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最終更新日:2024年4月4日

IT人材の転職市場が活発化、転職希望者数は前年同月比173%で過去最高

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 「日本を、IT先進国に。」をビジョンに掲げるレバテック株式会社(https://levtech.jp/) は、「ITエンジニア・クリエイター正社員転職/フリーランス市場動向 2023年12月」を発表します。レバテックのデータを用いて、ITエンジニア・クリエイターの正社員転職/フリーランス市場における需給の変化を公開します。

<サマリ>
1.ITエンジニア・クリエイターの正社員求人数・転職希望者数ともに増加傾向、求人倍率は12.0倍に
2.正社員求人数は「プロジェクトマネージャー(以下、PM)」が最多、前年同月比125.7%で右肩上がりの高需要
3.フリーランス案件希望者数は前年同月比144%、コロナ前と比較すると約3.8倍に
4.依然として根強い人気を誇る「Java」、フリーランス案件発生数1位に


1. ITエンジニア・クリエイターの正社員求人数・転職希望者数ともに増加傾向、求人倍率は12.0

ITエンジニア・クリエイター_正社員求人数・求人倍率

ITエンジニア・クリエイター_正社員転職希望者数

2023年12月時点でのITエンジニア・クリエイター正社員転職求人倍率*1は12.0倍でした。正社員求人数は前年同月比129%、転職希望者数は前年同月比173%となり、ともに増加傾向がみられます。特に転職希望者数の伸びは著しく、12月の転職希望者数は過去最高となりました。

厚生労働省が発表した「一般職業紹介状況」*2によると、2023年11月の正社員有効求人倍率は1.01倍となっています。ITエンジニア・クリエイターの求人倍率は依然として高い水準で推移しており、IT人材の売り手市場は継続しているといえるでしょう。

2. 正社員求人数は「PM」が最多、前年同月比125.7%で右肩上がりの高需要

ITエンジニア・クリエイター_カテゴリ別正社員求人数の推移

ITエンジニア・クリエイター_スキル・職種別求人倍率

▼レバテックで対応する全スキル・職種の求人倍率はこちら▼
https://levtech.jp/files/doc/engineer_creator_jobs-to-applicants_ratio_202312.pdf

2023年12月の正社員求人数1位は「PM」となりました。「PM」の求人数は前年同月比125.7%の増加となり、正社員転職市場における需要増加の傾向がみられます。

また、「データマイニング」と「クラウド」の正社員求人数はそれぞれ前年同月比120%超えとなり、その需要の高さを示す結果となりました。AI活用におけるビッグデータ解析やDX推進に対するニーズが高まる中、このような専門スキルを持つIT人材の需要は依然として高いことがわかります。

 
 

3. フリーランス案件希望者数は前年同月比144%、コロナ前と比較すると約3.8倍に

ITエンジニア・クリエイター_フリーランス案件発生数

ITエンジニア・クリエイター_フリーランス案件希望者数

フリーランス案件発生数は前年同月比153%、案件希望者数は前年同月比144%となり、右肩上がりの増加傾向が見られました。新型コロナウイルス感染拡大前の2019年頃と比較すると、フリーランスの案件希望者数は4年で約3.8倍に成長していることから、フリーランスという働き方が浸透しつつあることが伺えます。

政府は多様な働き方を後押しするべく法改正を進めており、2024年秋には取引の適正化を目的としたフリーランス保護新法が施行される見通しです。フリーランスが安心して働ける環境が整備されるに伴い、フリーランスといった働き方を希望する人は今後もさらに増加するのではないでしょうか。

4.依然として根強い人気を誇る「Java」、フリーランス案件発生数1位に

ITエンジニア・クリエイター_カテゴリ別フリーランス案件発生数の推移

2023年12月のフリーランス案件発生数は「Java」が1位となり、「PHP」や「Python」、「C#/C#.NET」などといった主要なプログラミング言語と比較して、2倍以上の差をつける結果になりました。

レバテックフリーランスが発表したデータ*3によると、「Go」や「Ruby」といったモダンなプログラミング言語は平均単価80万円を超える高単価の傾向が見られますが、案件数としては、やはり「Java」が最も多い実態があります。

日本でも新しいプログラミング言語を採用する企業は増えていますが、依然としてJavaの人気は根強いといえるでしょう。

<代表執行役社長 髙橋悠人からのコメント>

ITエンジニア・クリエイターの正社員転職希望者数・求人数はともに右肩上がりで増加しており、転職市場は引き続き活発な状況です。政府が掲げる「新しい資本主義」*4の実現に向けて、転職しやすい労働市場改革や賃上げ促進税制が推進され、転職市場におけるIT人材の流動性は高まりつつあります。

また、2024年秋に施行予定の「フリーランス保護新法」をはじめとして、フリーランスに関する法整備も進む中、フリーランス案件希望者数も増加傾向が続いています。レバテックが過去に実施した調査*5では、取引先から「業務の内容・範囲の変更」「契約期間の短縮や破棄、報酬の減額」を求められたことのあるフリーランスもいることが明らかになりました。今後このようなトラブルを未然に防ぎ、フリーランスが安心して働ける環境整備が進めば、更なる案件希望者数の増加も見込まれるのではないでしょうか。

働き方の多様化に伴い、IT人材不足に悩む企業は、副業やフリーランス人材の活用も視野に入れていく必要があるといえるでしょう。

*1 求人倍率の定義
 【算出式】求人倍率=求人数÷転職希望者数
 【求人数】レバテックのエージェントサービスで募集中の中途採用求人数
 【転職希望者数】レバテックのエージェントサービスで正社員転職を希望している利用者数

*2 厚生労働省  一般職業紹介状況(令和5年11月分)について, 2023
 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36989.html(参照 2024-01-13)

*3レバテックフリーランス|【1位はGoの87万円】プログラミング言語別単価ランキング|2023年7月最新版
 https://freelance.levtech.jp/guide/detail/1559/

*4 内閣官房「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画~人・技術・スタートアップへの投資の実現~」
 https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/pdf/ap2022.pdf

*5 2023年5月発表「ITフリーランスのトラブルに関する実態調査」
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000565.000010591.html


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