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ポスタス株式会社
事業内容 : モバイルPOSサービスの提供、Fintechサービスの提供、HRtechサービスの提供
業種:IT・ソフトウェア・情報処理
設立 : 2019年12月
従業員数 : 224名(2024年4月時点)
URL:https://www.postas.co.jp/
課 題
効 果
お話を伺った方
ポスタス株式会社
サービス開発統括部 サービス開発1部
ゼネラルマネージャー
香田 貫太 氏
左:レバテックQAソリューション QAリーダー 竹内
——御社の事業内容を教えてください。
香田氏:ポスタス株式会社は、2013年5月のサービス提供から、有償モバイルPOSレジで国内トップクラスを誇るまで成長したクラウド型モバイルPOSレジ「POS+」(ポスタス)の事業を、パーソルグループのパーソルプロセス&テクノロジー株式会社より継承する形で、2019年12月2日に設立いたしました。
「POS+」は、店舗の売上向上や店舗運営担当者の業務負担軽減による生産性向上を実現し、また従業員にとって利便性の高い機能を搭載する店舗向けソリューションです。
飲食店向け「POS+ food」や小売業向け「POS+ retail」、理美容向け「POS+ beauty」、クリニック向けの「POS+ healthcare」のクラウド型モバイルPOSレジをはじめ、セルフレジ・券売機「POS+ selfregi」、モバイルセルフオーダーサービス「POS+ self order」、テーブルトップオーダーサービス「POS+ TTO」などの様々なソリューションを低コストで簡単に導入でき、効率的な店舗運営を支援しています。
私は、POS+foodの運営ならびにさまざまな付帯サービスを統括するプロダクト開発責任者(ゼネラルマネージャー)です。10以上ある規模の大きな機能・プロダクトを連携し、シームレスに動くためのマネジメントを行っています。
——QA(品質保証)ソリューションサービスを導入いただいた際の課題はどのようなものだったのでしょうか?
香田氏:課題は長年蓄積した技術的負債の解消です。当社は飲食店向け以外にも、小売店向けや美容院・ネイルサロン向けのサービスなどを展開する中で、プロダクト開発の最終段階で品質保証を担っているのがQCチームです。専任のテストエンジニアが所属し、機能変更などに伴って不具合が発生していないかを確認するリグレッションテストを行っています。
当社のプロダクトも最初のリリースから10年以上が経ち、属人化が進んで技術的負債が蓄積しています。10年以上前に作られたプロダクトのため、初期メンバーはすでに離脱していたのです。また、当時の仕様書がそこまで細かく規定されていなかったこともあって、基幹部分を含めブラックボックス化し、プロダクト間の連携にも支障をきたしていました。
そのため新しく加入したメンバーや現メンバーの進行が止まってしまい、プロジェクトの見通しが悪くなってしまうことがありました。それを打開するための打ち手を模索していた、というのが私たちの抱えていた課題です。
——そんな課題感をどのように解決しようとしたのでしょうか。何かきっかけはありましたか?
香田氏:きっかけはレバテックの営業担当にQAソリューションを提案いただいたことです。もともと当社は、「レバテックフリーランス」サービスを導入し、多くのフリーランスの方に活躍してもらっていました。そのご縁で先述の課題感をざっくり相談してみたところ、営業担当の方から「レバテックにQAソリューションのサービスがある」と紹介を受け、当社の開発責任者が「リグレッションテストの技術がなかなか向上しない」とご相談したのがきっかけです。
それでQAソリューションサービスの導入を検討し始めたのですが、商談の際にレバテックの営業担当と同席していたエンジニア責任者の言葉が導入の決め手になりました。「結局は泥臭い部分を継続してやり続けられるかどうかが最終的な品質向上につながる」――。はっきりとおっしゃっていただいて、その言葉が鮮明に印象に残りました。信頼できると思い、支援をお願いしようと決めました。
——QAソリューションサービスを導入される際、当社の営業担当に対し、どのような人材要件をご要望されましたか?
香田氏:要望した人材要件は、まずは「粘り強く泥臭く私たちと一緒に行動してくれる方」である点です。次に、「自走できる方」、そして「コミュニケーション能力がある方」。当社のプロダクト開発は営業やカスタマーサポートなど部門横断で連携して進めます。そのためコミュニケーションを重視していて、コミュニケーション能力やプレゼンテーション資料をまとめるドキュメンテーション力を備えた方を依頼しました。言い換えれば「お互いの溝を埋めるような行動が、自らできる方」ですね。
——レバテックQAチームはどのような体制で支援をしているのでしょうか?
香田氏:前提として当社では、基本的な単体テストやエンジニアのテスト自体は、開発や案件の責任者・リーダーの配下で各エンジニアが担当しつつ、QCチームではリリース前の最終テストに当たる「社内受け入れ」を独立して担保しています。
レバテックのQAソリューションチームには、開発の要求整理から要件定義を含む実装までのつなぎの部分を一気通貫でコンサルタントとして見てもらっており、大きく分けると「テスト支援」と「品質改善支援」の2つの支援内容で関わってもらっています。
テスト支援は文字通り、開発プロジェクトにおけるテスト工程の支援です。品質改善支援は、テスト設計・管理やテスト項目書の改善、バグの分析、障害内容の恒久対策・品質施策の立案などです。特定のプロジェクトに紐づかずに横断して、外部の客観的な目線で見た際の気づきから開発プロセスの改善提案をしてもらっています。
——QAソリューションサービスを導入以降、どのような効果を感じていますか?
香田氏:目に見えて品質が向上していると実感しています。以前はどちらかと言うと、「バグが出たら直す」という場当たり的なフローでしたが、サービス導入後は品質が可視化され、かつては属人化していた部分が仕組み化されてきたことで品質が上がってきていると肌で感じています。
もちろん一朝一夕ですべては解消できませんし、長い目で見て継続的に改善していければと考えています。
——QAソリューションサービスのご利用を通して、組織について最も改善が見られたのはどのような点でしょうか?
香田氏:一番の違いは、開発メンバー全体の品質に対する解像度と意識が大幅に向上した点です。日々の定例会議でレバテックのプロのコンサルタントからアドバイスを受けることで、メンバー一人ひとりのテストに対する考え方や意識がちょっとずつ変わっていきました。
例えば、コードの規模に対してどれくらいバグが含まれているかを示す「バグの発生率」などがQAソリューションサービスの発行する「リリース報告書」というレポートにより分かります。そういったリリース判定の資料や補足コメントなどを読み解く力が向上し、観点が広がるとともに視座も高まった結果、全体的な解像度が深まりました。
そのような積み上げによって、次第に、メンバー全員が今まで以上に品質を意識するようになっていきました。ひいては、品質に対する姿勢や態度が全社でも向上しました。
私自身も品質について皆に伝えられるようになったと実感しています。例えば、月次の全社会議で品質向上施策の共有を行うだけでなく、向上しなかった場合の失敗例や、未来に向けた取り組みの新しい提案も行うようになりました。レバテックのQAソリューションサービスはすごく良いと感じています。
——QAソリューションサービスの人材に対する印象はいかがでしょうか?
香田氏:忖度なしに良い人ばかりですごく質が高いです。イニシアチブを取って一歩グッと踏み込んで参画していただいていて、伴走しながら進む意識を持ってくれています。大変助かっていますし、気に入っている部分でもあり、すごく良いなと感じています。
——レバテックをご利用いただいて、特に満足している点はありますか?
香田氏:やはり品質向上の部分が一番大きいです。大規模なプロジェクトですので、当社の内製メンバーだけではここまでやりきれなかったと感じています。メンバーの品質に対する意識が向上しているのはとても頼もしいです。
——レバテックサイドに立って支援した竹内さんは、どのような観点でソリューションを進めましたか?
竹内:レバテックで持っているテスト観点のノウハウをあますことなくポスタス様の開発現場に持ち込む意識で取り組んでいます。ポスタス様のサービスはプロダクトの連携が多いので、その部分は特に入念に行いました。
また、キオスクの実機や券売機などは直接触れられないので、慎重に進めました。テストケースを作りつつ、想定の動きと得られた結果についてポスタス様の開発リーダーと綿密にすり合わせながら、改善とテストと実装のPDCAを細かく繰り返して徐々に仕上げていきました。
——QCチームの変化はどう感じていますか?
竹内:双方向型に変化しました。当初は、例えば障害が起こってしまった場合に責任者間だけで一方通行の議論を行っている印象がありましたが、現在は双方向で意見が交わされるようになり、さらに別のグループからも提案が入ることもあります。そんな双方向型の組織に変化し、議論がより活発になったと感じています。
香田氏:おっしゃる通り、例えばこれまでは案件責任者への報告だけで済ませていた類の議論が、今はエンジニアも自分ごと化され、とても活発になっていると実感しています。私も議論がより一層活発になるようなファシリテーションを行うようになりました。
——QAソリューションサービスに対して今後さらに期待することはありますか?
香田氏:やはりプロの視点の導入ですね。今後、当社のプロダクトがさらに増えて複雑化していくと工数も膨大になっていくと予想しています。すると社内だけでプロジェクトを運営していくのがますます困難になるはずです。そこで、レバテックのプロのコンサル視点で、工数を抑えつつ品質を向上する手法を取り入れてもらえることは大変ありがたいです。
また、大規模化すれば、チェックすべきテスト観点も増えます。これはエンジニア視点だけではなかなか気づけず、その意味でもプロの視点が必要です。私たちが持っていない知見ですし、伴走支援していただくことで相乗効果を期待したいです。
現在はフード部門に入ってもらっていますが、来季以降はリテール部門でも、プロのコンサル目線で品質担保の参画をお願いしようと検討しています。
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