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納期・予算の制約がある中、ポータルサイトの新機能開発を実現。神戸市がレバテックフリーランスの活用を選んだ理由とは

神戸市

神戸市

事業内容 : 神戸市における各種施策・事業の企画、立案、実施
業種:地方公務・国家公務
URL:https://www.city.kobe.lg.jp/

課 題

  • 新機能追加の開発時期がずれ込んだことで、受託企業の年度内の作業工程に組み込むことが難しくなった
  • 将来的な機能の拡張にむけ、柔軟かつ簡単に改修が行えるシステムが必要だった
  • 一般的に、開発会社への委託では介在する人が多くなるため、エンジニアに要求が正確に伝わらないことも

効 果

  • 機動力に優れ、勉強意欲と技術力の高いフリーランスを活用し新機能を実装。改修も簡単に行える、柔軟性を持たせたシステム設計に
  • コミュニケーションラインが短くなったことで、スピーディーかつダイレクトに要望が反映。モックアップの共有や改修もよりスムーズに
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お話を伺った方

神戸市
企画調整局 調整課
池上 夏未氏

納期の迫るプロジェクトで機動力の高いレバテックフリーランスを活用

——まずは、池上様の普段の業務や役割を教えてください

私が所属しているのは、神戸市の企画調整局 調整課にあるスマートシティの推進をミッションとするチームです。さまざまな企業・大学・団体とともに、市民の生活がより豊かで快適になるよう、新たな技術を活用したサービスの実現に取り組んでいます。そこで、私は主に市民向けポータルサイト「スマートこうべ」の運用を担当しております。 

スマートこうべは、市民が自分の欲しい情報にアクセスしやすくするためのプラットフォームとして開発してきました。

スマートこうべの開発・運用業務は大手ITベンダーに委託しており、そこからさらに別会社に再委託する体制となっています。神戸市側の体制としては、私ともう一人の担当者の2人でどういう機能を作るかといった方針や仕様の決定、受託企業との打ち合わせや業務の取りまとめなどの上流工程を担っています。

——レバテックフリーランスを利用しようと思ったきっかけや理由は何だったのでしょうか?

今回、スマートこうべにおける「支援制度検索サービス」の開発を依頼したく、レバテックフリーランスにお声がけさせていただきました。「支援制度検索サービス」は去年夏ごろから構想していたのですが、諸事情により開発に着手できない状態が続いており、ようやく開発に着手できる頃には開発スケジュールに余裕が無くなっていました。

開発を進めるにあたって受託企業と相談していましたが、開発時期がずれ込んだことにより12月の時点で「このスケジュールでは年度内の人材確保が厳しい」となりました。他の受託開発会社も検討したのですが、ごく短期間で開発が可能な会社は少なく、苦労しましたね。

そんな中、市に人材交流で出向している同僚の職員が、出向元企業でもともと接点のあったレバテックフリーランスの存在を教えてくれました。

私自身、前職でヘルスケアアプリのPMとして、直接フリーランスエンジニアの方と関わる機会がありました。そうした経験からフリーランスの方に開発をお願いするのに抵抗がなかったことやスピード感をもって開発を始められそうだったこと、また事前にお聞きした開発に要する金額が予算内だったことから、レバテックフリーランスの利用を検討し始めました。

——レバテックフリーランス活用に関する懸念はありましたか? 

前職でエンジニアの方とやり取りをする中で、意思疎通がスムーズにいく方とそうでもない方もいました。そのため、フリーランスの方の中にはお互いの相性が合わない方もいるかもしれないという不安はありました。また、私はPMの経験はありますが、エンジニア経験はないので、こちらの要望を汲んで業務を進めてくれるかどうかという部分も懸念点でしたね。

こうした不安や懸念点については、当方とフリーランスエンジニアとの間にレバテックの担当者が入り、参画いただくフリーランスエンジニアの方との意思疎通のしやすさやスキルを事前に確認していただくことで解消できました。

ニーズにマッチする優秀なエンジニアをスピーディーに獲得

——レバテックフリーランスと他社の違いはどんな点だと感じられましたか?

よりスピーディに求める人材を確保できる点や、契約後のプロジェクトの進めやすさですね。他にもう1社、ITフリーランスエージェントサービスを運営する企業にも相談したのですが、そちらではこちらが求める要件にマッチする人材がいないとのことで、契約には至りませんでした。

プロジェクトの進めやすさという観点では、開発会社に依頼した場合、一般的に、実際に手を動かすエンジニアと発注元の担当者がが直接話をすることはほとんどありません。 開発会社のプロジェクトマネージャーやリーダーなど、複数のポジションの方を介してエンジニアに指示が下りて…ということが多いと思います。一方レバテックの場合、関わるのはレバテックの担当者とエンジニアの方のみなので、情報伝達やレスポンスのスピード感が担保しやすくなります。

——レバテックフリーランスに依頼してから稼働まではどれくらい時間がかかりましたか?

約1ヶ月くらいです。レバテックフリーランスには2022年12月末に「2023年3月末までにこの開発ができる人をアサインしてほしい」という形で見積を依頼し、見積合わせを経て2月初旬から稼働開始といった流れです。

時間に余裕がない中ではありましたが、最適なフリーランスの方をアサインいただけました。初対面の段階からこちらの要望をよく理解したうえでマッチする方を提案してもらえたと思います。

——参画された方の印象や成果について教えてください

初めて打ち合わせする際に、業務で使用するツールや技術の使用経験などの面で若干不安な点はありましたが、稼働後はそのあたりもしっかりキャッチアップをされていたのがとても印象的でした。技術的な質問についても正確に答えていただけるところまで勉強されていて、そこはすごくありがたかったです。優秀な方とのご縁があったんだなと思いましたね。

また、検索機能をリリースした3月末の時点では100種類ぐらいの市の支援制度を検索対象としていたのですが、すぐに対象が200種類ぐらいに増えることが見込まれていました。そうなると、検索条件の分類の仕方を変更した方が良いのではという意見も出てきます。その際にスプレッドシートを編集するだけで、簡単に検索画面をはじめとする各画面を改修できる設計にしていただけたので、大いに助かっています。

発注側の要望をスピーディー&ダイレクトに反映

——実際にレバテックフリーランスを活用してみて、何がメリットだと感じられましたか? 

テキストでのやり取りも含めてレスポンスが早いことや、「こういうことですよね」といったコミュニケーションを取りながら迅速にモックアップを改修していただける点です。

開発会社に依頼する場合、プロジェクト体制構造上どうしても介在する方が多くなるために、こちらの要望がどう反映されるかわからなかったり、モックアップを共有いただけなかったりということが発生してしまいがちです。反映までのラグもあるので、こうしたスピード感や要望がダイレクトに反映されるという点においては非常に事がスムーズに運びました。

また、これはフリーランス・開発会社を問わずですが、「こういう意図でこういう風にしてほしい」とお願いしても、アウトプットがこちらの想定とは全く異なっているということもありえます。

フリーランスの活用では、介在する人が少なくコミュニケーションラインが短いためどこに認識のズレがあってこうなったのかを紐解きやすいのもメリットの一つですね。

会話コミュニケーションと素早いレスポンスが成功のカギ

——フリーランスエンジニアを受け入れるにあたって、何か工夫されたことはありますか?

「なるべく早くレスポンスを返す」「会話も含めコミュニケーションの手間を厭わない」の2点を意識していました。

まずレスポンスについてですが、フリーランスの方はずっとその案件に注力しているわけではなく、時間を決めてさまざまな案件に対応している場合もあります。なので、こちらのレスポンスが遅れると開発スケジュールに影響する可能性があるため、なるべく早くレスポンスを返すように心がけていましたね。

コミュニケーションについては、検索条件など分かりづらいところは稼働開始後に打ち合わせを行なって要件について詳しくご説明しました。

私個人は履歴の残るメールのほうが好みなのですが、文章では伝わりきらない部分は必ず出てきてしまいます。理解の齟齬などを避けるためにも、こうしたコミュニケーションの手間は惜しまないという点を意識しましたね。

——行政機関がIT化やDXを進めるにあたり、何が課題になるとお考えでしょうか?

エンジニアと意思疎通をして、うまく並走してシステムをリリースまで持っていける職員の有無だと思います。たとえばシステムの仕様書を書く際に、エンジニア自身が何をやればいいのか分かるレベルまで落とし込める人材は、地方自治体の職員だとあまり多くないのではないでしょうか。

開発会社に委託すればエンジニアとのコミュニケーションはPMに対応してもらえますし、自治体の担当者がシステムに詳しくなくてもシステムのリリースは可能です。しかしこの場合、開発会社の主導となり機能の拡張性についてあまり考慮されていなかったり、担当職員がIT領域の知識を持っていないためにこちらの要望をうまく伝えられなかったりする可能性があります。

開発会社に委託するにしても、フリーランスを活用するにしても、IT化やDXを推進するためにはエンジニアと技術的な会話ができる職員が必要です。このような人材の確保が、今後DXを進めたい行政にとっての課題になるのではないでしょうか。神戸市でもIT人材の採用を進めており、デジタル技術の活用による市民の利便性向上や職員の業務効率化を実現するために必要な体制づくりに取り組んでいます。

——今後、レバテックフリーランスをどのように活用したいと考えていますか?

スマートこうべでは市民目線でどんどんアップデートしていますが、そのためにはシステム構成の変更からアジャイル的な改修まで、大小さまざまな課題を解決しなければなりません。

スマートこうべは多くの市民に日常的に使っていただけるサービスに発展させたいので、そこに至るまでの道中で、また確かな腕を持つフリーランスエンジニアさんとのご縁があればと思いますね。

 

文:中島佑馬

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