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最終更新日:2022年6月2日

2021年12月のITエンジニア・クリエイター正社員転職/フリーランス市場動向

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レバテック株式会社が運営する、ITエンジニア・クリエイター専門転職エージェント『レバテックキャリア』( https://career.levtech.jp/ )、フリーランスITエンジニアのための案件紹介サービス『レバテックフリーランス』( https://freelance.levtech.jp/ )は、「正社員転職・フリーランス市場動向 2021年12月」を発表します。

レバテックエージェントサービスの直近のデータを用いて、ITエンジニア・クリエイターの正社員転職/フリーランス市場における需給の変化を公開します。

【サマリー】
1.コロナ禍でも慢性的なIT人材不足により正社員の求人倍率は17.8倍
2.「Python」の求人倍率は、約53.1倍
3.リモートワークの環境が整えられたことにより、フリーランスの案件倍率は約3.8倍
4.「PHP」はコロナ禍でも案件倍率が変動少なく安定

コロナ禍でも慢性的なIT人材不足により正社員の求人倍率は17.8倍

2021年12月の正社員転職マーケット

2021年12月の正社員転職の求人倍率は前月比+0.3ptの約17.8倍となり、前月比で求人数104%と増加し、求人倍率も上昇しました。

IT人材が2030年には最大で約79万人不足する見込みに*3あり、今後さらに求人倍率が上昇していくことが考えられます。慢性的なIT人材不足で、新型コロナウイルス感染拡大のなかでも正社員の求人数は年々増加し、2021年12月の求人数は前年同月比で約200%となりました。

「Python」の求人倍率は、約53.1倍

▲レバテックで対応する全スキル・職種の求人倍率はこちら

職種・スキル別の求人倍率は、前月比で「C#/C#.NET」「Java(BtoB)」「HTML(ゲーム以外)」「Webデザイン」が減少し、前年同月比で全てが上昇しました。その中でも機械学習、Webアプリケーション、ゲームなど様々な業界で使用されている「Python」の求人倍率は、約53.1倍と高く、正社員転職希望者数の多くが持つスキルでありながら、求人数の増加に追いつかず需要と供給の差が広がっています。

リモートワークの環境が整えられたことにより、フリーランスの案件倍率は約3.8倍

2021年12月のフリーランスマーケット

2021年12月の案件倍率は前月比+0.4ptの約3.8倍となりました。前月比で案件数は106%増加し、案件倍率も上昇しました。業務委託は有期契約で業務量増減や景気変動の影響を受けやすく、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年4月の案件数は前月比-35.6%となりましたが、リモートワークの環境が整えられ、次月の2020年5月からV字回復し、現在も増加しています。2021年12月の案件数は、2020年4月比較で+250%となりました。

「PHP」はコロナ禍でも案件倍率が変動少なく安定

▲レバテックで対応する全スキル・職種の案件倍率はこちら

職種・スキル別の案件倍率は、前月比で「C#/C#.NET」「Linux(RHEL(RedHat),CentOS)」が減少し、前年同月比で「動画/オーサリング」が減少しました。なかでも求人倍率同様、汎用性の高い「Python」の案件倍率は約14.3倍と高く、前年同月比でも+11.6pt上昇しました。「PHP」は1994年から長く使用されている、経験者も多い技術の一つで、W3techsが発表しているデータ*4では、Webサーバサイドシェアが約78%ありますが、新しい言語が登場し、案件数やエンジニア数は今後急激に増減することはなく、案件倍率約4.4倍で変動は少なく安定しています。

まとめ

求人数や案件数は、2020年に新型コロナウイルス感染拡大の影響で減少しましたが、リモートワークの環境が整えられ、デジタルトランスフォーメーションによりシステム刷新や内製化が進み、増加を続けています。転職希望者数や業務委託案件希望者数は、2019年1月~12月と2021年1月~12月とを比較すると転職希望者数97%、業務委託案件希望者数136%と、新型コロナウイルス感染拡大が少しずつ落ち着きを見せたことで、新型コロナウイルス感染拡大以前と同等かそれ以上に回復しています。

求人倍率や案件倍率は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年2月〜4月に低下しましたが、2020年5〜6月以降から徐々に上昇しはじめ、2021年12月には求人倍率が約17.8倍、案件倍率が3.8倍となりました。求人数や案件数が今後も増加していく一方で、経済産業省が発表している「IT人材需給に関する調査」*3では、IT人材が2030年には最大で約79万人不足することが見込まれ、今後も需給のギャップは広がり、求人倍率は上昇していくことが考えられます。

*1 求人倍率の定義
【算出式】求人倍率=求人数÷転職希望者数
【求人数】レバテックのエージェントサービスで募集中の中途採用求人数
【転職希望者数】レバテックのエージェントサービスで正社員転職を希望している利用者数
*2 案件倍率の定義
【算出式】案件倍率=案件数÷業務委託案件希望者数
【案件数】レバテックのエージェントサービスで募集中の業務委託案件数
【案件希望者数】 レバテックのエージェントサービスで業務委託案件を探しているフリーランスの利用者数
*3 経済産業省.“IT人材需給に関する調査”.2019-03.P.1.https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf,(参照2022-01-24)
*4 W3techs.https://w3techs.com/technologies/history_overview/programming_language,(参照2022-01-24)

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