ決めておくと、発注の際にスムーズに依頼先へ提供できます。

このほか、Webデザインでは、以下の項目を事前に決めておくと良いでしょう。

  • サイトマップ(構成図)
  • ワイヤーフレーム(各ページのレイアウト概要)
  • レスポンシブ対応の範囲(対応可能なデバイス)
  • SEO要件
  • アクセス解析の設置有無

特にサイトマップは、サイト内の各コンテンツの階層を表などに示した設計図のようなもので、サイトの全体像やボリューム感を掴みやすくなります。特定のページからどのように別のページへ遷移するのかも明確になるので、どのような情報をどこに載せるのかも分かりやすくなるのです。

UI/UXデザイン(アプリ)の場合

アプリのUI/UXデザインを依頼する場合、まずは要件定義を行いましょう。アプリのコンセプトやターゲット層、提供したいユーザー体験(ユーザーにどんな体験をしてもらいたいか)を明確にすることで、デザインの方向性が定まります。この際、業界の競合調査・分析を行い、UI/UXのトレンドを把握しておくと良いでしょう。これにより、競合サイトの成功要因を理解したり、最新の技術を加えた設計にしたりできます。

次に、アプリの具体的な仕様を決めていきます。決めておくと良い主な項目例は以下のとおりです。

  • アプリの各画面の機能
  • デザインのイメージ
  • ユーザーの行動フロー
  • プロトタイプの必要性
  • 対応プラットフォーム(iOS/Android)

また、競合サービスのアプリ例やデザインの参考画像も可能であれば用意しておきましょう。参考例があると、発注先で制作イメージを掴みやすくなります。

このほか、外注する範囲も決めておきましょう。依頼先によっては、要件定義の段階から参画し、画面の設計図(ワイヤーフレーム)や動く試作品(プロトタイプ)を作成してくれます。これらを制作しておくことで、情報や機能の抜け漏れを防ぐことができるでしょう。

3Dデザイン(ゲーム)の場合

ゲームの3Dデザインを依頼する場合は、まず何をデザインしてもらいたいかを決めましょう。ゲームの3Dデザインは大きく分けて、モデリング、モーションデザイン、エフェクト、背景の4つに分類されます。それぞれ必要な専門知識やスキルが異なるため、制作内容によって、依頼先も変わるのです。

何を3Dデザインしてほしいかを決めたら、具体的な要望を決めましょう。発注内容によりますが、決めておくと良い項目例は以下のとおりです。

  • デザインの要望
  • サイズや形式
  • モデルやモーションの種類
  • 必須スキル(Unity、Unreal Engineなど)

デザインの要望としては、「素材や質感、色」「光の当たり方」「モデルの動作や表情」「物理演算の有無」といった具体例を示すと良いでしょう。この際、元となる2Dデザインのデータや設定資料などを用意しておくと、発注先にイメージが伝わりやすくなります。

また、UnityやUnreal Engineといった必須スキルは明確にしておきましょう。ゲームエンジンの種類や使用するソフトウェア、ツールなどによって、品質や互換性が異なる場合があるため、プロジェクトの要件に合った技術を選択することが大切です。

STEP3. 依頼先を選ぶ

デザインの依頼内容が決まったら、依頼先を選びましょう。制作物の品質や進行スピード、制作コストに影響するため、依頼先選びは重要です。

まずは、複数の制作会社やフリーランスに問い合わせを行い、ポートフォリオや制作実績を確認しましょう。これは、自社の求めるスタイルや品質に合致するかどうかを見極める判断材料となるためです。また、技術力だけでなく、類似案件の経験の有無や得意分野などを確認できるため、その分野に精通した依頼先を見定められます。

問い合わせ時には、見積もりを取って、料金体系や対応可能な納期なども比較しましょう。安さだけで選ぶと品質に問題が生じることもあるため、予算と品質のバランスを考慮することが大切です。

さらに、候補先のコミュニケーション能力も見逃せないポイントです。初回の問い合わせへの対応やレスポンスの速度、専門的な内容でも分かりやすく説明してもらえるかなどを確認すると良いでしょう。

STEP4. 契約を締結し発注する

依頼先が決まったら、契約内容を明確にして書面で残しておきましょう。契約書には納期や料金、支払条件、無料修正回数の上限、著作権の帰属、機密情報の取り扱いなどを具体的に記載することで、後々のトラブルを未然に防ぐことができます。

特に、制作物の著作権や二次利用については、契約時に明記しておくと安心です。デザインの著作権は、事前に取り決めを行わない場合、原則、デザインを作成した側に帰属されます。このため、制作物を自由に利用したい場合は、利用許諾を得るか、著作権そのものの譲渡を受けるかの合意を事前にしておく必要があるのです。

無料修正回数の上限や追加料金が発生する条件なども取り決めておくと良いでしょう。曖昧な合意は後々問題になりやすいため、細かい点まで確認することをおすすめします。

発注時には、STEP1~2で整理した目的や要件、仕様をあらためて明確に伝え、デザイナーとの認識合わせを行いましょう。また、中間チェックのタイミングや連絡手段についても確認しておくと、スムーズな進行につなげられます。

STEP5. 制作物を確認しフィードバックを行う

依頼先からデザイン案が届いたら、依頼時の目的や要件に沿っているかを確認します。フィードバックを行う際は、具体的かつ建設的な内容を伝えることが大切です。「全体を明るくしてほしい」といった曖昧な表現ではなく、「背景の色を薄くしてほしい」「この文字は赤色で目立つように」など、具体的に伝えると良いでしょう。

制作物によって、チェックする内容が異なる点にも注意しましょう。たとえば、DTPデザインでは、実際に印刷を行った状態での仕上がりを確認することが大切です。Webデザインやアプリ、ゲームの3Dデザインでは、機能や動作に問題がないかのチェックも行いましょう。

なお、修正依頼は可能な限りまとめて行うようにしましょう。細かな修正を繰り返すことで生じる時間的ロスや認識のズレを防ぐことができます。

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デザイン制作を依頼する際の発注先

デザイン制作を外注する際は、いろいろな発注先があります。それぞれの発注先には特徴があり、プロジェクトの規模や予算、納期によって最適な選択肢が変わってきます。ここでは、主な3つの発注先とそれぞれの特徴を解説します。

デザイン制作会社

デザイン制作会社は、デザイナーやエンジニア、マーケターなど、さまざまな専門職が所属しています。クリエイティブな専門チームによるチェック体制が整っているため、高品質な成果物を安定して提供できます。また、デザイン制作だけでなく、マーケティング戦略から一緒に考えてくれる会社もあり、幅広いプロジェクトに対応可能です。

ただし、個人のフリーランスに依頼する場合と比較すると、企業の運営費や人件費がかかるので、費用は高額になる傾向があります。このことから、多額の予算があるプロジェクトや、マーケティングを重視したデザインを依頼する場合に向いているといえるでしょう。

クラウドソーシング

クラウドソーシングは、インターネット上で仕事を発注したい企業や個人とクリエイターをつなぐWebサービスの総称です。募集要項を掲載して応募を待つ方法と、条件に合うクリエイターを検索して依頼する方法があります。

クラウドソーシングを利用するメリットは、些細な作業でも気軽に低コストで発注できることです。

ただし、クラウドソーシングはプロのデザイナーだけでなく、アマチュアや初心者も登録しているため、依頼先の信頼性や品質に個人差があります。このため、クラウドソーシングへの電話番号登録や身分証明書の提出が完了しているクリエイターの中から、ポートフォリオで過去の制作物のクオリティを確認したうえで依頼先を選びましょう。企業の機密に関する情報を共有するため、秘密保持契約を締結したうえで情報提供を行うことも大切です。

人材紹介サービス

人材紹介は、自社のニーズに合った人材を紹介してもらえるエージェントサービスです。専門のアドバイザーがマッチングをサポートしてくれるため、特定のスキルや知識を持つデザイナーを見つけやすいことが特徴です。

また、候補者とのやりとりは基本的にエージェントが代行します。自社の業務負担を軽減できるため、即戦力のフリーランスデザイナーを効率的に確保したい場合におすすめです。ただし、紹介手数料がかかるため、自社のニーズや予算に応じて検討しましょう。

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SNS

X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSを活用したデザイナー探しも、近年増えている方法の一つです。受注窓口としてSNSアカウントを運用するデザイナーも多いため、DM(ダイレクトメッセージ)で直接の連絡が可能です。デザイナーがSNS上で自身の作品を発信していたり、ポートフォリオを掲載していたりすることもあるため、デザイナーの実績を確認することもできます。

SNSを通じた発注のメリットは、中間マージンが発生せず直接取引ができるため、制作会社や人材紹介サービスを利用する場合よりもコストを抑えやすいことです。

ただし、SNSにはアマチュアや初心者のデザイナーも多いため、依頼先が信頼できるか判断が難しい場合もあるでしょう。このため、事前にポートフォリオで実績を確認し、依頼前に契約条件を明確にしておくようにしましょう。小規模な仕事から始めるというように、段階的に信頼関係を構築していくこともおすすめです。

下記記事では、即戦力となるデザイナーを確保する方法や人材の見極め方を解説しています。フリーランスデザイナーを活用するメリットについても説明していますので、ぜひ参考にしてください。
即戦力のデザイナーを確保するには?採用難の理由や人材の見極め方を解説

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【依頼内容別】デザイン制作を依頼した場合の費用相場

デザイン制作の費用相場は、制作物によって大きく異なります。このため、依頼内容別に一般的な費用相場を紹介します。

DTPデザインの費用相場

DTPデザインの費用相場は、制作物の種類や複雑さによって変動しますが、主な相場は以下のとおりです。ページ数や使用する写真・イラストの有無などによっても料金は変わります。

依頼内容 フリーランス 制作会社
パンフレット 30万円~40万円程度 35万円~48万円程度
ポスター 2万円~3万円程度 5万円~15万円程度
チラシ・フライヤー 2万円~4万円程度 3万円~5万円程度
名刺 5千円~3万円程度 2万円~3万円程度
ロゴ 2万円~3万円程度 10万円~30万円程度
パッケージ 3万円~8万円程度 5万円~10万円程度

なお、印刷費は別途必要なケースが一般的です。このため、見積もり時に確認することをおすすめします。

Webデザインの費用相場

Webデザインの費用相場は、サイトの規模や機能の複雑さによって大きく変わります。単なるデザインだけでなく、ページ数やコンテンツの量、コーディングも含めた費用となるためです。

サイト規模別による主な相場は以下のとおりです。

依頼内容 フリーランス 制作会社
Webサイトデザイン 小規模サイト 4万円~15万円程度 5万円~20万円程度
中規模サイト 15万円~50万円程度 20万円~80万円程度
大規模サイト 30万円~100万円程度 50万円~120万円程度
LP/バナー 3~30万円程度 5万円~50万円程度

Webデザインの外注費用については、下記の記事でも解説しています。作業内容別の相場や依頼先のチェックポイント紹介しているので、あわせてご活用ください。
Webデザインの料金相場を解説!費用を抑えるコツと依頼先の選び方

UI/UXデザイン(アプリ)の費用相場

アプリのUI/UXデザインは専門性が高いため、費用も高額となります。単純な画面デザインだけでなく、ユーザー体験を重視した設計が必要となるためです。

画面数や機能の複雑さによって費用は大きく変動しますが、主な相場は以下のとおりです。ユーザーテストといったの検証プロセスが含まれる場合は、さらに費用が上乗せされることがあります。

依頼内容 フリーランス・制作会社
UI/UXデザイン(アプリ) 100万円~600万円程度

3Dデザイン(ゲーム)の費用相場

ゲーム向け3Dデザインの費用相場は、以下のとおりです。依頼する内容やモデリングの精度、対象物の複雑さによっても大きく変動します。アニメーションや特殊効果を実装する場合も別途費用がかかるでしょう。さらにゲームの規模や対応プラットフォームによっても相場は変わってくるため、開発規模に合わせた予算計画が必要です。

依頼内容 フリーランス(※) 制作会社
モデリング 55~65万円程度 3DCG
50〜80万円程度
モーションデザイン 60~70万円程度
エフェクト 55~65万円程度

※フリーランスの費用相場はレバテックフリーランス経由での案件参画者の単価から算出しました。稼働時間によって変動するため目安として参考にしてください。

デザイン制作をフリーランスに依頼する場合は、レバテッククリエイターの活用をぜひご検討ください。レバテッククリエイターは、Webデザイナーやグラフィックデザイナー、モーションデザイナーなど、幅広いクリエイター人材をご提案可能です。

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デザイン制作を依頼する際のポイント6選

ここでは、デザイン制作を外部に依頼する場合のポイントを6つ紹介します。これらを押さえることで、予算内で満足度の高いデザインを制作してもらえる可能性が高まります。

1. ポートフォリオで過去の実績やデザインを確認する

デザイナーやデザイン会社に依頼する前に、必ずポートフォリオをチェックしましょう。過去の実績を確認することで、そのデザイナーのスタイルや得意分野が分かります。自社の求めるテイストに近い作品があるかどうかが、適切な発注先を選ぶ重要な判断材料となるのです。

特に同業種・同目的の制作物があれば、その業界への理解度も把握できます。「センスが良い」といった抽象的な評価だけでなく、自社の求める方向性と合致しているかという視点で選ぶことが成功への近道といえるでしょう。ポートフォリオが公開されていない場合でも、過去の実績の提示を求めることをおすすめします。

2. 制作の目的やターゲットを明確に伝える

デザインの依頼では、何のために制作するのか、誰に向けたものなのかを明確に伝えることが重要です。単に「かっこいいデザイン」「おしゃれなデザイン」といった曖昧な指示では、依頼相手に具体的なイメージが伝わらず、思い描いた成果物が得られないリスクが高まるのです。

このため、ターゲットとなる顧客層の年齢、趣向などの情報や、認知度の向上や売上アップといったデザインによって達成したい目標を具体的に説明しましょう。目的やターゲットが明確になれば、デザイナーはより効果的な提案ができるようになります。このプロセスを通じて、単なる見た目の美しさだけでなく、ビジネス目標の達成に貢献するデザインが生まれるのです。

3. 制作内容の指示は具体的に伝える

デザインの依頼では、具体的な指示を出すことが重要です。サイズやカラー、使用するフォント、全体的なトーンなど、可能な限り詳細に要望を伝えましょう。「おしゃれな感じ」「インパクトのあるデザイン」といった漠然とした表現は避け、具体的な事例を示すことが満足度の高い成果につながります。

また、ロゴや企業情報といった必ず含めるべき要素や、企業のブランドカラーやフォントなどを定めているガイドラインがあれば、最初に伝えておくと良いでしょう。最初の指示内容が明確であればあるほど、修正回数が減り、納期の遅延や追加コストを防ぐことができます。これらの指示は依頼書や仕様書としてまとめておくと、後々の認識違いを防げるでしょう。

4. 参考デザインを提示して制作イメージを共有する

言葉や仕様書だけの指示ではなく、参考となる事例やデザイン案、ラフ画などを提示しましょう。あらかじめイメージの共有を行うことで、理想とする完成形に近いデザインを提案してもらえる可能性が高まります。

ただし、他社の事例を提示する場合は、著作権の問題が生じる可能性があるため、「あくまでも参考程度に」という認識を共有しておくことが大切です。複数のデザイン例を示して参考にしたい部分を伝えたり、加えたい自社独自の要素を説明したりすることで、よりオリジナリティのあるデザインが生まれやすくなります。

5. デザインに含めるテキストや画像素材を準備する

デザインに取り入れたいテキストや画像素材は、発注前に準備しておきましょう。これにより、デザイナーがスムーズに作業を進められ、スケジュール通りにプロジェクトを進行させることができます。

また、ロゴや商品写真などの素材を早めに用意することで、デザイナーは素材を使って精度の高い提案ができるようになります。素材の準備が遅れると、制作全体のスケジュールが遅れる、後から入れ替えた際にレイアウトが崩れるなどの問題が発生する可能性があるのです。

6. 修正に関する取り決めをしておく

無料修正回数や、上限を超えた場合の追加料金の発生条件については、契約前に明確にしておきましょう。多くのデザイナーやデザイン会社では、契約時点で無料で修正可能な回数を設定しているためです。事前に修正に関するルールを明確にしておくことで、後々のトラブルを防ぐことができるのです。

また、「デザインの方向性を大きく変える修正」と「細かい調整」では扱いが異なる場合もあります。このため、どのレベルの修正が含まれているのかを確認することも大切です。

修正依頼をする際は、できるだけ一度にまとめて伝え、具体的な指示を心がけると良いでしょう。できれば修正箇所を視覚的に示すと誤解が少なくなります。修正の意図も伝えると、デザイナーもより良い提案ができるようになるでしょう。

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デザインの発注に関するよくある質問

ここでは、デザイン発注に関してよく寄せられる質問にお答えします。

Q. デザインを外注する場合費用はどのくらいですか?

デザインの外注費用は、案件の内容や規模によって大きく異なります。たとえば、Webサイトのデザインの場合、企業サイトといった大規模サイトであれば30万円~120万円程度、LP/バナーのデザインであれば3万円~50万円程度が相場です。DTPデザインの場合は、名刺のようなデザインがシンプルなものであれば5千円~3万円程度、企業や商品のパンフレットであれば、30万円~50万円程度が相場です。

また、費用は依頼先やデザイナーの経験・スキルによっても変動します。無料修正回数の上限や納期の短さによって追加料金が発生するケースもあるため、見積もりの段階で詳細を確認しておくことも大切です。

フリーランスにデザインを依頼する場合の費用相場や費用の削減方法は、こちらの記事でも解説しています。フリーランスデザイナーに依頼したいと考えている場合は、ぜひ参考にしてください。
フリーランスにデザインを外注する際の料金相場は?依頼手順と費用削減方法

Q. フリーランスのデザイナーを探すにはどうすればいいですか?

フリーランスのデザイナーを探す方法としては、クラウドソーシングやSNSを活用して探す、人材紹介サービスで紹介してもらうといった方法があります。

クラウドソーシングやSNSで探す場合は、人材紹介サービスやデザイン会社よりも比較的安価に依頼できる傾向にあります。しかし、デザイナーを探すための工数がかかったり、自社のニーズに合った人材が見つからなかったりするケースもあるでしょう。また、デザイナーによって、デザインの品質や納期管理などに個人差があります。

一方で人材紹介サービスは、紹介手数料がかかりますが、自社の要望にマッチした人材を紹介してもらえます。このため、専門性の高いスキルが必要なプロジェクトや急ぎで即戦力デザイナーを確保したい場合に向いているといえるでしょう。

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